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日本一“熱い ”大会で好発進したベテランホステスプロ渡邉彩香がした対策とは 【「大東建託・いい部屋ネットレディス」初日】

2025/07/24 ゴルフサプリ編集部

所属契約をするプロのパネルの真ん中には渡邉彩香が。(写真/森伊知郎)

日本女子ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」(福岡、ザ・クイーンズヒルGC)が24日開幕。大会主催者の大東建託と所属契約をするホステスプロの渡邉彩香が首位と1打差の好スタート。最高気温35.9度を観測した“日本で最も熱い大会”でベテランがやっていた対策を聞いてみた。

最高気温35.9度 を観測! 

この日、コースに近い前原(福岡)にアメダスでは午後3時半に最高気温35.9度が観測されました。そのため、第一組は朝6時にスタート。
コース内にはミストシャワー付きのテントが設置されたり、ハーフターン時には10分間の「クーリングタイム」が設定されたほど。
好天に恵まれたこともあり、もはや夏の「暑さ」というより「熱い」の表現がピッタリといえそうな気象条件でした。

コース内には厚さ対策でミストシャワー付きのテントが設置されていた。(写真/森伊知郎)

「集中力勝負」で後半は5バーディの31!

「こういう日のