ライが悪い時はソールを滑らせるように使うとミスになる。林の中からのリカバリーは、FWorUTで上からコツン
吉本舞がコーチ スコアメイクの万能クラブFW&UTの使いこなしテク教えちゃいます! 最終回

ティショットを林の中に打ち込んでしまった。でもフェアウェイに戻せるだけの広い空間があれば、FWやUTを使ったリカバリー作戦もアリだ。「結構グリーンの近くまで運べますからスコアがまとまりやすいですよ」と吉本舞コーチ。
GOLF TODAY本誌 No.636/110~111ページより
構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/東京ゴルフスタジオ
ボールを右に置き、ハーフスイングで低い球を打つ!



グリーンの近くまで運びたいならFWかUT
フェアウェイ方向が開けていて、グリーンまでが遠いときは5番や7番のウッド、またはUTを使ってボールを低く打ち出す作戦がオススメだ。
小さめのスイングでもコックを使う意識を持とう
林の中からのリカバリーといっても状況は様々です。グリーンの方向が狙えず、近くのフェアウェイに出すしかないケースが比較的多いけれども、こんな場面のようにフェアウェイに戻しやすくてグリーンの方向に打てそうならFWやUTを使うのもOK。6~7番アイアンで脱出するのもいいですが、FWやUTのほうがボールを低く打ち出しやすくて前方の木の枝などに当たる心配がありませんし、小さめのスイングでも距離を出しやすいですから有利です。
ただし林の中はボールのライが悪かったり地面が平らでなかったりするケースが多いので、フェアウェイからのショットのようにソールを滑らせる意識は持たないことです。砂が硬いバンカーと一緒で、小さい石があったりして、案外ソールが跳ね返されやすい点に注意しましょう。
ボールを低く出したいので、ボールの位置は通常よりも1個ぶん右寄りです。そしてクラブを短めに持ち、胸くらいの高さでスイングしましょう。ハーフスイングで打とうとすると手首を固めてしまう方が多いのですが、手首を柔軟に使って「グリップ支点の振り子」を形成し、クラブヘッドで円を描くように振ることが大切です。コックを使ってテークバックし、やや鋭角に振り下ろしてしっかりとインパクト。フィニッシュはトップよりもやや低い位置で止めましょう。これでリカバリー成功率がアップします。
打つ前に必ず素振りして近くの枝などにクラブが当たりそうなら、クラブをもっと短く持つとか狙う方向を変えるなどの対策も考えてくださいね。



ハーフスイングでもコックを使おう
胸の高さくらいの小さめのスイングで打つが、テークバックでコックを使って振り上げる。「グリップ支点の振り子」を形成することが大事だ。




フィニッシュはトップより低く止める
クラブを高い位置に振り抜くのはNG。インパクトの打点を安定させて出球を低くするためにもクラブを低い位置で止めよう。

ココに注意!
クラブが木の枝に当たらないかを確認


吉本 舞
佐賀県出身。USLPGA Teaching&club Professionalの資格を取得し、現在は森守洋が主宰する東京ゴルフスタジオで多くのアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添った丁寧でわかりやすい指導で好評を得ている。

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