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フェースを開いた分だけスタンスはオープンに! 藤田寛之流バンカーショット

スコアが5打よくなる! 藤田寛之が教える寄るアプローチの極意 第15回

2025/07/10 ゴルフトゥデイ 編集部

特別なテクニックはいらない

バンカーはボールに直接コンタクトしないうえにフェースを開くことで飛距離が出ないぶん、振り幅を大きくする必要があります。目安は最小でもアプローチの2~3倍の大きさ。仮にピンまでの距離が10ヤードなら、アプローチで20~30ヤード打つくらいの振り幅を作り、左右対称に振るのが基本です。

ポイントは、ボールの2~3センチ手前の砂をしっかり打ち抜くこと。リーディングエッジ(刃の部分)ではなく、バウンスを砂に当て、砂とボールを一緒に飛ばします。余計な力を入れてクラブを無理に上から打ち込んだり、自分でボールを上げようとするのはNG。特別なテクニックはいらないので、インパクトを緩めずにしっかり振り抜きましょう。

不思議なことに、バンカーは「簡単」と思えばラクに脱出でき、「難しい」と思うほど脱出に苦労します。コツをつかむことが大事なので、苦手な人はバンカー練習をする機会を作り、砂に慣れることが大切です。

極意3 インパクトを緩めない

ヘッドを入れる位置はボールの2~3センチ手前

インパクトで砂を薄く取ったり厚く取ったりせず、常に同じ位置にヘッドを入れるのが藤田流。バウンスを砂に当て、砂とボールを一緒に飛ばす。
インパクトで砂を薄く取ったり厚く取ったりせず、常に同じ位置にヘッドを入れるのが藤田流。バウンスを砂に当て、砂とボールを一緒に飛ばす。

自分の力でボールを持ち上げる

クラブではなく、自分の力でボールを持ち上げたりすくい上げたりする人が多い。結果、上体が右に傾いてしまい、大ダフリやホームランといった大きなミスが出る。
クラブではなく、自分の力でボールを持ち上げたりすくい上げたりする人が多い。結果、上体が右に傾いてしまい、大ダフリやホームランといった大きなミスが出る。

上から極端に打ち込む

すくい打ちを防ぐために上から打つ意識はあってもいいが、余計な力を入れて上から打ち込み過ぎると、クラブが砂に刺さり、正しいエクスプロージョンにならない。
すくい打ちを防ぐために上から打つ意識はあってもいいが、余計な力を入れて上から打ち込み過ぎると、クラブが砂に刺さり、正しいエクスプロージョンにならない。
藤田寛之

藤田寛之
ふじた・ひろゆき
(葛城ゴルフ倶楽部)
1969年6月16日生まれ。168㎝、70㎏。福岡県出身。レギュラーツアー18勝、シニアツアー3勝。2012年は年間4勝を挙げ、43歳にして初の賞金王に輝いた。23年は日本シニアオープン優勝。リカバリー率1位を4回も獲得している「寄せの達人」。

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