打感のよさは兄貴分譲り! やさしさは「PC-3」並み?
池田氏によると「TB-3フォージド」の構想は、初代「TB-5フォージド」の開発段階からすでに頭の中にあったという。
「ご承知の通り『TB-5フォージド』の5はド真ん中を表しています。そこからの流れとしてより上級者指向の7を出し、その後にアベレージ寄りの3を作ってシリーズを完成させるというのが当初からの考えでした。実際、『TB-5フォージド』を出してから使いたいけれど少し難しいという人もいて、皆さんの声が後押しになりました」(池田氏)
「TB-3フォージド」のヘッドは「TB-5フォージド」や「TB-7フォージド」同様にS20C単一素材の鍛造成型で、独特のシアターブレードデザインも踏襲されている。3Dプリンタで出力されたモックアップを手に取るとサイズこそ若干大きめだが「TB-5フォージド」のプロトタイプといわれても納得してしまうほどシャープでカッコいい。
「先ほどもいったように『TB-3フォージド』は軟鉄一体鍛造の打感を好むけれど、やさしいアイアンを求めているゴルファーのためのアイアンです。既存モデルで例えるなら『TB-5フォージド』の打感とカッコよさを保ちながら『PC-3』並みにやさしいアイアンを目指しました」(池田氏)
とはいえ、設計自由度の高い複合素材ならまだしも単一素材で相反する性能を両立させることは難しい。さらにいえば、『TB-3フォージド』のヘッドの設計重量は『TB-5フォージド』に比べて3〜4グラムほど軽いため、開発はこれまでのどのアイアンよりも困難を極めたという。
「ヘッドは重い方が慣性モーメントを大きくできるし設計自由度が上がります。逆に軽くてやさしいヘッドを作るにはどこかを削って余剰重量を作らなくてはなりません。高強度素材の複合ヘッドの方が簡単に性能を出せますが、あえて打感を求めてS20Cの軟鉄で挑戦しました。そのため『TB-3フォージド』ではアンダーカットやトゥなど削れるところはすべて削っています。見た目がシンプルなのでローテクに見えるかもしれませんが、実は歴代アイアンと比べても作るのがものすごく難しかったモデルです」(池田氏)
「TB-3フォージド」は上達を請け負ってくれるアイアンだ!
そこまで苦労してヘッドを軽量化したのはレングスを1番手ずつ伸ばすためだ。
「アイアンのレングスは球筋にすごく影響します。たった1/4インチでもシャフトのしなりが使えるようになるし、球を楽に上げることができます。『TB-3フォージド』のターゲットはアイアンに上がりやすさやつかまりを求めるゴルファーです。ヘッドスピードでいえば40m/s以下、スコアなら100切りを目指すくらいの方でもやさしく打てるアイアンになるはずです」(池田氏)
また、打感にもこだわって作られた「TB-3フォージド」は、ただやさしいだけでなく上達をアシストしてくれるアイアンなのだそうだ。
「中空やポケットキャビティはSSを広くしてミスがミスにならないように作られています。その点、軟鉄一体鍛造の『TB-3フォージド』は芯に当たったかどうかのフィードバックが伝わりやすく、ミスをすればそれなりの結果になります。かといって打てないほど難しいわけではなく、向上心のある方に使っていただければ『TB-5フォージド』や『TB-7フォージド』へのステップアップも早いと思います」(池田氏)
ちなみに「TB-3フォージド」のロフト設定も「TB-5フォージド」「TB-7フォージド」とまったく同じになる。バッグに収めたとき、かまえたときの雰囲気もまったく違和感がなく、中上級者にはコンボセットを大々的にオススメしたいとのことだ。




