7番でどのくらい距離を打ち分けられる?実戦でアイアンに求められること
【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

スコアアップするにはどういったクラブ選びをするか?カテゴリーごとに考えるとクラブに必要なことがわかってくる。今回のアイアン編は、必見です!
前回のティショットのお話に続いて、今週はセカンドショット以降に進んでみましょう。

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では質問です。アイアンでグリーンを狙っていくためのショットはどんなショットが求められるでしょうか?
ティショットの時に考えて行ったことと同様に、まずは直線的に狙う場合、バンカー越え、池などのハザード越えをすると考えてみましょう。
もし、花道が空いていれば、そこまで止まる球にこだわる必要はありません。
普段行くコースは、グリーンに全く花道のないホールはいくつありますか?
意外と、少ないことに気づかれる方もいらっしゃるでしょう。
なので、やはり、ここでも、ハザード(バンカー、池など)を避けるための、方向性が重要になってきます。

その打ち出し方向を狙った方向にするために重要な要素が「ライ角」となっていきます。
アイアンのライ角のお話は以前書かせていただきましたので、詳細はそちらをご覧いただければ嬉しいです。
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アイアンの見た目は大きくスコアに影響を及ぼす。
ライ角はなぜ重要なのか? は皆さんご存じだと思います。
その上で、このライ角調整で重要な要素が、フェースの向きとなります。
ライ角調整時に、ライ角のみを曲げることはできるのですが、ロフト角も同時に変化してしまうことも多いです。
ネックの形状や、ホーゼルのつき方によっては、まっすぐにライ角のみ曲げるのは難しい作業となることもあるでしょう。
その際に、このフェースの向きが変わってしまうことがあります。
フェースアングルというと、ドライバーなどで使う用語に感じている方も多いのですが、実はアイアンにもあります。
最近のアイアンは、フェースアングルゼロ(プル角ゼロ)で設計されているものがほとんどですが、やはり工業製品ですから、多少のばらつきもあります。
また、ライ角ロフト角の曲げ調整をすることによって、変化しやすいのがフェースアングルです。
ぱっと見では気づかない方もいるのですが、人間は無意識に反応していることが多いです。
そのため、かぶっているな~と感じれば、逃がしたくなるし、開いてるな~と感じれば、つかまえに行くように、無意識で反応している方がほとんどです。
なので、ライ角・ロフト角も数値的な調整も重要ですが、同時に、違和感のない、構え易い向きに調整できているかもこだわってほしいです。
次に、ハザード(バンカー、池など)を避ける際に、止まる球が必要な場合を考えてみましょう。
その際には、ハザード(バンカー、池など)に入らないためには、手前に止めるという選択肢もあるといいですね!
アイアンなど、セカンドショットに求められる要素というのは、そのキャリーの把握となってきます。
では、アイアンのキャリーはどのように決まっていくのか? を書かせていただきます。
スピードが変われば飛距離も変わる。他には何がある?
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