プロギア「RS X」プラス20ヤードのウワサは本当か!?最適インパクトで飛ばせる3つのヘッドを編集部員が試打
“ギリギリ×ベリーイージー” PRGR RS X DRIVER【PR】
第一印象は“安定した飛び”「ヘッドスピード40m/sでも240ヤードを安定して飛ばせた」
事前に「RS X」シリーズの概要説明を受けた編集部員3名は、期待度MAXでスタートホールのティーイングエリアに立った。また、2022モデルの良さを知っているだけに、2024モデルの評価におけるハードルはかなり高くなっている。さて、ここで試打をする編集部員3名のプロフィールを紹介させてもらおう。ヘッドスピードは3名ともに40m/s前後だ。
のみ助 ドライバー飛距離220ヤード/ゴルフ歴40年/平均スコア90/どんなクラブもシャフトも器用に打ちこなすギア担当。
ゴルフライダーK ドライバー飛距離220ヤード/ゴルフ歴20年/平均スコア96/いつもフェースは開きがち。スライスが持ち球のザ・アベレージゴルファー。
編集長 ドライバー飛距離230ヤード/ゴルフ歴34年/平均スコア92.8/“カチャカチャ大好き”なゴルフヲタク。理想の球筋はストレート。頻繁にセッティングを変える。
試打は前半のラウンドで「RS」「RS MAX」「RS F」を3ホールずつ試し、後半は好きなヘッドでシャフトを差し替えたりもしながら行われた。ボールはプロギア「RS SPIN」(3ピース)を使用。
それでは、さっそく「RS X」シリーズを打った第一印象から聞いてみよう。
編集長 「RS X」シリーズは全体的にやさしくなっていると思うのだけど、どうかな?
ゴルフライダーK 同感です。つかまり具合にしても芯の広さにしても、2022モデルの「RS JUST」との違いが明らかに感じられますよね。
のみ助 やさしくなったと言っても、【改悪】ではなく『改良』だよね。寛容性に優れている、という表現のほうがツアーモデルである「RS X」には適しているのかな。
編集長 つかまり具合に関していえば、2022モデルから2024モデルになって”ひとつずつズレた”ね。
ゴルフライダーK それが一番わかりやすい伝え方でしょうね。
編集長 2024「RS F」は2022「RS」のつかまりになっていて、2024「RS」は2022「RS D」で、「RS MAX」が2022「RS D」よりもつかまりやすい。
のみ助 うんうん。ところで飛距離はどうだった? よく飛ぶなと思ったけど、「RS JUST」もかなり飛んでいたからなぁ。
ゴルフライダーK そうですね。でも、僕は平均的に”よく飛んでくれていた”という印象があります。安定してよく飛んでたので………ということは、飛ぶってことですね(笑)
編集長 フェースのどこに当たっても飛距離ロスがないから、一発の飛びはないのかな?と思ったけど、どこで打っても飛んでたってことか(笑)
3名の編集部員は同じような飛距離の持ち主で、ドライバーの平均キャリーが200ヤード弱、トータル飛距離は平均して220〜230ヤードである。それを踏まえて彼らの会話を読み解くと、「RS X」シリーズはヘッドスピード40m/sのゴルファーに230〜240ヤードの飛距離をもたらしてくれると受け取って良いだろう。しかも、安定的に。
-
「シームレスフルチタンボディ」でエネルギー効率を最大化。「どこで打っても飛ぶのは、フルチタンボディのおかげかな」(のみ助)
-
飛距離が落ちやすいフェース下の打点も“たわみを最大化”。「この辺でよく打ってるので助かります」(K)
膨大なスイング解析データを持つプロギアだから辿り着いた3つのヘッド
それでは、3つのヘッドそれぞれに対する印象を聞いてみよう。
編集長 特に球が強いのは「RS F」かな。フケ上がらないし、叩いていける。従来の「RS F」よりもつかまりやすいけど、一般的に見れば”つかまり控えめ”なヘッドだから、ヒッカケが気になるようなことはない。
のみ助 新しい「RS F」はマッチするゴルファーの幅は広がったけど、これまで「RS F」を選んできたゴルファーを裏切るようなところもない。これまで通り、フェースローテーションが多いタイプや操作性を求めるゴルファーにも応えてくれるヘッドだよね。
ゴルフライダーK 僕みたいなスライサーでも『あれ、俺ってば「F」打てちゃうかも』って、一瞬だけ思っちゃいました。実際には、つかまりが足りないんですけどね。でも、球が強くてライナー性の弾道になるから、ランで距離をめちゃくちゃ稼いでくれます。
のみ助 Kはフェースが開いて当たるだけで、スイング軌道はマトモなほうだから、振りやすいヘッドだと感じ取ったんだろうね。
編集長 「RS X」シリーズって、アピールしないだけで慣性モーメントはかなり大きいでしょ?
