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飛ばないオジさんはフィニッシュが決まらない!?　しっかり体を回せば打ち終わりは胸がピーンと張ります！

飛ばないオジさんはフィニッシュが決まらない!?　しっかり体を回せば打ち終わりは胸がピーンと張ります！

オジサンだって、まだまだ飛ばせる！【人気コーチ・大西翔太のカラダにやさしいドライバーレッスン！】

2025/07/28　ゴルフサプリ編集部

カラダが硬くなってきたし、若い頃のように腕をムチのようにしなやかに振れない。だけど年相応にドライバーを気持ちよくカッ飛ばしたい！　そんなオジサンゴルファーたちに大西翔太コーチがドライバーの飛ばしテクを応援レッスン。第12回のテーマは「飛ばせるキレイなフィニッシュの作り方」だ。

構成／三代崇　写真／小林司　協力／千葉カントリークラブ梅郷コース

飛ぶキレイなフィニッシュの作り方はこちら

スムーズな軸回転を思い出せば、飛距離も出て！キレイなフィニッシュがすぐに作れます！

フィニッシュが崩れてしまうのは軸が左右にブレるのが一番の原因

キレイなフィニッシュはナイスショットの結果だということは十分に承知している。だけど年齢を重ねるごとにカラダがスムーズに回転しにくくなって、バランスのいいフィニッシュが作れなくなってきた。しっかり振り切ろうと思うと、フィニッシュで体勢が崩れてしまう。オジサンゴルファーたちでもフィニッシュをキレイに決めるコツってあるの？

そんな具合にオジサンゴルファーの多くは、フィニッシュが思うように作れなくなったことを実感しています。カラダが硬くなったし、足腰の踏ん張りもきかなくなったことも理由にあげられると思いますが、飛距離が落ちてくるとどうしても腕力に頼ったスイングになりがちです。つまり力みによって軸ブレを起こしてしまい、結果としてキレイなフィニッシュが作れなくなるのです。

ボールを思いきり叩こうとするとダウンスイングで右肩が前に突っ込んでしまいます。頭が目標方向に動いてクラブが上から鋭角に入り、フィニッシュでも頭が突っ込んだり上体が起きたりした体勢となります。

ボールを上げようとしてダウンスイングで右肩が下がってしまうのもフィニッシュがキレイに決まりません。フィニッシュの体勢が崩れるという人は、カラダの回転軸が左右にブレていないかを一度チェックしてみてください。

胸を張って左足だけでも立てるようなカッコいいフォームをイメージしよう

キレイなフィニッシュを作る絶対条件は「スムーズな体重移動」と「カラダの回転軸のキープ」にあります。これを体感するにはボディドリルがオススメです。クラブを持たないで両手を胸の前で組み、アドレスと同じように上体を前傾させます。そして胸を右に90度回してトップの体勢を作り、そのポジションから今度は胸を左に180度回転してフィニッシュの体勢を作りましょう。

胸を右に回すと体重は自然に右足に多く乗り、胸を左に回せば体重は左足に多く乗ってきます。このスムーズな体重移動によって頭がアドレスの位置に保たれて、スイングの軸となる首のツケ根や背骨がまったくブレないことがよく分かります。

これはスイングの基本中の基本ですから、経験の長いオジサンゴルファーなら頭に入っていることと思います。ところがフィニッシュが決まらなくなるとクラブを振り抜くことばかりを頑張って、この基本を忘れてしまいやすいのです。

両手を胸の前で組み、胸を左右に回転するボディドリルを繰り返せばフィニッシュがキレイに決まるようになる。

ボディドリルを続けているとカラダを回転しやすく、軸もキープしやすいスタンス幅がつかめてきます。カラダの柔軟性がある人は広めのスタンスでもOKですが、体重移動をスムーズにするにはスタンスを狭めにするのが合理的です。カラダが回転しやすければ余分な力みが入らず、軸をキープしやすいのです。

クラブヘッドで大きな円を描くように振り抜いたら、フィニッシュでは胸を張りましょう。左足だけでも立てるように体重が完全に左足に乗り、胸やお腹、右ヒザ、右足の甲が目標を指すような体勢ですが、フィニッシュをカッコよく決める一番のポイントは胸を張ることです。左足をしっかり踏ん張って、振り抜いた体勢のままで3秒間キープできたら最高です。

ボディドリルの要領で胸をスムーズに回転し、クラブヘッドで大きな円を描くように振り抜こう。

体重のほとんどが左足に乗り、胸を張った体勢になればカッコいいフィニッシュが作れる。

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方で青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。