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高橋彩華「宮里藍の後継者」に勝利を引き寄せた、ウェッジのこだわり 「サントリーレディス」最終日

日本女子ツアー「宮里藍 サントリーレディス」最終日(15日、兵庫・六甲国際GC)は2打差の首位から出た高橋彩華が3バーディー、1ボギーの70で回り1打差で逃げ切り優勝した。宮里藍が選手として最後に出場した2017年大会で一緒に回った高橋が勝利を引き寄せたのは、ウェッジのシャフトのこだわりだった。
「藍さんのようになりたくて」ゴルフを始め、「これから頑張って」と言われる
髙橋は10歳の時に「藍さんのようになりたくて」ゴルフを始め、宮里藍が選手として最後に出た2017年大会では予選ラウンドで一緒に回りました。
藍がシーズン限りでの引退を発表してから最初に出た大会ということで2日目のギャラリー数は何と9405人。その雰囲気に圧倒されたのか、79を叩いて予選落ちしてしまいました。
初日に72と検討しながら悔しい結果に終わった高橋は藍から「これから頑張ってね」と声をかけたことを今も覚えていました。
いわば「後継者」としての期待をかけられてから8年。「神様みたいな感じ」という藍にウィニングジャケットを着せてもらい「プロになって本当によかった」と笑顔で話しました。
「あれでいけるかなと思った」チップイン
2022年「フジサンケイレディス」での初勝利以来の2勝目が「いけるかなと思った」のは3番ホールでした。
最終組の3人は2番まで全員パーで、雰囲気が重苦しくなりかけて迎えた201ヤードのパー3で、先に打った河本結はカラー。佐久間朱莉は乗せてバーディーがあり得る状況になって最後に打った高橋は右のラフに外してしまいます。
左下りのライから距離は約20ヤード。パーセーブなら御の字、の状況で何とチップインバーディー。ピンチが一転して勝利に繋がる値千金の一打でした。

ここで使ったのは「VOKEY SM10」(タイトリスト)の58度。
高橋はアイアン(6~PW、ミズノプロ245)と「SM10」の50 度と54度はフジクラの「TRAVIL」シャフトを挿していますが、58度だけはスチールの「N.S.PRO 850 GH neo」(日本シャフト)にしています。


ウェッジのシャフトが50&54度はカーボン、58度はスチール
その理由は「色々と細かいことをやりたいのが、カーボンだと“ボヤけて”しまうので」と説明しました。
今シーズンはパーオン率を上げることをテーマに掲げ、実際に部門別ランキングで昨シーズンの15位から2位に上げています。
スタッツを見ると、実はリカバリー率(パーオンを逃したホールでパー以下でホールアウトする率)も2位にいます。
ここをいい数字にするには、アプローチでワンパット圏内に寄せることが大事。
ウェッジでいかに寄せているかの表れだといえます。
6番アイアンから54度までは距離を打ち分けるクラブ。
58度は様々な状況で使うクラブなので、役割が若干異なる、ということでシャフトを違うモノにして対応しているということですね。

単品ウェッジ購入で参考になるセッティング
一般ゴルファーもアイアンと別に単品ウェッジを使うのが一般的になっています。
それでもウェッジを番手それぞれの目的と、それに応じたシャフトを選ぶ、というのは意外とやってないのではないでしょうか。
例えばウェッジでフルショットするのはいいけど、ショートゲームになると今ひとつ、ということがある人は、目的が異なるスイング(クラブ)を1種類のシャフトでカバーしようとしていることが原因かもしれません。
もし、このことに思い当たったら、高橋のセッティングを参考にするとショートゲームが向上するかもしれませんね。
(取材・文/森伊知郎)

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