[特別編1]バンカーの上達術

極意1 バウンスを活用する

スタンスに沿ってスイングする

ボールの位置はアプローチの時よりやや左!

グリーン周りのバンカーショットは、芝の上からのアプローチと違い、「たまたま寄る」ということがありません。ダフリやトップのミスが許されず、インパクトで狙った位置にヘッドを正確に入れなければ脱出できないからです。

私の場合、サンドウェッジのフェースを開き、開いたぶんだけスタンスをオープンにします。フェースを開くのはバウンスを活用し、砂を効率よく爆発(エクスプロージョン)させるためです。ボール位置はアプローチの時より、やや左に。真ん中に置いても脱出できますが、左に置いたほうが簡単です。

そして、オープンにしたスタンスに沿ってクラブを振ります。体の回転に合わせてクラブを左に振る、という意識が大切。フォローでクラブをピン方向に出すと、左ワキが開いてしまい、砂の爆発力が弱くなるので注意しましょう。

上達しない原因は?
「アマチュアの大半はバンカー練習をする機会が少なく、砂に慣れていない上に、インパクトでヘッドを入れる位置が毎回バラバラです。バンカーに1本の線を引いて同じ所を削る、家の中では絨毯の上で狙った位置にヘッドを落とす、といった練習がオススメです」(藤田)

ボール位置はやや左

右に置くと脱出失敗

フェースを開いてバウンスを使う

極意2 振り幅はアプローチの2~3倍

余計な力を入れるのはNG

振り幅を大きくして2~3センチ手前の砂をしっかり打ち抜く!

左右対称のスイングアークを作る

特別なテクニックはいらない

バンカーはボールに直接コンタクトしないうえにフェースを開くことで飛距離が出ないぶん、振り幅を大きくする必要があります。目安は最小でもアプローチの2~3倍の大きさ。仮にピンまでの距離が10ヤードなら、アプローチで20~30ヤード打つくらいの振り幅を作り、左右対称に振るのが基本です。

ポイントは、ボールの2~3センチ手前の砂をしっかり打ち抜くこと。リーディングエッジ(刃の部分)ではなく、バウンスを砂に当て、砂とボールを一緒に飛ばします。余計な力を入れてクラブを無理に上から打ち込んだり、自分でボールを上げようとするのはNG。特別なテクニックはいらないので、インパクトを緩めずにしっかり振り抜きましょう。

不思議なことに、バンカーは「簡単」と思えばラクに脱出でき、「難しい」と思うほど脱出に苦労します。コツをつかむことが大事なので、苦手な人はバンカー練習をする機会を作り、砂に慣れることが大切です。

極意3 インパクトを緩めない

ヘッドを入れる位置はボールの2~3センチ手前

自分の力でボールを持ち上げる

上から極端に打ち込む

藤田寛之
ふじた・ひろゆき
(葛城ゴルフ倶楽部)
1969年6月16日生まれ。168㎝、70㎏。福岡県出身。レギュラーツアー18勝、シニアツアー3勝。2012年は年間4勝を挙げ、43歳にして初の賞金王に輝いた。23年は日本シニアオープン優勝。リカバリー率1位を4回も獲得している「寄せの達人」。