飛ばすためのパワーソースは体の回転と腕の振りの連動

アマチュアゴルファーに多いフェアウェイウッド(以下FW)のお悩みを解決するシリーズの3回目は、ゴルフ歴13年のBさん(43歳)のケースを紹介します。Bさんの平均スコアは90台後半。FWは3番と5番を入れていますが、どちらも飛ばず、ユーティリティの方が飛ぶことも多いということ。とはいえ、使っているUTでは180~200ヤードはカバーできないので、FWが当たるようになりたいということでした。

スイングについてお聞きすると「飛ばしたいと思って、よく言われる下半身リードを意識しています。特に切り返し以降は腰を切るイメージで打っているんですけど飛ばないんです」とBさん。打っていただくと、なるほどダウンスイングで腰を回す意識が見てとれました。

ただ、腰を回す意識が強すぎるせいか腕がかなり遅れていました。体があまりに先に回ってしまうので、ヘッドが遅れてはいけないとばかりにリリースも早くなっていました。Bさんのスイングがノーコック気味なのも手伝って、ダウンスイングでタメが作れずアーリーリリースを誘発していたのです。

簡単に言うとBさんは腕の振りが足りません。飛ばすためのパワーソースは体の回転と腕の振りの連動です。ボディターンのイメージはあってもいいですが、体を回すことばかり考えるとBさんのようになりやすい。ご自身も「ボディターンで飛ばすものと思っていました」と言っておられました。

修正ポイントは2つです。1つはバックスイングからトップで右手を背屈させ、右ヒジが地面を向くポジションにトップを収めること。2つめはダウンスイングで右手首の背屈をキープしたまま右ヒジを解放し右腕を振ることです。

1つめはともかく、2つめはちょっとわかりづらいと思うので、地面に向かってボールを投げつける、あるいはテニスでドライブをかけるときのようなイメージでインパクトしていただくといいでしょう。こう聞くと、手を使っている感じがすると思いますが、実際のところ使うのは手ではなく右の前腕です。ボールを投げる時はヒジから先の前腕部分が内側に回りますが、この使い方がスイングにおいて腕を振ることそのものなのです。

この動きは右手1本でクラブを振っていただいてもよくわかります。左手を右ヒジにあててあげれば、バックスイング時の右ヒジの向きがわかり、ダウンスイングで右ヒジが前に出るのを防ぐこともできます。Bさんにもこれをやっていただいたところ、体の回転に腕の振りが連動しFWが飛ぶようになりました。

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。