本当に初速は上がるのか? 「ヘッドスピード最大化設計」を検証
理論上では、ヘッドスピードが1m/s上がれば、ボール初速は1.5m/s上がり、飛距離は約5.5ヤード伸びると言われている。
その他の飛距離アップの要素として、反発性能アップとヘッド質量アップがあるが、最新のドライバーはすでにルールギリギリまで反発性能は上げられているし、重量アップはメリットもあるが人によっては”重くて振れない”というデメリットもある。
そこでプロギアが考えたのが、40m/s前後の一般的なヘッドスピードのゴルファーが気持ちよく飛ばせるようになるには、ボール初速に直接的に関わるヘッドスピードが上がるドライバーの開発。そうして出来上がったのが、ツアーユースの「RS」シリーズをベースにしたシャローヘッド形状のヘッドと、専用設計されたシャフト「SPEEDER NX FOR PRGR」を組み合わせた「 RS SPEED ドライバー」というわけだ。
はたして本当にヘッドスピードは上がるのか? 試打職人・石井良介プロとともに検証した。用意したスペックは以下の通り。まずは上から順に11.5度、10.5度、9.5度のそれぞれの測定結果の一例をご覧いただきたい。
平均してHSが0.9m/sアップ! 初速も平均1.3m/sアップ! ロフトによる違いもクッキリ
ロフト11.5度/HS38m/sの参考値
ロフト10.5度/HS38m/sの参考値
まずは、3種類のロフトをそれぞれ10球ずつ打ってもらった中から、違いが顕著だった測定結果を選んだので見てもらいたい。石井プロにはヘッドスピード(以下HS)を38m/sに調節して打ってもらったのだが、『どうしてもHSが上がってしまう』という結果に。
『加減して38m/sで振っていても40.5m/sとか41m/sといったHSが出てくれますね。これはシャフトですね。インパクト付近での加速感が強くて、シャフトの真ん中から先くらいが動いて、特に先端が極端にやわらかいです。たわみやすいのですが、暴れる感じはなく、コントロールできる範囲のたわみ方なので振りやすいです。球を拾って持ち上げてくれる動きと、球を強く打ち出す感じがバランス良く共存しています』(石井)
何球打っても意図したHSよりも、スピードが出てしまうため、あっけなく“確証”が得られてしまった。
『平均してHS0.8〜1m/s、初速が1.3m/s〜1.5m/sくらい上がっていますね。当たりが良くてミート率が1.48だったりすると、初速が2m/s以上も上がっています。HSが上がって、初速も上がる。開発コンセプト通りですね。それと、試打環境が打ち上げなんですけど、実測値でキャリーが200ヤード。ということは、フェアウェイが平坦だったとしたら、キャリーの飛距離に最低でも5ヤードプラスされると見ていいです。かなり飛ぶドライバーですね』(石井)
そして、ロフトによる違いはスピン量に表れており、どのロフトを選ぶべきかの指標になるような結果を得ることができた。
『11.5度だとスピンが入ってくれて、HS35m/s前後の人でも高さが出てキャリーが稼げる球になります。HS38m/s前後の人にはロフト10.5度がベストマッチするようですね。スピン量が2200〜2600m/sの範囲に収まっていて、良い弾道です。9.5度はHS38m/sだとスピン量が足りませんね。ライナーのような弾道になりますが、キャリーが出ません。9.5度のロフトは42m/sくらいの人に合うと思います』(石井)
HS35〜40m/sで高い弾道が出ない、つかまりが足りないという人には11.5度。HS38〜40m/sでもっと飛ばしたい、飛ぶはず! と感じている人は10.5度。9.5度はスピン量が極端に多くて悩んでいる人は試してみてもいいかもしれないが、本来のパフォーマンスが発揮されるのはHS41m/s以上で打った時だと石井プロ。
ロフト9.5度/HS38m/sの参考値
HS42m/sでもしっかり振れる! RSシリーズ最軽量シャフト
『めちゃくちゃ飛びましたね(笑) HSは1m/s以上アップ、初速も63.4m/sとしっかり出ています。そして、思った通り、HS42m/sで振っても耐えてくれるシャフトでした。ボールを拾って上げてくれる動きをしてくれるのですが、だからといって当たり負け感がまったくないんです。インパクトからもうひと押ししてくれて、フォローが鋭くなる感じがあるんですよね。RSシリーズの最軽量ドライバーということですが、ターゲットとなるゴルファーはかなり幅広いです。HSに関わらず、全ロフトを試して最も良い結果が出るスペックを選んでほしいですね』(石井)
飛ばしたい! できれば、カッコいいクラブでというゴルファーにぴったり
「 RS SPEED ドライバー」は純粋に飛ばしたい、でもカッコいいクラブを使いたいというゴルファーにぴったりだと言う石井プロ。また、スペックラインナップも幅広いので、ハマるゴルファーは多いと言う。
『RS SPEEDは、歴代のプロギア「RS」シリーズの中でも、最も打った時の弾き感とやわらかい感触が絶妙に共存していて、とても心地良いフィーリングです。打球音はちょっとこもった感じの音で、変に派手ででなく、なんというかイケオジ風です(笑)。
見た目も同様にオーソドックスで良い顔。パッと見て奇抜なところがないのが好印象ですよね。ほどよく上がってくれそうだし、つかまってくれそうで、安心感もある。軽量モデルにありがちな、極端につかまる・上がる、という顔をしていないので、この点も対象ゴルファーが幅広くなるポイントになっています』(石井)
ロフトによって弾道の高さがわかりやすく変化するので、自分のスイングタイプや出球の傾向と照らし合わせて、ベストマッチのスペックが見つかれば飛距離アップは間違い。普段とは違った加速感と飛びを味わわせてくれる「 RS SPEED ドライバー」は、2025年5月発売予定だ。




