1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. クラブ選び
  4. すべてのクラブはパターに通ずる! これを頭に入れてパターを決めよう!

すべてのクラブはパターに通ずる! これを頭に入れてパターを決めよう!

好調を維持するパターの選び方・調整の仕方【3】 【ダグ三瓶】

2024/12/15 ゴルフサプリ編集部

重心位置とネック位置で、ストロークのやりやすさがかなり変わってきます。
また、やりやすいからと言って、その形(重心位置)の物を使い続けることで、癖を助長してしまうこともあるので要注意です。

ですが、まずは自分のストロークがやりやすい重心位置とネック位置を見つけてみましょう。これはご自身でも確認できます!

いろんなパターを打つ際に、ローテーションさせて打ってみたり、まっすぐまっすぐのストロークをしてみたりしてみてください!どの形が、どちらのストロークがやりやすいのか?どちららのストローク形式が自分が心地よく振れるのか?そして、真っすぐ転がせるのはどういったストロークを目指してどの形を打った時なのか?セルフチェックしてみましょう!

重いヘッドには太めのグリップがいい?

最後にグリップの太さのお話をしましょう。
グリップはパターとは言え、やはり体との唯一の接点ですから、その握りやすさはパターヘッドのコントロールのしやすさに直結します。

パッティングストロークは動きが他のクラブに比べて非常に小さいですが、その小さい動きの間に、距離感を合わせたり、方向性も合わせたりしなくてはいけませんので、かなり繊細な動きが要求されると考えてください。

つまりはパターをキチンとコントロールしなくてはなりません。
そうするためには、強く握りすぎてもダメですし、弱く握っていてもダメです。
そして、これもまた、同じく始動のやりやすさがストローク全体に影響すると考えてください。たいていの方が、パッティングの始動時のミスが要因で結果もミスになります。
ストロークが小さいですから、ストローク中の修正ができないからです。

となると、その始動のしやすいグリップ太さを選ぶ際には、どうしてもヘッドやクラブの全体重量との関係性を理解する必要が出てきます。
もしくは、クラブ重量やヘッド重量と同時に選んでいく必要があるでしょう。

ここは文章にするのは大変難しいので、ご参考になるように傾向を述べさせていただきます。
例えば、重たいヘッドをスムーズに動かすためには、グリップ側の力を効率よく伝える必要がありますので、太めの方が良いでしょう。太いグリップは少しの力で先端を動かすことが可能です。
逆に軽いヘッドであれば、そのあたりの選択肢は広がりますが、太すぎるとヘッドが動きすぎるかもしれません。

その場合には、どのように動かしたいかも含めて決めていくのが良いでしょう。
繊細なタッチを出していきたいなら、細めのグリップにしても良いでしょう。
細いグリップでヘッドをしっかり動かすには、やや力が要りますが、その分、小さい細かい動きもしやすくなります。

すべてのクラブの影響がパターに…

そして、ここからが重要かつ、さらに難解なのですが、これは他のクラブの影響を最も受ける部分でもあります。

例えば、ドライバーなどで柔らかすぎるシャフトを使っていると、それを制御するために、特に利き腕を余計に使うことがあります。その感覚のまま、パッティングストロークに臨むと、なかなか力が抜けずにパンチが入ってしまうということが起こります。

そうならないために、そういったドライバーを使っている方は、グリップを太くしてそーっと握るようにするか、逆に細くして、力が入ってもヘッドが動きすぎないようにするなどの工夫が必要になってくるでしょう。
たいていの場合、パターやパターヘッドを重くしたがり、かつグリップも太くしたがるのはそういった他のクラブからの要因からパッティング時に余計な力が抜けない方の場合が多く、そういった状況でもパッティングストロークをスムーズにするための対処法であるご理解いただけると嬉しいです。

パッティングのためにドライバーのグリップの太さも考えてみる。

クラブをトータルで考えて行かないと、パッティングが良くならないというのはこういうことが起こるからと考えていただけると嬉しいです。
最終的にはパッティングが良くならないと、スコアは良くなりませんし流れも良くなりません。

そして、パターは、クラブの中で最も動きの少ないクラブでもあり、体の使い方も一番小さいです。
ですが、そのために、クラブに何かをしてもらうというよりも自分で何かをしないと結果が変わらないクラブと言えるでしょう。

【すべてのクラブはパターに通ずる】と考えて、パッティングをよくするためには、パッティングストロークがスムーズに行えるように、パターから全体のクラブを組み立てていくことも必要!とご理解いただけると嬉しいです。

ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。

「強いプロが使っているからピン型を買おう!」では上手くならない【ダグ三瓶】

クラブ選びのスペシャリスト・ダグ三瓶(みかめ)がアマチュアゴルファーへアドバイスをおくるコーナー。ゴルフクラブを買う...

あわせて読みたい

パッティングにこそ「型あり」!好調を維持するパターの選び方・調整の仕方【1】

クラブ選びのスペシャリスト・ダグ三瓶(みかめ)がアマチュアゴルファーへアドバイスをおくるコーナー。ゴルフクラブを買う...

あわせて読みたい