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日本勢が唯一未勝利のメジャーで初優勝者誕生の予感 【「シェブロン選手権」24日開幕】
岩井千怜に続き、明愛も米ツアーで優勝争い。初優勝がメジャーとなるかもしれない。(撮影/渡辺義孝)
アメリカLPGAツアーは今週、メジャーの今シーズン初戦「シェブロン選手権」が行われる。メジャー5大会で唯一、日本勢が制していない大会で今年は初の優勝者誕生の期待がかかる。
前週、涙の惜敗の岩井明愛 すでに1勝の竹田麗央に期待
日本のゴルフファンとして、最も期待をかけるのは先週の「JMイーグルLA選手権」で、最終ホールのパーパットがわずかに外れ、プレーオフを逃しての2位となった岩井明愛でしょう。
首位のイングリッド・リンドブラッドを1打差で追いかけていた16番パー5のティショットは右のラフへ。2打目は目の前に大きな木が立ちはだかる状況で、左サイドに池が広がるグリーンを狙うかの選択を迫られました。
2オンさせるためにはラフから池に向かって打ち出してスライスをかける必要があります。
曲がり切らなければ池につかまって、ほぼ万事休す。リスクを回避しつつバーディを取る可能性を残すならフェアウェイに刻むのが定石です。
それを明愛は「ピンまでは152ヤードでした。キャディはレイアップしようと言ったけど、イングリッドに追いつかないといけない、と思ってインテショナルスライスで打ちました」と試合後の会見で説明したように、5番アイアンでスライスをかけて見事にグリーンに乗せました。
ただのナイスショットではない 今後のプラスになる明愛の1打
イーグルパットは惜しくもショートしましたが、このチャレンジ精神はアメリカ人に好まれます。
先に2打目を打った選手がグリーンを狙った後に、より短い距離からレイアッするのではなく、木が邪魔な状況からでも果敢にグリーンを狙った姿勢を見せたことで「アグレッシブなプレーを見せてくれる選手」としてアメリカのゴルフファンのハートをガッチリつかんだはず。
やはり2位になった「ホンダLPGAタイランド」では初日に62。最終日はLPGAツアー歴代9位のロースコアとなる61をマークしたことで他の選手に脅威となる印象を与えました。
今回はファンに「アキエのチャレンジングなゴルフを見たい」と思ってもらえるようになったことでより応援してもらえるはず。
悔しい敗戦とはいえ、16番での2打目はただの「ナイスショット」にとどまらず、今後ツアーで戦っていく上では大きな“財産”となる1打だったといえます。
「来週のメジャーでリベンジのチャンスがあるのはいいこと」と早くも「シェブロン選手権」への熱い気持ちを語っているのも期待を膨らませます。
すでに勝利している選手が有利!?
以前は「ANAインスピレーション」や「クラフトナビスコ選手権」の名称だった大会は、3月下旬~4月初旬に「マスターズ」前のタイミングで行われていました。
それが大会名が変わり、2023年に会場もそれまでのカリフォルニア州からテキサス州に映って4月後半に開催されるようになってからはいずれもシーズン開幕後に勝利を挙げた選手が優勝しています。
やはり“仕上がっている”のはプラス材料なのでしょう。そうなると先月の「ブルーベイLPGA」で優勝した竹田麗央も有力候補です。
先週の最終日は、昨年出場5試合連続優勝。その5つ目が「シェブロン選手権」だった女王ネリー・コルダと同組で回り、1打上回りました。
さらにホールアウト後は岩井千怜とともにグリーンサイドで明愛を応援。悔しさを目の前で目撃して共有しただけに「今度は自分が」の思いを強くしたはずです。
日本勢は全員が優勝候補!?
昨年のコルダは絶好調で大会を迎え、一昨年覇者のリリア・ヴもタイでの自身初戦で優勝すると、その後の3試合は14、7、11位という好調で「シェブロン選手権」に乗り込みました。
先週は山下美夢有が3位で畑岡奈紗が6位。千怜と竹田が11位に入り、20位だった昨年の「エビアン選手権」覇者、古江彩佳はポイントランキングで5位の安定感を見せています。
出場する日本勢の全員にチャンスがあるといって良さようなだけに、“初優勝”の期待は大きくなるばかりです。
女子メジャー 過去の日本勢優勝者(大会名の後のカッコ内は今年の日程)
●全米女子オープン(5/29~6/1、エリンヒルズ) 笹生優花 2024 ※2021年はフィリピン国籍で優勝
●全米女子プロ(6/19~22、フィールズランチ) 樋口久子 1977
●エビアン選手権(7/10~13、エビアン・リゾート) 古江彩佳 2024
●全英女子オープン(7/31~8/3、ロイヤル・ポースコール) 渋野日向子 2019
(文/森伊知郎)

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