軽い? 10K? ロフトは? アマチュアにとって飛ばせるクラブはコレだ!①
【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

スコアを作るうえでは、やみくもに飛ぶ必要はないが、飛距離の優位性を求めることも大事だし、飛べばゴルフも楽しい! 本当に必要な飛距離を発揮するためのドライバーはどんなクラブなのか?ダグ三瓶と考えてみた!
スコアメイクの上で、ドライバーの重要性は高い!とはいえ、全体で言えば、優先順位は高くないかもしれません。だからといって、飛ばなくてもいいということではなく、やはり飛距離による優位性を求めていくことは重要です。
ただ、やみくもに振って飛ばすことや、一発の飛びを求めることではなく、スコアのための飛距離を追求するのは、いろんな意味で大切だと考えています。
ということで、当方の考える、本当に必要な距離を発揮するためのドライバーを考えてみましょう。
飛びの3要素、覚えてる?
まずは、ボールを飛ばすために必要な飛びの3要素というのを思い出してみましょう。
これはボール側のお話で、打った後のボールの飛び出しの初期条件ということになります。
① ボールスピード
② 打ち出し角
③ バックスピン
ですね!
これを最適化することとで、最大の距離が得られるということになります。
それでは、それぞれを最適化するためのクラブの条件を考えてみましょう!
①のボールスピード(ボール初速)を上げるためには、以下の式が成り立ちます。
Vb:ボール初速
Vh:ヘッドスピード
Mb:ボール重量
Mh:ヘッド重量とすると、
e:反発係数
Vb=(1+e)×(Mh/(Mh+Mb))×Vh
つまり、Vb:ボールスピードを上げるためには、次の順に影響力が大きいです
①ヘッドスピード
②ヘッド重量、反発係数
ヘッドスピードは、例えば、1%上がれば、ボールスピードも1%近く上がります。
ですが、ヘッド重量や、反発係数は1%上がっても、その半分以下の影響しかありません。
たとえば、ヘッド重量は1%アップした時を上記の式に入れて計算をすると、0.2%の上昇がみられました。
ドライバーのヘッドは200g前後が多いので1%というと2gくらいの変化です。2gというと、スイングウェイトは1ポイント変わりますので、結構、振り感は変わりますね。
飛ばすために、スイングウェイトを重くして、振り重くなったとしても、ボール初速に与える影響は微々たるものということがわかります。

続いて反発係数は?
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