軽い? 10K? ロフトは? アマチュアにとって飛ばせるクラブはコレだ!①
【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】
ドライバーだけ打ち方を変えてもスコアにはならない……
そして、もう一つ申しあげておかないといけないのが、飛びの三原則の②③の要素、打ち出し角とバックスピンです。
この値を、ボール初速に対して最適化すると飛ぶ! ということは皆さんご理解いただけていると思います。
ですが、そもそも、その最適な数値というのは、どういうことから導き出された数値であるかご存じですか?
最初から数値が良いから飛んだ? ということではなく、飛んだショットを測定していき、理想の数値というのを導き出したということなんです。
そして、その飛んだショットはどんなショットだったのか?
はい。簡単に言うとナイスショットだったということになります。
禅問答みたいですみません。
ですが、きちんととらえられたボールは、ほぼ理想の打ち出し角とバックスピンになっているということになると考えていただければ、気が楽になるでしょうか?
もちろん、それよりも飛ぶ球筋というのも存在します。
例えば、理想の打ち出し角とバックスピンは12度の2500回転と言われていますが、16度の1500回転の方が飛ぶ方が多いです。
ですが、これは以前にも書かせていただきましたように、この16度の1500回転を目指そうとすると、かなりアッパー軌道にならないと難しいということがわかります。
となると、一発の飛びは出るかもしれませんが、スコアメイクのためのショットであったか? というとそこは言い切れなくなります。
例えば、そのアッパーブローで打ったスイングは、他のアイアンやFW、強いてはウェッジなどでは打たない打ち方となります。
そうなると、当方がこちらで書かせていただいているように、つながりという面では、スイングのつながり、が悪くなると考えていただけると嬉しいです。
なので、まずは、その理想の12度の2500回転が、出やすいスイングが理想と考えて欲しいです。
道具論なのに、スイング論?ということになってしまいますが、ここからが道具論になります。
つまり、普通に振って=極端なアッパーとか、ダウンブローなどにならずに、通常のティアップで、ややアッパーくらいの軌道になるようなスイングをしたとすると、その時のダイナミックロフトやスピンロフトによって、その結果が12度の2500回転になるようにクラブを選んでほしいというのがまずあります。
そして、その上で、飛距離アップを目指すということをテーマにしていきたいです。
今回は前提で話が終わってしまいましたが、次回は、この大前提を用いたうえで、どうしたら初速が上がるのか?に焦点を当てていきたいと思います。

ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。

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