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エビアンでメジャー初Vの古江彩佳! 五輪 落選直後にも”夜行便で移動”の強靭さ
五輪の悔しさをメジャーという大きなタイトルで晴らした古江(写真は2024年エビアン選手権 撮影/Getty Images)
女子ゴルフの「エビアン選手権」は、古江彩佳が最終ホールの劇的なイーグルでメジャー初勝利を挙げた。目標としていたパリ五輪出場がかなわかなった悔しさを、くしくも同じフランスでの大舞台で晴らす快挙。その裏にはこんなタフネスさがあった。
五輪落選。その夜に取った驚きの行動とは
パリ五輪に出たいと公言して臨んだ今季、代表争いは最後まで熾烈でした。
笹生優花が「全米女子オープン」優勝で“当確”となり、のこり1枠の争いは選考対象の最終戦だった「全米女子プロ」の開幕前で古江が最上位。
続く畑岡が予選落ちで脱落し、僅差で追う山下美夢有との一騎打ちは最終日に古江がホールアウトした時点でも決着がつかず。
最終的に山下が2位となり、19位だった古江を逆転しました。このショック。疲労度の大きさは相当なものだったはず。
ところが、古江がその夜に取った行動は23時発の 「レッドアイ」と呼ばれる夜行便のフライトで次戦の「ダウ選手権」が行われるミシガン州へ飛んだことでした。
パリ五輪の代表争いが「全米女子プロ」で終わるのはわかっていたことなので、どんな結果になっても区切りのついた日ぐらいは少しゆっくりしよう、と考えるのが普通のような気がします。
さらに「ダウ」翌週は試合がなく、その次が今回の「エビアン」です。
「全米女子プロ」は西海岸のシアトル近郊で行われたので「ダウ」をスキップして一度日本に帰国。リフレッシュして「エビアン」へ向かっても良さそうなものですが、そうはしませんでした。
夜行便に乗らないと月曜日に練習できない
その理由として「古江プロはとにかく練習量が多い人」(ブリヂストンスポーツ・プロ担当の中原創一郎氏)が挙げられます。
シアトルから東海岸時間のミシガン州へ移動すると、フライト前後の移動に3時間の時差が加わって半日かかります。月曜日になってからの移動ではその日は練習できないので「レッドアイ」での移動を選択したようです。
例えるなら、ラウンド後に夜行バスで移動して、翌日は違うコースでゴルフするようなもの。
いつも笑顔を絶やさないと評判の古江ですが、こんなタフさも持ち合わせているのです。
「全米女子オープン」でもタフさを発揮
また猛暑だった「全米女子オープン」では日曜日に会場入りすると、その日から練習ラウンドを3日連続で18ホール。
さらに水曜日にプロアマを9ホール(プロアマはハーフで選手がするケースがあります)回りました。
前週の試合がなかったために日曜日に会場入りした選手は多かったものの、体力消費を考えて火曜日までの3日間で18ホールを1回。ハーフを2回といったパターンにするのが普通ですから古江のタフさがわかります。
普段の練習量も多い
中原氏いわく「普段から練習量も半端ではないです」。
練習ラウンドでは、最終日にピンを攻めてグリーンを外した時を想定したアプローチ練習を徹底的に。ピンを攻めると、本来なら外したくない、いわゆる「ショートサイド」に行きがちですが、それも常に想定して準備しています。
「エビアン」最終ホールのイーグルも「グリーンを外しても、寄せてバーディーは取れる」という自信があったから2打目でスーパーショットが打てたのでしょう。
日本人レジェンドたちに続いた優勝
「エビアン」はメジャー昇格前の1997年に小林浩美(現日本女子プロゴルフ協会会長)が。2009、2011年には宮里藍が優勝しています。
日本のレジェンドたちに続く勝利を挙げた古江の今後の活躍がますます楽しみです。
(取材・文/森伊知郎)
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