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ドライバーのシャフトを「短く重く」したらミート率が超絶アップした!?

石井良介のゴルフ・すべらない話:第35回

2024/07/31 ゴルフサプリ編集部

ドライバー,シャフト

石井良介の一面を一人語りという形でお届けする連載企画「石井良介のゴルフ・すべらない話。今回も、ドライバーの重さ・長さは「長い・軽い」と「短い・重い」では、どっちがいいのだろう? というお話です。
写真/ゴルフサプリ編集部

同じクラブスピードなら重い方が安定して大きな力が伝わる

以前のこのコラムで数回にわたり、いまのドライバーは長くて軽くて軟らかすぎるという内容を紹介しましたが、みなさんからの反響が大きいので、その後の進展についてさらに詳しくお話ししたいと思います。

簡単に言うと、ドライバーは“長・軽・軟”よりも“短・重・硬”の方がいいということですが、シンプルに「重いと振れないでしょ?」とか「ヘッドスピードが落ちるのでは?」といった疑問が湧くと思います。スイングとクラブの重さの関係ですね。でも、これは大した問題ではありません。

例えばペットボトルは誰でもヒョイと持ちますが、一斗缶はしっかり腰を入れて持ちます。人間、重いものには本能的に体を動員して対応するのです。ドライバーのスイングとて同じです。もちろん慣れないうちはクラブスピードが落ちますが、1~2ヵ月もすれば元に戻ります。僕の場合は気合いで振り1週間程度で元に戻しましたが、使っていなかった筋肉が疲弊しhていることがわかりました。本能的に体を動員した結果でしょう。

同じクラブスピードで打てるなら、軽いものより重いものの方が動きが安定して大きな力も伝わります。僕は最近スマッシュファクター(ミート率)がものすごく良くなったのですが、それはシャフトを短くしただけでなく重くしたことによる効果もあるのです。以前も記したように、最初はご自身のクラブを短く持って打ち、何かが変わることがスタートになります。鉛を貼る人もいるかもしれませんが、貼るならグリップ側。自分が持っている位置に対して重心が遠くになることはせず、いわゆるカウンターバランスにするために重さは手元に寄せましょう。

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「ヘッドスピードを上げたければヘッドを軽くすればいい」と思う人もいるでしょう。先端に200グラムのものと180グラムのものが付いていたら180グラムの方が速く振れるというわけです。これも実験しましたが、いろいろなリスクを伴うことがわかりました。ヘッドを軽くして何が一番変わるかというとシャフトのしなりです。重さが変わるとしなり方が変わる。それで何が起こるかというと、ヘッドが早く下りてきます。僕はコンペの前日にヘッドのウエイトを軽くし、一度も練習せずにコースで打ったらチーピンの嵐でした。左の林から出してパーを拾い続け、同伴競技者に「よくそれで70台で回れますね」って言われました。だからといってシャフトを軽くすればいいわけでもないようで、要は落とし所を探さないといけない。ということで、ヘッドは元の重さに戻しました。

結局のところ、“軽い”ことに対する判断の仕方なのかなと思います。軽いと速く振れるという発想は間違いではありません。でも、軽い=自分のエネルギーが必要ということにもなります。軽いものは質量がないからです。重いものを動かす方が、実は自分は頑張らなくても自重でイケるところがある。これが“クラブは振れる範囲でなるべく重いものがいい”と言われる所以なのでしょう。ゴルフは地面の上にあるボールを打つゲームなので、軽いと打ちづらくなる一面があります。クラブが下りずに届かない、ということが起こり得るのです。逆に重すぎるとダフりやすくなるので、ちょうどいい頃合いを探さなければならないわけです。ただ、ドライバーについてはティアップして打てます。そこで問題になるのがクラブ同士のフィッティングです。

クラブ同士にも相性があるんですって!

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