この時期あるある! 隠れ“ぐちゃ”ライの対処法はあの打ち方に似ている?

取材の合間に編集担当やカメラマンが、スイングの悩みや質問をプロに聞いていることがある。そんなやり取りを公開しちゃいます。
サプリ:雨が降って、地面が水を含んで軟らかくなったライが苦手なんですよ。
高橋:今年は梅雨入りしてから、関東ではあまり雨が降っていないから大丈夫でしょ。
サプリ:プレー当日は雨が降っていなくても、前日に夕立ちがあったりすると、カジュアルウォーターにはならないけれど、実際に球を打つと“ぐちゃっ”となる場所があるじゃないですか。

高橋: 確かにあるね。ちなみに今のルールでは「カジュアルウォーター」ではなく、「一時的な水(テンポラリーウォーター)」という呼び方になっていますよ。
サプリ: えっ! そうなんですか! 勉強不足ですみません。……本題に戻って、軟らかいライの打ち方を教えてくださいよ。
高橋 :ダフらなければOKでしょ。
サプリ:ダフりたくないと思っても、ダフるのがアマチュアゴルファーなんですよ。
高橋:では質問、ダフらないようにするために具体的に何をしていますか?
サプリ:ダフらないようにしようと思って打ってます。
高橋:思っただけではできないのがアマチュアゴルファーだって、さっき自分で言ったのに。戦略は分かっているけど、戦術を持っていないってことですね。
サプリ:恐縮です。
高橋:では質問。‟ぐちゃっている‟ライ以外で、ダフリはNG、ハーフトップはOKと言うシチュエーションは?
サプリ:え~っと……、あっ! フェアウェイバンカー!!
高橋:正解です。フェアウェイバンカーと同じ戦術でOKなんです。
サプリ:なるほど! では、具体的にはどう打てばいいですか?

高橋:1番手上げてハーフスイング!
サプリ:その訳は?
高橋:上下動や軸ブレを起こしたくないから小さく振りたい。だから、ハーフスイング。振りが小さくなるから1番手上げる。ボールを上げようとせずハーフトップはOKと思って打つ。あと、いつもよりクラブを短く握るのも忘れないでくださいね。


サプリ:ありがとうございます。ちなみに、アフローチで軟らかいライだったら?
高橋:基本は同じ。1番手上げて短く持って、コロがし主体で寄せる。もしダフリ気味に当たっても、ロフトが立っていれば飛距離のロスが少なくなって、グリーンに届かないというミスが減ります。グリーンエッジまでが近い場合はパターがオススメ。
高橋 エッジまで距離があってピンが近い時はオーバーしてもいいから乗せるのを優先。軟らかいライがあるということはグリーンも遅いはずだから、下りのパットも打ちやすいはずです。

サプリ :なるほど!
高橋:芝の下が軟らかいライは冬場もできることがあります。霜が解けて芝のすぐ下が軟らかくなっていることがあるので、覚えておいてくださいね。
サプリ:覚えておきます! ありがとうございました。
解説/
高橋良明(たかはし・よしあき)
1983年生まれ、東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。現在はアマチュアのレッスンを行っている。サザンヤードCC所属。

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