飛ばしたい時に大スライスが出るのは右手のせい!?【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.26
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気の勝又優美プロが、これまでアマチュアに多く相談されてきたテーマを披露し、その原因と解決策を教えるシリーズ。共有できる人はもちろん、古向上心をもってゴルフに取り組むあなたにも役に立つこと請け合い。今回からはラウンドで突然出はじめたミスに対する応急処置法を紹介していきます。
右手がかぶったグリップだとフェースが開いてスライスになる
前回に続き、今回もラウンド中に頻発するスライス対策についてお話します。ラウンドレッスンでご一緒させていただいたSさんはゴルフを始めて2年のレディスゴルファーで目標は100を切ること。ベストスコアは105で、もはや秒読み段階です。
お悩みはスライス。ドライバーは基本スライスですが、右の林やOBまで行ってしまう大きなスライスが出ていました。ご本人曰く「それさえなければ100が切れていた」というラウンドが2回ほどあったそうです。
スイングを拝見すると、比較的距離の長いホールで大きなスライスが出ているよう。それから察するに、飛ばしたい思いがミスを誘発しているようでしたので、長めのホールのティショットで動画撮影をさせていただいたところ、問題が浮き彫りになりました。右手のグリップがすごくかぶっていたのです。
どうやらしっかり打とうとするあまり、右手に力が入っていた模様。それに伴って右手がかぶっていたようです。アドレスで右手がかぶると顔が左に動きボールを真っすぐ上から見るような格好になります。このままトップに行って右手が背屈するとフェースが開いてしまいます。飛ばそうとするとクラブが速く下りてきます。そのためフェースが開いたままインパクトして大きなスライスになっていたのです。
ということで、さっそくグリップを修正していただきました。かぶっていた右手をスクエアにしていただいたのです。やり方はフックやヒッカケが出た時と同じです。すなわち、左手でクラブを持ってソールしたら、正面にいる人と握手をするイメージで右手を前に出し、右手を真横から左手にあててグリップします。同じ処方でスライスにもフックにも効くので是非覚えておいてくださいね。
女性に限らず、非力な方は右手をしっかり握る傾向がありますが、そうなると右手がかぶりやすくなります。こうなると前回お伝えした右肩がかぶって肩のラインが左を向く形にもなりやすい。いずれにしてもスライスを誘発するフェース向きやスイング軌道でしか触れないくなるので、右手の当て方には注意が必要です。
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。
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