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FWのハーフトップやチョロはカット目に振れば消滅!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.29

2024/08/02 ゴルフサプリ編集部

勝又優美

ドライバーはナイスショット、そのスイングイメージのままフェアウェイウッドを振ると必ずといっていいほどミスをする。どうしてそうなってしまうのか……。今回はFWをミスしないためのポイントを解説します。

ドライバーでナイスショットしたあとのFWは要注意

Bさんはゴルフ歴7年の40歳。キャリア3年で100切りを達成し、コンスタントに90台でラウンドするようになりました。その後も2度80台が出ましたが、ご本人曰く「完全に伸び悩んでます」ということ。詳しくうかがうと、ジェネラルエリアでのロングショットが大の苦手で、特にフェアウェイウッド(以下FW)でハーフトップやチョロが出るとのことでした。

心当たりがある方も多いと思いますが、これはアベレージゴルファーによくあるパターン。ドライバーでナイスショットしたあとに、フェアウェイの絶好なライからハーフトップやチョロが出てしまう。

ドライバーはアッパー軌道でボールをとらえます。いいショットが打てるとそのイメージが残り、FWでもボールを上げにいくようなスイングになりがちです。当然、ボールはティアップされていませんから頭を叩くことになりハーフトップやチョロになるわけです。

BさんのFWもこうなっていました。スイング軌道はインサイドアウト。アドレスからトップまではいい感じで動けていましたが、ダウンスイングで体が右に倒れてクラブが下から入っていました。そのため最下点がボールの手前になってソールが地面にワンタッチ。ヘッドの上昇過程でボールに当たるのでトップ、ひどいとソールに当たってチョロになっていたのです。

勝又優美
インサイドアウトのスイング軌道でヘッドが下から入り、ボールの手前で最下点を迎えていたため、ヘッドの上がり際でボールに当たってトップやチョロが出ていた

ターフを取るイメージで、ソールで落ち葉を擦ってから本番へ

地面にあるボールにはある程度ヘッドを上から入れないといけません。アイアンと同じように緩やかなダウンブローでヘッドが入らないと球が上がらないのです。ヘッドがインから入るとダウンブローになりにくいので、Bさんにはカット軌道で打つくらいのつもりで、ヘッドを入れるイメージをもってもらうようにしました。同時に、ラウンドでトップやチョロが出たら、自分から見てボールの右手前にヘッドカバーなどを置き、それに当たらないように素振りをしていただくようお伝えしました。

勝又優美
クラブが過度にインサイドから下りないようにするには、ボールの手前にヘッドカバーを置き、ヘッドが当たらないようにスイングする

同じ効果を得るにはターフを取るイメージも有効です。ラウンド中にやるなら、落ちている葉っぱの右側にあるボールを打つイメージで、ソールで葉っぱを擦るように素振りをするのがおすすめ。それと同じように打てればトップしません。練習ならボールの左に名刺くらいの大きさの紙切れなどを置き、それを打つといいでしょう。

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アウトサイドからヘッドを入れてダウンブロー気味に打つには、ボールの左に名刺などのカードを置き、それを擦るようにスイングする

トップやチョロが出る人にはソールを地面に当てる感覚が足りません。ダウンブローのイメージで振ってもFWはクラブが長くシャフトのしなりも大きいので、アイアンよりも緩やかなダウンブローになります。すなわち、地面と平行にヘッドが入ってくる感じになりFW本来のスイングになるんです。

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アウトサイドインでやや上からヘッドを入れるイメージでスイングできればFWのトップやチョロはなくなる

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かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。


JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」

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