1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. FWとUTを打つ前には必ず『ソールが地面をコスる素振り』をしておこう!トップやチョロのミスが減るよ!

FWとUTを打つ前には必ず『ソールが地面をコスる素振り』をしておこう!トップやチョロのミスが減るよ!

吉本巧のゴルフギア教室 第26回

2024/08/03 ゴルフサプリ編集部

ヘッドアップは直接の原因にあらず。「ヘソ下」と「ヒザ」に注意する

原因その3はスイング面のことで「ヘソ下キープ」ができていません。これはアマチュアゴルファーに最も多い原因です。トップやチョロになると、お約束のようにヘッドアップしたからとみなさん考え、頭を動かさないようにしますがこれは間違い。ヘッドアップする原因は頭ではなく、頭より下の部分が動いているから。すなわち上半身や下半身が動くから頭が上がるわけです。

そのポイントのひとつが「ヘソ下」。アドレス時には骨盤が前傾することにより、おヘソがやや下を向きます。大事なのはスイングを通じてこのポジションをキープすること。ヘソ下をキープし、骨盤の前傾を保つことで上体が起きなくなる。こうしてはじめてヘッドアップを防げます。ヘッドアップの素はおヘソ。おヘソを下に向けたままスイングしましょう。

原因その4は両ヒザ。これもスイング面の問題です。個人差はあるものの、アドレスでは多かれ少なかれヒザが曲がっていますが、ヒザの角度をキープすることで腰が浮かなくなります。ヘソ下の効果にも通じることですが、スイング中の腰の高さが安定するとトップやチョロがなくなります。ヘソ下がキープできてもヒザが伸びると腰自体が浮いてしまうのです。ヒザの角度をキープしようとすると下半身が固定されて窮屈な感じがするかもしれませんがそれでOK。すごく窮屈に感じたら、それだけヒザが伸びていたということです。

インパクト,フェアウェイウッド

ちなみに、ボールにカスるだけの極端なチョロになってしまう場合は、ヘソ下とヒザの両方に問題がある可能性が高いです。インパクトまでにヒザが伸び、おヘソが前を向いて骨盤が起きてしまう。トップの場合は、どちらか片方ができていないので、どちらかを意識すればクリーンヒットできます。

以上の4つを意識してもトップやチョロが出てしまう人は、以下の3つも試してください。

1)グリップを短く持ってスイングする
2)手打ちのイメージでスイングする
3)右足をベタ足にする

1は親指の幅分くらいグリップエンド側を余らせて握ります。こうするとシャフトが短くなってミートしやすくなります。例えば5Wなら7Wくらいの長さにして打つイメージ。クラブの操作もしやすくなります。

2は腰の使いすぎを抑えるための方策です。FWやUTを持つと距離を稼ぎたくなります。そうなると腰を使いすぎて浮きやすくなり、原因その3やその4を誘発します。ドライバーはボールが浮いているので多少許容範囲がありますが、FWやUTでは許されません。多少手打ちになってもクリーンに打つ。飛ばすよりミートする発想が大事です。

3はダウンスイングで右足をベタ足にします。このプロセスで右足が地面についているとミート率が格段に上がります。逆に右カカトが上がると右ヒザと右腰が浮ききやすくなりトップやチョロを誘発します。インパクトからフォロースルーまでは右カカトを地面につけておくイメージ。腰が使いにくくなり、ちょっと手打ちの感じになります。

最後に加えておくと3Wは使わない方がいいと思います。3Wは長くてロフトも立っているので、そもそも当てるのが難しい。バッグに入っていない人は関係ありませんが、使うなら5Wや7W、もしくはロフトが20度以上あるUTなら当たりやすく、ボールも上がります。

シャフトの「先調子」「中調子」「元調子」、年代別にどれが合うのか考えてみた!

クラブ選びのスペシャリスト・ダグ三瓶(みかめ)がアマチュアゴルファーへアドバイスをおくるコーナー。ゴルフクラブを買う...

あわせて読みたい

飛ばしたい時に大スライスが出るのは右手のせい!?【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

やさしくてわかりやすい指導で安定した人気の勝又優美プロが、これまでアマチュアに多く相談されてきたテーマを披露し、その...

あわせて読みたい

ドライバーシャフト60g台の適性ヘッドスピードは44m/sより上!? 重量帯別・適正HSを解説

自分に合ったシャフトは男性だから60g!と決めつけてしまっている人いませんか?ヘッドスピードに合った最適なシャフトの重さ...

あわせて読みたい
吉本巧

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・表参道の「表参道ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気