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ボールを変えるとスコアが変わるは本当か? ボールフィッティングで見えた「適正ボール」の重要性

2025/04/23 ゴルフサプリ編集部

STEP2 実打によるボールフィッティング

ボールフィッティング

ウェッジ、アイアン、ドライバーのデータから適正ボールを絞り込む

実打によるフィッティングは弾道測定器のデータ評価やプレースタイル、嗜好などに基づき、フィッティングスペシャリストが最適なボールを選択していく。使用クラブはウェッジ、7番アイアン、ドライバーの3本。ウェッジからスタートし、数種類のボールに絞り込んだのちアイアンへ。そこでさらに半分程度のモデルに絞り込んでドライバーに移り、最終的に2つをセレクトする。

まずは奥村さんがフィッティング。それぞれのクラブの適正データとして以下が採用された。

ウェッジの測定結果

使用クラブはロフト58度。スピンは7059回転(rpm以下同)で打ち出し角は29度。理想値は前者が5500回転以上、後者が29度前後ということでほぼ問題なし。この段階でプロV1、プロV1x、プロV1xレフトダッシュ、AVXの4種に候補が絞られた。

7番アイアンの測定結果

スピン5231回転、ボールの落下角度50.6度の数値を叩き出したプロV1xがベストフィット。マットから打つとスピン量は減るので、芝なら6000回転前後と推定。理想値は6500~7800回転で、落下角度(理想値は45~55度)ともども適正データが得られた。

ドライバーの測定結果

ベストデータはスピン2258回転、打ち出し角11.3度、落下角度31.4度で、プロV1xで得られたもの。最終候補としてプロV1も試したが弾道がやや低すぎ。プロV1xにしても、もう3度ほど打ち出し角を確保したいところだが、ウェッジ、アイアンによるスコアリングショットとの兼ね合いも考慮するとプロV1xがベストという結論になった。

続いて谷口さんのフィッティング。以下がそれぞれのクラブの適正データとなった。

ウェッジの測定結果

使用クラブのロフトは56度。スピン6493回転、打ち出し角35.1度、落下角度45.7度。スピン量が5500回転以下のボールを排除した結果、奥村さんと同様、プロV1、プロV1x、プロV1xレフトダッシュ、AVXの4種が候補に挙がった。

7番アイアンの測定結果

この段階で絞られたのはプロV1とプロV1x。スピンは前者が6627回転だったのに対し後者は7830回転。芝から打った場合プロV1xは8000回転超えになるということで、打球が上がりすぎるという判断に。落下角度はプロV1でも54.5度とやや大きいが、これは改善の余地あり。

ドライバーの測定結果

アイアン同様プロV1とプロV1xで最終フィッティングした結果、上記のデータが得られたプロV1に決定。打ち出し角、落下角度はプロV1xも僅差だったがスピン量が幾分多めだった。出球がやや高めの谷口さんにはスピンが少なめのプロV1が適正という判断がなされた。

測定結果によって選ばれたボールとの相性、ラウンドして確かめた

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