ドライバーには“飛ぶインパクト”と“飛ばないインパクト”がある! その違いはグリップ・腰・腕に表れる
吉本巧のゴルフギア教室 第58回

ドライバーを思いきり振っているのに飛ばない、芯に当たっているのに飛ばない、という人はいないでしょうか? もしあなたがそうなら、飛ばないインパクトになっているかもしれません。プロコーチ・吉本巧が解説します。
飛ぶインパクトにするポイントは正しく「振り遅れる」こと
ドライバーショットには飛ぶインパクトと飛ばないインパクトがあり、以下の3つがそのポイントになります。
1 インパクト時の腰の向き
2 インパクト時のグリップの位置
3 インパクト時の両腕の状態
では順に説明していきましょう。
1 インパクト時の腰の向き
飛ぶインパクトでは腰の正面がボールより左を向いています。「腰が入る」などと言うように、インパクト時は腰が先行して回転しています。そのため飛球線後方からインパクトを見るとお尻が見えます。腰が回っているほどお尻がたくさん見えるわけです。女子プロはみんなこうなっています。

これに対し、飛ばないインパクトでは腰の正面がボールの右を向いています。言うまでもなく腰の回転量が少ないからで、飛球線後方から見るとお尻は見えず、ベルトのバックルや胸が見える人さえいます。これだと多くの場合、腰の回転が途中で止まって腕が先行しているため、いわゆる“手打ち”のインパクトになります。腕力だけで打つことになるから飛びません。
インパクト時の腰の向きについては、飛球線後方からのスイング動画を撮るとよくわかります。飛ぶインパクトにするには、ダウンスイングからフィニッシュまで腰を回転させ続けるのがポイントです。

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グリップの位置と両腕の状態にも「飛ぶ形」がある
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