ドライバーが当たる日はアイアンが当たらない。スコアを落とさない秘訣は守備的思考?【今野一哉の新連載】
今野一哉の『ゴルフあるある』解決ディスカッション【1】

ゴルファーなら聞いたことのある定説や風説を取り上げ、「なるほど」とゴルファーが納得できる答えを蝶ネクタイを締めたプロコーチ・今野一哉とともに考える連載企画。第1弾は「ドライバーが調子いい日は、なぜかアイアンなどの短い番手の調子が悪い」がテーマ。アマチュアのスイングは日替わりとは言うけれど、このゴルフあるある、どうしたらスコアを落とさないようにできる? 今野一哉に対処法を教えてもらおう。
人によってベースとなっている番手が違う
ゴルフサプリ ドライバーがいいのにアイアンが当たらない。FW・UTは当たるのに他はダメ。ゴルファーなら誰でも経験がありそうな、この“ゴルフあるある”、原因は一体なんなんでしょう?
今野 ゴルファーって、人それぞれスイングのベースとなっている番手があると思うんです。たとえば、僕の生徒さんで、9番アイアンを頼みにしている女性ゴルファーがいるんですけど、その方は9番アイアンよりも下の番手は良い感じなのですが、ラウンドではだいたい9番より上の番手、特にドライバーが当たらないという日が多いんです。その他にも、ウェッジが得意な人はドライバー、ドライバーが得意な人はアプローチ、パターの調子が悪いケースが多く、スイングのベースとなっている番手よりも対極にある番手の調子が悪くなりがちです。
これは人それぞれ”感覚がマッチしやすい番手”があるということで、人によってはその番手が日替わりだったりもするんです。
ゴルフサプリ わかります。先日、私はFWは当たるけど、その他の番手がボロボロでしたし、その前のラウンドではドライバーは当たるけど、ショートゲームの調子が悪かったです。日によって、調子の偏りがあるんですね。
今野 ドライバーの調子がいい日は、ボールとの距離感だったり、スイング軌道だったり、良いインパクトに至る要素のすべてがドライバーに偏っていて、その感覚で他の番手を振るから当たらない。打つ前に素振りをして、今から打つ番手に感覚を合わせられればいいんですけど、アマチュアだとそんな簡単にはいかないんですよね。
ゴルフサプリ たしかに練習場では同じ番手を打ち続けられますが、コースでは1球ごとに違う番手を持つことになりますものね。だから素振りは大事なんですね。
今野 気持ちよく振れる感覚がドライバーに偏っている状態から、18ホールの中でウェッジなども同じような感覚で打てるようになるのはかなり難しいです。スイング軌道を変えるのだって、半年くらいレッスンを受けて変える分けですからね。

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