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ツアー最長ブランクVならず惜敗、木戸愛 が 「ジョーダン1」 で戦う理由

2025/07/08 ゴルフサプリ編集部

日本女子ツアー「資生堂・JALレディスオープン」で、木戸愛は永峰咲希とのプレーオフに敗れてツアー最長ブランク(12年349日)での優勝はならなかった。その木戸が履いていたのがナイキの「エア ジョーダン1」。モデル並みのスタイルでウエア選びにも気を使うお洒落ゴルファーが“神様”のシューズを選ぶのには、しっかりした理由があった。(写真/森伊知郎)

土壇場の奇跡的なパッティングでプレーオフに持ち込む

首位の永峰咲希に1打ビハインドで迎えた正規のラウンドの18番グリーンで、木戸愛のバーディパットは約12メートルの下り、スライスの難しいライン。
入らなければ負け、の状況で見事に読み切るとボールはカップに吸い込まれました。
思わずひざをついてガッツポーズの木戸を大観衆の熱狂が包みます。
3ホールに及んだプレーオフでは惜しくも敗れましたが、地元神奈川出身ということもあって、終始熱い声援を受けていました。

「白を着たい気分」に合わせて真っ白な「ジョーダン1」で

JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のプロフィールによれば「172センチ、56キロ」とツアー屈指のプロポーションを誇る木戸は、「試合で着るウエアを選ぶ時は、ゴルフ場の芝の緑と青空に映えるデザインやカラーを選んでいます」と言います。

「資生堂・JAL」最終日は「今日は白を着たい気分だったので」と全身真っ白に。
足元は、契約するナイキの「エア ジョーダン1」でした。

“神様”が最初に履いたシューズ

改めて説明する必要もないかもしれませんが、「エア ジョーダン」は、1984年にアメリカプロバスケットボールのNBA入り(チームはシカゴ・ブルズ)したマイケル・ジョーダンが履いていたシューズです。

そのプレーぶりを対戦相手が「マイケル・ジョーダンの姿をした“神”だ」と称した史上最高のアスリート向けに造られたシューズは本人が引退した今でも毎年新作がリリースされ、「40」が近日発売される予定。現在でもシリーズを愛用するバスケットボール選手はNBAを含めて多数います。

「1」は文字通り、ジョーダンがプロ入り当初に履いていたデザイン。現在は街履き用のスニーカーとして発売されているので、お持ちの方もいるでしょう。

「ファッションではなく、機能性で『ジョーダン1』を選んでいます」

ウエア選びに気を使う木戸だけにシューズもその延長で、見栄えがするのを選んでいるのかと思って聞いてみると「機能性で『ジョーダン1』を選んでいます」と意外な?答えが返ってきました。

では、その機能性、とはどのようなことなのでしょう。
木戸に聞くと「ソールが薄いのがいいんです。スニーカータイプは比較的ソールが厚めが多いですけど、『ジョーダン1』はそれほどでもないので、傾斜を感じることができます。ショットの際もグリーンでも。ゴルフはいかに傾斜を感じ取れるかが大事ですから」と説明してくれました。

ティーイングエリアも含めて、ゴルフ場で平らな場所というのは、ほとんどありません。
特にグリーンでは周囲の木や景色で傾斜がわかりにくくしているケースも多々ありますから、これを正確に感じ取ることはスコアアップのためには欠かせません。
職業であるプロゴルファーならなおさらです。
前述の正規のラウンドでの最終ホールのバーディパットも「ジョーダン1」のおかげで傾斜を感じ取れ、難しいラインを読みきれたのでしょう。

今シーズンは一度別のモデルに替えたそうですが、戻したのは正しい判断だったといえます。

スパイクレスなのでわかりにくいかもしれませんが、ソールの形状はゴルフのプレー時にしっかり地面を“噛む”ことができるように、スニーカーとは微妙に異なるデザインが採用されています。
海外でもLIVゴルフに参戦しているフィル・ミケルソンが使用しているぐらいなので、ファッションだけでなくゴルフシューズとしての機能も持ち合わせています。

プライベートでもジョーダン、かと思いきや…

話しを木戸に戻すと、プライベートの場面でも「ジョーダン」シリーズを愛用、と思いきや「スニーカーの『ジョーダン』は持っていないんです…」との答えが…
ですが「NOCTA(ノクタ)のシリーズが好きで、よく使わせていただいています!」と、契約するナイキと、ラッパーのドレイクがコラボしたシリーズを愛用しているのだそう。
やっぱり、お洒落でした!!

(取材・文/森伊知郎)

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