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OPUS ウェッジは極上のアプローチができるツアーウェッジだ!

『OPUS ウェッジ』をロマン派ゴルフ作家が検証する!

2024/09/09 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

OPUS ウェッジは極上のアプローチができるツアーウェッジだ!

キャロウェイ『OPUS ウェッジ 』をコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。発売は2024年9月13日に。

手間暇をかけてじっくりと作ったからOPUS というウェッジができた!

『OPUS ウェッジ 』のコピーは、“約19カ月をかけて熟成された、極上のフォルムとスピンパフォーマンス”だ。

「熟成」というのが、最初のキーワードである。
名称になっている『OPUS 』は、カリフォルニアの最高級ワインのワイナリーの名前なのだ。想像するに、開発する際に何気なく付けたコードネームだったのだろうか。高級ワインのワイナリーの名称だけではなく、通常よりもたっぷりと時間をかけて開発したから「熟成」なのである。
つまり、丁寧に手間暇をかけて作ったのが『OPUS ウェッジ 』ということだ。

次のキーワードは、「極上のフォルム」である。
『OPUS ウェッジ 』は、ツアーメンバーから聞き込みをして、プロトタイプを作り確認をしてもらい、問題点を挙げてもらい修正をする。それを19ヶ月かけて、なんと6回も繰り返したというのだ。
最終バージョンのウェッジは、ティアドロップ型がより強調されて、リーディングエッジに少し丸みがあるシェイプになった。これが「極上のフォルム」なのである。

そして、「スピンパフォーマンス」だ。
好評を得ている「37Vグルーブ」という鋭い角が決め手の溝の性能は変わらないようにして、溝の幅を狭くして、溝の内部の体積を削減したことでできた余剰を埋めるように、溝の本数を2本増やしたのだ。15本の溝が17本になったので、もう一つの『OPUS ウェッジ 』のコピーは、“17枚刃でビタリ。OPUS”なのである。
その他にも、キャロウェイのウェッジのテクノロジーを引き継いで、フェースの加工なども最先端となっている。

ソールのグラインドも今までのウェッジの3種類から、ツアー仕様の「T」を加えて4種類になった。こういうところは『OPUS ウェッジ 』への気合いを感じさせる。

そもそも、『OPUS ウェッジ 』は、ツアーに投入された直後に、使用したプロが活躍して話題になったりしたので注目を集めていた。どんなウェッジなのか? 興味津々というわけである。

試打した日は、曇りのち晴れで、気温は23℃〜34℃、微風というコンディション。
『OPUS ウェッジ 』は、52度、56度。S グラインド。シャフトはN.S.PRO 950GH neo。
打ち慣れていて、クラブの影響だけに集中できる『TOUR B X ボール』を使用した。

オーパスウェッジ

やさしいのに、ツアーウェッジとして文句なしの高性能

『OPUS ウェッジ 』を使用してラウンドし、わかったことを挙げる。

打音打感/音量はやや大きめ、高音で硬質、微かに鞭系の音。打ち応えは乗り感と弾き感のバランスが良い。

弾道スピン/高弾道。高低の打ち分けにも敏感。オートマチックにスピンがかかる。

飛距離/ほぼロフト通りで、少し飛ぶ感じ。打音と飛距離がリンクするので、感覚的に合いやすい。

『OPUS ウェッジ 』の第一印象は、フェースがチャコルグレーなの? だった。フェースに色々と密集していて、色が濃く見えたからだ。それに、打った感じがグッと強めの乗り感があって、フェースが独特だというバイアスがかかったからかもしれない。

次に感じたのは、シェイプにこだわった割には癖がなく、狙いやすく、構えやすいということだった。ボールの高低を打ち分けるにしても、イメージ通りにアドレスができて、リラックスして打つことが出来たのは、アドレスビューが良い効果を生んでいる証明だと言えた。

試打ラウンドでは前半はほぼフルショットか、それに近い残り距離が多かったが、フルショットは打ちづらかったり、距離が出にくかったりするツアーウェッジがあるが『OPUS ウェッジ 』は打ちやすく、しっかりと距離も打てた。
特筆すべきは、スピン性能だ。フルショットでマックスにスピンがかかると、ボールはバックスピンで平均で2ヤード戻った。

『OPUS ウェッジ 』で、アプローチを打って意外だったのは、ツアーモデルのウェッジとは思えないほど、助けてくれることだ。
ツアーモデルで、かつ、こだわりが強いウェッジは癖が強くて、合わない人を拒絶するようなケースがあるものだが、『OPUS ウェッジ 』はそういう所が一切なく、誰でも使えるようなやさしさを強く感じた。多少ミスがあっても、ウェッジのソールが滑ったり、跳ねたりして、あまり大きな失敗にはならないのだ。

本格的で、ちゃんとツアーモデルなのに、実は使いやすくてやさしいウェッジが欲しい人に『OPUS ウェッジ 』がオススメである。

アプローチのスピン、濡れたライからのスピンに関しては、もっとスピンがかかるものがあるかもしれない。しかし、止まりすぎるウェッジはレベルが上がるほど使いづらくなるという法則があるので、スピンがかなり過ぎないのはツアーウェッジの宿命であるといえる。
とはいえ、考え方を変えると、球足をコントロールできるウェッジが欲しかったというゴルファーにとっては『OPUS ウェッジ 』が最高の1本になる可能性があるのだ。

『OPUS ウェッジ 』は、使っていて自分が上手くなったような気分にさせてくれるウェッジである。
色々な球種を打ちたいゴルファーには最適であり、オートマチックに使いたいゴルファーにも機能してくれる。『OPUS ウェッジ 』は、極上とは、ごく一部の特権階級のためではなく、誰でも味わって感動できるものだということを教えてくれるクラブなのである。

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篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。