ゴルフライダーK 言わないだけで、最大級クラスに大きいそうです。
編集長 にしては、もたつかないというか、たしかに振りやすいよね。
のみ助 各ヘッドのコンセプト通りの重心設計が追求されているからだろうね。だから、その人のニーズとヘッドの特性がマッチしたら、振りやすい・扱いやすいと感じられると思う。「RS F」は「RS MAX」向きなはずのKが振りやすいと感じるくらい、操作性に長けたヘッドなのだと思う。
編集長 大慣性モーメントだけど扱いやすいということか。でも、大慣性モーメントならではの直進性、打球の曲がりにくさはあるよね。
のみ助 「RS F」のトゥヒールMOIは4410g・㎠もあって、これは最大級と言っていい数値だよね。でも、ヘッドの動的特性は、「RS F」ではフェードバイアス設計になっている。つかまえて、ストレートに飛ばしたい編集長にも合ってそうだね?
ゴルフライダーK お次は「RS」です。歴代の「RS」の中で、最も万人が打ちやすくて守備範囲の広い「RS」だと感じましたが、いかがでしょうか。ちなみに僕はDiamana FOR PRGR(S)との組み合わせがお気に入りでした。
編集長 シャフト次第でどんなゴルファーにも合いそう。操作性は「RS F」と同等で、とても扱いやすい。僕はTOUR AD FOR PRGR(S)だと球が強くなって、TENSEI FOR PRGR(S)だとドローが打ちやすくかった。VENTUS REDだと、また振り味が変わって楽に打てるし、このヘッドは守備範囲広い。
のみ助 球のつかまりもいいし、ドローもフェードも打ちやすい。
ゴルフライダーK 珍しく……僕でもスイング中にヘッドの位置とフェース向きをつかみやすいです。
のみ助 「RS X」の3モデルの中でニュートラルな位置付けだけど、タイプ的には「RS F」に近いと思うし、重心距離が絶妙なのかも。
編集長 買うなら「RS」か「RS F」かな。
ゴルフライダーK まだ「RS MAX」のレポートが残ってますけど……
編集長 では、「RS MAX」について話そうか。つかまりとボールの上がりやすさ、それから直進性が3モデルの中では一番だね。
のみ助 芯の広さをすごい感じる。特に左右に打点が外れた時に飛距離ロスがほぼ感じられない。
ゴルフライダーK 上下左右に打点をバラして打ちましたけど、飛距離が変わらないです!
編集長 打点がブレブレな時でも、ほぼフェアウェイを外さなかったのはスゴイ。飛距離も出てたね?
ゴルフライダーK 打ち出しが高くてキャリーが出てくれるので、僕はこれが一番飛ばせます。それと……芯を喰った時の感触がたまらなく気持ちいいです!
