1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. 飛距離
  4. 9番アイアンで130ヤード! インパクト後に「左手サムズアップ」で飛ばせるようになる!?

9番アイアンで130ヤード! インパクト後に「左手サムズアップ」で飛ばせるようになる!?

『小池正次が回答! ドライバーの飛距離の悩み Q&A 』VOL.13

2025/06/10 ゴルフサプリ編集部

小池正次

飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がアマチュアの悩みに回答するQ&Aシリーズ。第13回は9番アイアンのショットで飛距離をしっかり出すためのテクニックをレクチャーする。ショートアイアンは距離よりも方向性を重視したいクラブだが、飛ばないよりは飛んだほうがやっぱり有利です!

構成/三代 崇 写真/渡辺義孝 協力/丸山ゴルフセンター

A「フォロースルーでシャフトを立てるイメージでヘッドを走らせれば飛ばせる!」

キャリーをしっかり出す基本は腕のローテーションを使って振り抜くこと

アイアンは狙ったターゲットに正確に運ぶためのクラブですから、飛べばいいというわけではありません。特に9番などのショートアイアンは自分のイメージした距離を出すことが大事です。

とはいえ今どきのアイアンは「ストロングロフト」といって以前よりもロフト角が少なめに設定されていて、9番アイアンで130ヤードくらいは飛ばせるようになっています。

だけど当たりが薄いし、頑張っても110ヤードがいいところで飛距離が出ないと悩んでいる人は、フォロースルーで左ヒジが引けていることが考えられます。

両手のローテーションができていないためにヘッドスピードが上がらず、ボールのつかまりが悪くて方向性も安定しにくいのです。130ヤードとまではいかなくても、せめて120ヤードは安定して打てるようになりたいですよね。

飛距離が出ない人はフォロースルーで左ヒジが引けるため、ヘッドスピードが上がらない。
飛距離が出ない人はフォロースルーで左ヒジが引けるため、ヘッドスピードが上がらない。

まずは両手のローテーションを意識してください。インパクトからフォロースルーにかけて両ヒジから先の前腕部を自分から見て左側に回旋させましょう。これを「外旋」といって、車のハンドルを左に回すような腕使いです。

左ヒジを下に向けて左右の前腕部を外旋させれば、クラブヘッドが両手を追い越してどんどん先行させるイメージで振り抜けます。クラブを思い切り速く振ろうと思わなくても自然にヘッドスピードがアップし、キャリーを出せるようになるのです。

ヘッドスピードを上げるには両手のローテーションを使ってスイングするのが大事なポイント。
ヘッドスピードを上げるには両手のローテーションを使ってスイングするのが大事なポイント。

ヘッドスピード60m/sはおじさんでもなれる!シングルさんが9ヶ月かけて実現した方法とは?

2020年に私のヘッドスピードが60m/s越えを実現するまでの道のりを3回に分けて説明させていただきます。1回目は、おじさんでも...

あわせて読みたい

左手親指を立てるリスト使いでクラブヘッドの加速スピードがさらにアップ

注意したいのは両手を返しすぎないようにすること。どのくらい両手を返せばいいかというと、フォロースルーで両手が左腰の高さくらいに上がったときに左手の甲が斜め下を向くくらいが目安です。

左手甲が真下を向くのは両手の返しすぎです。インパクトでフェースがかぶりすぎて当たったことになり、ボールは大きく左に曲がってしまいます。9番などのショートアイアンはロフト角が多いぶん、ボールがつかまりすぎるとヒッカケやフックが出やすいのです。

フォロースルーでフェース面が真下を向くほど両手を返しすぎるのはNG。
フォロースルーでフェース面が真下を向くほど両手を返しすぎるのはNG。

両手を返しすぎるのはいけませんが、手首は使いましょう。それが「左手のサムズアップ」です。左手の親指を立てるイメージによってフォロースルーでクラブヘッドのトゥが上を向き、クラブを縦に近い角度で振り抜くことができます。

感覚的にはスイングの軌道に沿ってクラブヘッドを跳ね上げるような動きです。両手のローテーションに左手のサムズアップというスパイスを加えることでヘッドスピードがさらにアップし、130ヤード近くのキャリーを出せるようになる可能性アリです。

手首を使ってクラブヘッドをスイング軌道に沿って跳ね上げる感覚で振り抜こう。
手首を使ってクラブヘッドをスイング軌道に沿って跳ね上げる感覚で振り抜こう。
両手のローテーションと左手のサムズアップをミックスすればヘッドスピードがさらに向上する。
両手のローテーションと左手のサムズアップをミックスすればヘッドスピードがさらに向上する。

フォロースルーで両手が左腰の高さくらいに上がったところで止めて、両手のローテーションが正しくできているか、左手の親指が上を向いているかをチェックしましょう。

自分のスイングを鏡などに映してみて、自分のイメージや感覚と実際の動きやカタチにギャップがないかを確認することも大事な作業です。

小池正次

小池正次
こいけ・しょうじ

1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。

ヘッドスピード40m/sで25度ユーティリティが170ヤード飛ぶ人のためのUTセッティング

ドライバーのヘッドスピードが40m/sならロフト角25度のユーティリティで170ヤードは飛ばせる。これを基準に前後の番手(ロフ...

あわせて読みたい

「約7割のアマチュアは7番で150ヤード飛びません」データで検証する150ヤードの真実

昔からアマチュアゴルフ界には「7番アイアンで150ヤード」という定説(神話?)がある。しかし、本当に150ヤードも飛んでいる...

あわせて読みたい

ヘッドスピード別・ロフト角48〜58度の適正飛距離。ウェッジは何ヤード飛べばいい?

ロフト角48〜58度のウェッジはピッチングウェッジ(以下PW)の下に入るクラブになりますが、これらで打った場合、一体どれく...

あわせて読みたい