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ヘッド体積300ccの秘密兵器? PXGのミニドラ「シークレットウェポン」をコースで試打!

野村タケオのゴルフ実験室

2025/07/02 ゴルフサプリ編集部

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みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。最近各社から発売されているミニドライバー。ついにあのPXGからも発売となりました。今回はそのPXGから登場した注目のミニドライバー「Secret Weapon(シークレットウェポン)」をコースで試打してきましたので、その実力をしっかりとレポートしてみたいと思います。

〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

名前も見た目もカッコいい! では、飛びはどうだ?

PXGの「Secret Weapon」は名前からしてPXGらしいし、なんともカッコいい。だって「秘密兵器」ですからね〜。

ヘッドの体積は300ccでミニドラとしては標準的な感じでしょうか。ロフトは13度のみの設定で、PXG独自の調整ホーゼルにより11.5〜14度まで調整可能。クラブ長は43.75インチと、3Wよりはほんの少し長いかもってところ。

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クラウンには高度な圧縮形成プロセスを用いた高性能カーボンファイバーを採用することで、余剰重量を生み出し、それをソール部やヘッド後方に再配置することで、高MOIに加え深重心&低重心設計を実現しています。そのことで寛容性はもちろん、球の上がりやすさや、スピンを抑えた強弾道を可能としています。

フェースとボディには、航空機にも使われるグレードのチタンを使用。反発力が高く、極限まで薄くできるため、フェース全体で高いボールスピードを実現しています。

ソールには4つのウェイトポートが用意され、15gの重いウェイトが2個、2.5gの軽いウェイトが2個装着されています。この位置を変えることでスピン量や球筋を好みのものにすることができます。またオプションのウェイトキットを使うことで、ヘッド重量の変更やさらなる球筋の調整も行うことができます。

デザインは基本的に真っ黒なPXGらしいもの。ソールデザインは大きめのPXGロゴと4つのウェイトポートだけというシンプルなもの。なかなかかっこいいですが、個人的にはドクロのマークも欲しいな〜と思いました。・・・と思ったら、ヘッドカバーにしっかりとドクロマークがありました。

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構えてみると、スプーンよりは少し大きめで安心感があります。フェース高さは結構あって、あまりシャローではないですね。クラウン部分はカーボン模様が見えるようになっています。形状はとても綺麗で、構えやすい。あまり左を向いている感じもないですね。

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コースで打ってみました。シャフトは純正の「Fujikura PXG Pro Series 65g S」が挿さっていました。

まず打感ですが、これはまあまあの弾き感を感じます。少しだけの柔らかさを感じてから、弾いていく感じ。球離れは速めに感じました。打音は「ガキッ」という感じで、金属音のしない低めの音。これは個人的にはなかなか好きですね。

ティアップして打ってみたのですが、弾道は中高弾道。けっこう球は上がりやすいですね。そしてスピン少なめで直進性の高い強目の球が打てます。僕はフェードヒッターなのですが、ほぼ真っすぐから、最後に少しだけ右に行くような球になりました。操作性は高いので、ドローヒッターの人ならしっかりと持ち球のドローが打てるでしょう。

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飛距離性能はかなり高いですね。他社のミニドラと比べても、トップクラスと言っていいと思います。ドライバーまでの飛距離とは言いませんが、かなりそれに近い距離が出ていました。

シャフトが43.75インチなので、やはり振りやすさは抜群ですね。ミート率も上がるので、曲がり幅も少なく、狭いホールなどでも安心して打てました。これはかなり武器になるなと思いました。

ただ装着されていたシャフトは僕には少しハードだったかも。手元がわもかなりしっかりしていたので、同じ純正のシャフトでも55gのRを打ってみたかったですね。

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次に地面からも打ってみましたが、構えた時はあまりシャローではないので、球が上がるのか少し心配になりますね。しかしこの「Secret Weapon」は地面から打つことも考えてリーディングエッジが設計してあるらしく、思ったよりもしっかりとボールを拾ってくれて、球は上がりました。さすがにティーアップした時ほどの高さは出ないですが中弾道くらいにはなりました。球の強さもありましたが、フェードヒッターの僕だとやはり少し捕まえるのが難しくなってしまいますね。中弾道の少しスライス系の弾道になりましたが、飛距離はそこそこ出ていました。地面からも十分使える性能だとは思いますが、しっかりと飛距離を出そうと思うと、少しヘッドスピードとミートさせるスキルが必要だと感じました。

PXGの「Secret Weapon」をコースでガッツリと試打しましたが、かなり完成度の高いミニドラだと思いました。特にティーショットでの弾道の強さと飛距離性能は素晴らしいと思いました。短めでミート率が高くなるとはいえ、誰でも扱える優しいクラブというわけではありません。ある程度スキルのあるゴルファーがドライバーの代わりや、サブドライバー的に使うのがいいんじゃないでしょうか。コースによってバッグに入れるというのもいいかもしれません。

しっかりとウェイト調整などをして自分好みの弾道にできれば、まさに「秘密兵器」になってくれるクラブだと思いました。こんなクラブをひっそりとキャディバッグに忍ばせておくって、なんだかカッコいいな〜と思いました。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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