フェースを開いた分だけスタンスはオープンに! 藤田寛之流バンカーショット
スコアが5打よくなる! 藤田寛之が教える寄るアプローチの極意 第15回

スコアをよくするには、グリーン周りのバンカーも攻略する必要がある。そこで特別編として、「藤田流バンカーショットの極意」を大公開!
GOLF TODAY本誌 No.637/96~99ページより
取材・構成・文/小山俊正 撮影/相田克己 取材協力/葛城ゴルフ倶楽部
[特別編1]バンカーの上達術
極意1 バウンスを活用する

スタンスに沿ってスイングする

ボールの位置はアプローチの時よりやや左!
グリーン周りのバンカーショットは、芝の上からのアプローチと違い、「たまたま寄る」ということがありません。ダフリやトップのミスが許されず、インパクトで狙った位置にヘッドを正確に入れなければ脱出できないからです。
私の場合、サンドウェッジのフェースを開き、開いたぶんだけスタンスをオープンにします。フェースを開くのはバウンスを活用し、砂を効率よく爆発(エクスプロージョン)させるためです。ボール位置はアプローチの時より、やや左に。真ん中に置いても脱出できますが、左に置いたほうが簡単です。
そして、オープンにしたスタンスに沿ってクラブを振ります。体の回転に合わせてクラブを左に振る、という意識が大切。フォローでクラブをピン方向に出すと、左ワキが開いてしまい、砂の爆発力が弱くなるので注意しましょう。
上達しない原因は?
「アマチュアの大半はバンカー練習をする機会が少なく、砂に慣れていない上に、インパクトでヘッドを入れる位置が毎回バラバラです。バンカーに1本の線を引いて同じ所を削る、家の中では絨毯の上で狙った位置にヘッドを落とす、といった練習がオススメです」(藤田)
ボール位置はやや左

右に置くと脱出失敗

フェースを開いてバウンスを使う


極意2 振り幅はアプローチの2~3倍
余計な力を入れるのはNG
振り幅を大きくして2~3センチ手前の砂をしっかり打ち抜く!

左右対称のスイングアークを作る

「バンカーは簡単」と思えば思うほど成功しやすくなる
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