クラブを買った後、ラウンドでチェックすることはコレ!【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】
パターは期待感大、FW・UTは目的が明確
パターもドライバーと同じように買った後の期待感は大きいもののひとつかもしれません。
ショートパットの確率が上がる、距離感がよくなる、などは数値的にパット数が減るので、すぐにわかります。
最後にフェアウェイウッドとUT。
これらは、たいていの場合、ある特定の距離だったり、使用用途で購入される方が多いので、その目的が達成できるかで判断できると思います。
例えば、ある長めの距離のパー3でグリーンまでの距離をきちんと打つために買ったUTは、その場面でしっかり試すことができれば、その結果で良し悪しが判断できると思います。
そして、最後に、これもいつも申し上げている内容で、かつ、クラブ選びで最も重要な要素があります。それがつながりです。
しっかりとクラブ全体のつながりが良いのかどうかをコースで確認しましょう!
何か特定の1本を買って、入れ替えたり、追加したりすることがあると思いますが、そのクラブが入ったおかげで、クラブ全体の流れが悪くなってしまうことは多々あります。
たとえば、ドライバーを選ぶ際は、上記しましたように飛距離性能を追い求めて買われる方が多く、その場合、かなりの確率で軽いものになることが多いです。
そうなると、他のクラブ、特にアイアンやウェッジとの重量差が開いてしまい、ドライバーを打った後に、アイアンやウェッジがうまく打てなくなるということは往々にしてあります。
特に、ウェッジがダフるようになるということが多いでしょう。
また、ドライバーが調子よい日はアイアンが調子悪いということもさらに起こりやすくなります。
アイアンを変えた時の方がより起こる可能性も高いです。
アイアンは、番手構成にもよりますが、本数的に14本に占める割合も大きいですし、クラブ全体の構成に一番影響していると考えていただければと思います。
なので、アイアンを変えたとたんに、クラブ全体が当たらなくなったというのもよく聞く話になってしまいます。
大げさではなく、ドライバーを変えたせいで、アプローチイップスやパッティングイップスになる人もいることを留意していただけると嬉しいです。
つながりを考えてクラブ1本1本を選ぶ
では、このようにならないためには、クラブを選ぶ段階からどのように考えて行ったらよいか?という話に移りましょう。
やはり、上記しましたように、つながりを重視してほしいです。
そのためには、たとえドライバー1本決める時でも、ご自身の使用しているクラブをすべて持っていく習慣をつけてください。
そして、良さそうなドライバー見つかったら、最後に、アイアンと交互に1球ずつ打つのをやってみてください。
ここで、連続でナイスショットもしくはそれなりの当たりが出なかったら、もう一度選び直すくらいで考えて下さい。
ドライバーを打った後に、アイアンを打って当たらないという症状は、そのままコースで出るとご理解いただければ嬉しいです。
アイアンも、出来れば他の番手も試してほしいです。
なかなか打てるところは少ないですが、せめて、顔の流れだけでも確認しましょう。
ウェッジは試打の時のマットだとなかなかわかりませんよね。
そういった方は、自分の悩みをしっかりと店員さんやフィッターの方に伝えて、それを解消するモデルを試打してみましょう。
そして、かつ、アイアンなどの流れを重視して、ウェッジだけ異端なクラブにならないように気を付けましょう。
パターは、唯一、見て選べるクラブです。店頭でよーく見て、形を選び、転がしてみてしっかりとコースを想定して打ってみましょう。
また、せっかくですから、いろんな形のものを打ってみるのも良いです。
食わず嫌いで、結構違う形が打ちやすかったりすることも多いです。
これも実は他のクラブとの連携がある場合が多く、取り回しのしやすいヘッドは、アイアン、ウェッジの好みに近かったりもします。
そして最後に、そのつながりのお話ですが、やはり基準にして欲しいのは、短いクラブです。
ドライバーが良いからとドライバー基準で下の番手を合わせていくと大体の場合、ウェッジやパターが軽すぎて使いにくいものになりやすくなります。
ご参考になれば嬉しいです。
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ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。