自分のスイングタイプと特徴を知り、それに合ったドライバーを選ぶ

今回のテーマはスイングタイプに合ったクラブです。アマチュアゴルファーをスイング別に大きく分けると「シャープスインガー」と「ゆっくりスインガー」に分かれます。まずはポイント別にそれぞれの特徴を列挙しますので、自分のスイングがどちらかを判別してください。

ポイント1はバックスイング。クラブを上げるスピードが早いかゆっくりか、です。シャープスインガーは始動で腕を使ってサッとクラブを上げ、その後体が回ります。これに対してゆっくりスインガーはバックスイングが遅め。最初から体を回転させるので、トップポジションまでに体がしっかり回ります。

ポイント2はトップの間です。シャープスインガーは間が短い、もしくは間がなく、バックスイングの反動でクラブを下ろします。ですから「トップで間を作りましょう」は、ゆっくりスインガーに向けたアドバイス。トップで間を作ってからでないとダウンスイングしづらいタイプならゆっくりスインガーです。

ポイント3はダウンスイング。シャープスインガーは、切り返しで反動を使うので即座にクラブが下ります。バックスイングを上げている途中で、ダウンスイング方向に腰が動き始めるイメージがあります。ゆっくりスインガーの場合は反動を使わず、トップで間を作ったら下半身からダウンスイングをスタートします。バックスイングとダウンスイングは別物的なイメージで、スイングのターニングポイントがハッキリしています。

プロにシャープスインガーが多く、アマチュアにゆっくりスインガーが多いのは、持って生まれたものと練習量の違いによります。アマチュアの方がプロのスイングをお手本にすると、自分のスイングと逆になる可能性が高いので要注意ですが、女子プロはゆっくりスインガーが多いので真似をするなら女子のゆっくりスインガーがおすすめです。

「シャープスインガー」と「ゆっくりスインガー」は合うクラブが違う

どんなクラブが合うかですが、シャープスインガーは重いとシャープに振れないので、軽めのクラブと相性がいい。「ちょっと軽いかな」くらいの方がバックスイングが早く上がり、反動を使ってダウンスイングしやすくなります。ドライバーのシャフト重量で言うなら50グラム台、もしくは40グラム台でもいいかもしれません。

反対にゆっくりスインガーは重めのクラブと相性がいい。重さを感じる方がゆっくり振ってもスイング軌道がブレにくく、トップで間も作りやすい。ダウンスイングでもゆっくり加速することができます。シャフト重量的には60~70グラム台が目安。軽量を使うと軽過ぎてゆっくり振れません。どちらのタイプか判断するには、軽いクラブと重いクラブを両方振ってみて、どちらが振りやすいか、振り心地いいか試すのもいいでしょう。

最後にそれぞれのタイプの注意点ですが、シャープスインガーはリズムが早くなり過ぎるとX。また、バックスイングを手や腕で上げる傾向があるので手打ちになりやすいので、手や腕から始動してもバックスイングの後半でしっかり肩を回すこと。バックスイングの反動でダウンスイングするにしても体の回転は不可欠。体が回り切らないうちにタウンスイングに転じることで打ち急ぎになります。

ゆっくりスインガー最大の弱点はリズムが早くなることです。繰り返しますが男子プロの真似はダメ。お手本にするなら女子プロです。逆にゆっくり過ぎてタイミングが取れない人もいます。ゆっくりでもある程度のスピードは必要なので、そのスピード感をつかむのがポイントです。

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。