ドライバーをキレイに振れるようになりたい!まずは、フィニッシュを見直してみよう
ゴルフコーチ・兼濱開人がわかりやすくレッスン|初心者だってできる『キレイなドライバースイング』のマスター法! VOL1
ドライバーを持つと振り抜き感が今イチでキレイなスイングができない。そんな悩みを持つ人たちや、今よりももっとキレイに振って気持ちよく飛ばしたいと願う人たちに兼濱開人コーチがレクチャーする『キレイなドライバースイング』の作り方シリーズ。第1回はキレイなスイングを早く身につけるための意識の持ち方についてのレッスン。
構成/三代 崇 写真/圓岡紀夫 協力/新武蔵丘ゴルフコース
ドライバーをキレイに振り切れているゴルファーはフィニッシュの姿勢もキレイ
アイアンはキレイに振れるのに、ドライバーがキレイに振れないのはどうして?
アイアンはスムーズに振れているし、自分でもキレイなスイングができているように感じているが、ドライバーはどうしてもキレイにスイングできない。7番アイアンくらいなら割とキレイに振れるのに、ドライバーになるとキレイに振るのが難しい。あなたはそのように感じていませんか?
基本的にはドライバーもアイアンもスイングのイメージは一緒です。持つクラブが替わってもカラダの動きはなるべく変えないほうが無駄なことをしなくていいし、スイングがよりシンプルになります。スイングは同じイメージでいいのに、どうしてアイアンはキレイに振れてドライバーはキレイに振れないかというと、クラブの特性もボールを打つ環境も違うからです。
アイアンは芝の上から打つ。ドライバーはボールをティアップして打つ。しかもドライバーはアイアンよりもシャフトが長くてヘッド体積も大きい。
ドライバーは遠心力を利用しやすいクラブですが、アイアンよりも軽く感じられます。アイアンとのギャップがドライバーを難しくしているのです。
それにドライバーは振り遅れやすいクラブでもあります。飛ばそうとしてカラダの動きが過剰になると余計に振り遅れてフェースの芯に当たらないし、結果的にクラブがスムーズに振り切れず、フィニッシュの体勢が崩れやすい。コレがキレイなスイングで振れなくなってしまう要因です。
バランスのいいフィニッシュは左足だけでも立てるような姿勢
そもそもキレイなスイングとは、どんなスイングでしょうか。体操選手の着地がキレイに決まれば、演技全体がパーフェクトな印象を受けますよね。ゴルフスイングもそれと一緒で、フィニッシュの体勢がよければスイングもキレイに見えますし、ゴルフの上手な人にも見えるのです。
まずはドライバーもアイアンと同じようにクラブをスムーズに振り抜いて、フィニッシュを決めることを心がけましょう。
理想的なフィニッシュとは胸がターゲット方向を指すくらいまでカラダをしっかりターンし、左足だけでも立てるような体勢です。ボールが地面に着弾するまでの数秒間は振り抜いた体勢のままでバランスよく立っていられるのがベストです。フィニッシュへと振り抜いた瞬間に体勢が崩れてしまうのはキレイなスイングができていないことになります。
ドライバーはアイアンよりもボールを左に置きますし、バックスイングの助走を大きくして飛ばしのパワーを蓄える必要があります。あとはボールに向かってパワーをマックスに持っていくつもりでクラブを振り下ろし、ボールを打ち抜くだけで、本来はインパクト以降のフォロースルーやフィニッシュは結果にすぎません。
つまりキレイなスイングを実行できれば、キレイなフィニッシュも勝手に作られるものなのです。ゴルフがどんどん上達するにしたがって、自分でフィニッシュを作る意識はいらなくなってきます。
でもドライバーを持つとキレイなスイングができないと悩んでいる人は、フィニッシュを意識することでカラダの動きやスイング全体のバランス、リズムなどを見直すことができ、多くの気づきが得られると思いますよ。
キレイなドライバースイングはフィニッシュがいつもカッコよく決まっている!
兼濱開人
かねはま・かいと
1990年9月11日生まれ、沖縄県出身。ジュニア時代から各大会で活躍。現在は学芸大ゴルフスタジオ(東京都目黒区)のヘッドコーチとして多くのアマチュアをレッスン。クラブの特性を利用する最大効率のスイングや、整体師としての知識を活かしたカラダにやさしい生涯スイングの指導に定評。
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