クリーブランド「RTZ」スピンと打感にこだわり過ぎて素材まで開発しちゃったウェッジが気になる!
気になるギア|クリーブランド RTZ ウェッジ

新製品はもちろん、ツアーでプロが使って話題のものや、ゴルフショップで売れ行き好調など、気になるギアを実際に試して、その使い心地を素材や設計の特徴とともに紹介。今回は、クリーブランド「RTZウェッジ」を取り上げる。
GOLF TODAY本誌 No.633 104ページより
取材・構成・文/大塚賢二
撮影/相田克己
協力/サザンヤードCC(茨城県)
クリーブランドの新合金ウェッジ
さらなるスピンとソフトな打感を求めて素材まで新開発

ウェッジの大きな進化の可能性を感じる新発想
「RTZ」の最大の特徴は「Z-ALLOY」と名付けられた新合金。従来よりも10%軟らかく比重も軽いと言う。
それだけ? と思うかも知れないが、軽比重と言うのはウェッジの設計において恩恵が大きい。これまでであればヘッドのどこかの重量を増やそうと思えば、どこかを薄くする必要があったが、軽比重であれば他の部分を薄くすることなく、狙ったところを厚くすれば重量配分を変えられる。
ヘッドサイズや打感は変えずに慣性モーメントを高めることが可能となった。ウェッジであれば、距離とスピンの安定性を向上できる。その他にも構造や溝にまでこだわり抜いたウェッジに仕上がっている。
ソールグラインドは4タイプ


FULL-FACEはフェースを開いて使いやすい、フェース全面溝を採用。ヘッドサイズも他の3種より大きいハイトゥ形状。

ZIPCORE
素材の軽比重化と共に、ネック内部に軽量のセラミックピンを充填。重量をトゥ上部とネックに振り分けることで、上下左右の慣性モーメントをUP。

ULTIZIP&HYDRAZIP
フェースの溝は深く狭くして本数を増加。溝と溝の間には水平方向のレーザーミーリングとロフト別に最適化した斜めのレーザーミーリング&ブラストで優れたスピン性能を発揮。
少し出歯な形状で球を上げやすくヒッカケにくい

球の乗り感が強く、ソフトな打感でスピンがかかります。入射角に合わせてソールを選べば抜けも良くなります。MIDとFULL-FACEは中庸、LOWは浅い入射角、FULLは急な入射角に合います。

●ロフト/
Mid(46、48、50、52、54、56、58、60)、
FULL(56、58)
LOW(58)
FULL-FACE(54、56、58、60、64)
●価格/2万4200円~

高橋良明(たかはし よしあき)
1983年生まれ、41歳、東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。現在はアマチュアのレッスンを行っている。サザンヤードCC所属。

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