【最新中古クラブ事情】中古クラブは「2世代前」が売り上げ1位に!ドライバーはステルス、ウェッジはSM8
中古クラブ売買の裏ワザ教えます!Vol.45
中古クラブの世界で30年!中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝授します。
GOLF TODAY本誌 No.623/72ページより
ドライバーは『ステルス』ウェッジは『SM8』
今年の2、3月は例年以上に大手メーカーから新製品が発売されました。新製品ではピンの『G430 MAX 10K』やテーラーメイドの『Qi10シリーズ』が人気のようです。一方、中古市場においては今でも2世代前のモデルが売り上げ1位になっています。ドライバーではテーラーメイドの初代『ステルス』が2023年の年間売り上げ1位になっており、2024年も人気ナンバー1を継続しています。アイアンでも『ゼクシオ10』がずっと1位でしたし、ウェッジでも1番人気があるのは『SM8』です。
2世代前のモデルが売れる理由の一つは値段です。中古ショップではドライバーが2万円台、ウェッジが1万円前後になると売り上げが急激に伸びます。2世代前のドライバーになると、2回のマークダウンによって価格が大幅に下がっています。
さらに『ステルス』の場合は、発売当初に爆発的に大ヒットしたせいで中古ショップに流れた本数も多かった。在庫が多かったことも値段が下がりやすかった要因の一つです。
ウェッジの『SM8』は少し状況が違います。『SMシリーズ』は爆発的に売れたというよりも、ロングセラーで人気ナンバー1を継続しているシリーズ。ただ、ウェッジも1万5000円前後だとなかなか売れないのですが、1万円を切ってくると一気に売り上げが伸びていきます。『SM8』は昨年の後半くらいから9000円台のモデルもチラホラ出るようになったことで購入しやすくなったのでしょう。
中古クラブを購入する人の中には2世代前のモデルを狙っている人もいますが、賢い購入術としてはカスタムシャフト装着モデルを狙うこと。2世代になるとカスタムシャフトがついていてもほとんど純正シャフトと値段が変わりません。『ベンタスシリーズ』や『ツアーADシリーズ』が装着されていたら、『シャフトだけを買ったつもり』でもお得です。
- 2回目のマークダウン直後が狙い目
- ドライバーはカスタムシャフト装着モデルがお得
- 『ボーケイ』『ゼクシオ』は3世代前も需要あり
中山功一セレクト今月のオススメ中古No.1
ステルス HD テーラーメイド ゴルフ
初代の『ステルス』はアスリート仕様で難しいという声が多かったですが、つかまりが良い『ステルス HD』は幅広いアマチュアゴルファーが打ちやすいドライバーになっています。低スピンすぎないので打球が上がりやすい。スライスに悩んでいる人にもオススメといえます。
中山功一(なかやま・こういち)
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。
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