のみ助 「RS」と「RS F」は少し打球音が低めというか抑えめで、それによって打感がソフトに感じられるけど、「RS MAX」は感触自体が気持ちいいね。
編集長 やっぱりモデルによってフェースの厚み・設計を変えているのかな。明らかに違うね。
ゴルフライダーK でも、芯を外した時には『トゥ寄りだな』て感じで、どこに当たったかはわかります。この辺はツアーモデルって感じがしますね。
のみ助 女子も含めてツアープロは「RS」か「RS F」なのだろうけど、「RS MAX」を使うプロモいそうだよね。
編集長 そういえば、Kは右にプッシュするとか、スライスも出てなかったね?
ゴルフライダーK 一発も右に飛んでいません。
のみ助 大慣性モーメントって、真っすぐ飛ぶには飛ぶけど、フェースが向いた方に真っすぐ飛ぶのが一般的だよね。
編集長 てことは、スクエアに戻ってきてるってこと?
のみ助 そういうことになるね。「RS MAX」は直進性に優れていて真っすぐ飛ぶという結果を出すだけでなく、文字通り真っすぐ飛ぶようにヘッドがスクエアに戻りやすい動的特性を持っているのかも。
ゴルフライダーK めちゃくちゃ優秀じゃないですか。
編集長 Kは「RS MAX」で決まりかな。
編集長のお気に入りは「RS F」(10度)
以前の「RS F」だと球をつかまえきれなかったんだけど、新しい「RS F」はつかまりがちょうどいい。だから、難しい感じがまったくしないところもいい。今まで「RS」を選んでいた人は「RS F」でちょうどいいんじゃないかな? それと8gと3gのウェイトがソールにあるので、これを動かして遊ぶのも楽しいですよ。
「RS F」ロフト角10度、ディアマナWS(50-S)
のみ助が選んだのは「RS MAX」(10.5度)
「RS」もよかったんだけど、ラクさせてもらえそうなので「RS MAX」に決めた。とにかく直進性の強さが魅力的すぎる!弾道も高いし、簡単に飛ばせるのも最高。曲がらないというのは、スコアメイクに置いて必須の要素。スコアのために「RS MAX」を選んだ。
「RS MAX」ロフト角10.5度、TheATTAS V2(6S)
Kは当然「RS MAX」(10.5度)
どのモデルも球が強くなって、飛距離を伸ばしてくれましたが……「RS MAX」はフェアウェイを外さなかったので、これしかないと思いました。打点のブレにとても強いので、平均点以下のティショットを打つのが難しかったくらいです。Diamana FOR PRGRはタイミングが取りやすくてミート率が上がりそうだったので選びました。
「RS MAX」ロフト角10.5度、Diamana FOR PRGR(S)
さて、「RS X」シリーズの特徴や性能は、十分に伝わっただろうか。プロギアの「RS」といえばツアーモデルで上級者向けという印象を持っている人もいるかもしれないが、試打レポートを読んでもらえたのであれば、その認識は修正するべきだということがわかるはず。
「RS X」シリーズは、従来モデルよりもやさしさ、寛容性が底上げされてはいるが、それぞれのヘッドがゴルファーのニーズに合致した結果を導き出してくれる。低スピン・強弾道・優れた操作性を求めるツアープロやアマチュアゴルファーには「RS F」がピッタリ。「RS」は操作性もありながら、強弾道が打ててつかまりもいいのでツアープロから中上級者まで幅広くマッチする。「RS MAX」は適度なつかまりと寛容性で圧倒的な安心感を与えてくれるが、ツアープロや上級者にも使いたいと言う声があるだろう。
その大きな理由としては、やはり大慣性モーメントでありながらも、もたつくことなく振り抜けること、そして必要に応じてスクエアにインパクトしてくれる動的特性を備えたヘッドに仕上がっていることが挙げられる。これまでとは違う大慣性モーメントのドライバーを試したいという人は、「RS X」シリーズに迷いなく手を伸ばすべきだ。
ギリギリ×ベリーイージー「PRGR RS X」公式HP
オマケ:編集部員Kの後日談
次のページ