「インパクトで左足カカトにドン!」 正しい体重移動でもっと飛ばそう!【ドラコン優勝コーチ・遠藤璃乃が教えます】
目指すは最大飛距離250ヤード超え!飛ばし屋講座vol.5
運動量を増やせばエネルギーが増えて飛距離は伸びる!と思っても、上手な体重移動って難しい。そこで、今回は「正しい体重移動」がテーマです。
写真/圓岡紀夫
飛ばない人はスイングの方向ベクトルと体重移動がリンクしていない
ボールに多くのエネルギーが伝われば遠くまで飛ばすことができます。その意味でポイントになるのがスイング中の体重移動です。クラブは右から左に向かって移動していきますが、それと同調するように体重移動できると、スイングによって生まれるパワーがボールに乗ります。
体重移動が原因で飛ばない人は、スイングの方向ベクトルと体重移動がリンクせず、右足体重や過度な左足体重でインパクトしています。前者ではクラブフェースが上を向きボールが上がりすぎる、逆に後者ではボールが上がらず、ともに飛ばない打球になってしまいます。下半身が止まる人もいますが、そうなるとボールは打てるもののパワーが乗らないので飛びません。
スイング中の体重移動をイメージするには、トップで100%右足体重の状態になり、左足を踏み込みながらスイングしていただくといいでしょう。これで素振りをすると、誰もがクラブをビュンビュン振れると思います。そのままボールを打っていただいてもOK。ちゃんと当たると飛距離の差が歴然です。
インパクトで左カカトに体重が乗ってくると飛ぶ
同じイメージでスイングできればベストですが、体重移動が過度になると腰が左右にスエーして体の回転が阻害されます。そんな人は股関節に体重を乗せるイメージをもちましょう。スケートをする時のような感じで体重移動するのです。
左足を踏み込みながら打つスイングをドリル的にやっていただいてもOKですが、その際に左ツマ先を開き、ややオープンに立っていただくとスムーズに動けます。ポイントはダウンスイングで一旦右に体重を乗せてから左足を踏み込むこと。右に乗るのはほんの一瞬で構いません。また、インパクトでは左カカトに体重が乗ります。
あまり意識しすぎると動けなくなるかもしれないので、前者は体が左に流れないように、後者は左ツマ先に体重が乗らないようにしていただくだけでもいいと思います。こうすればスイングが体重移動を伴った回転運動になり飛距離アップが望めます。
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遠藤璃乃
1994年生まれ。東京都出身。JLPGA TCP A級ライセンス、PGA of America Playing Ability Test (PAT)合格。中3年まではテニスに没頭。埼玉栄高校ゴルフ部からキャリアをスタートした。卒業後は米国へ留学して腕を磨くのみならず、ゴルフに特化したトレーニングについても本格的に学ぶ。2017年にはドラコン日本一決定戦 L-1グランプリに挑戦し優勝した経験をもつ。現在は東京都世田谷区のゴルフレンジプラスターでチーフインストラクターを務める。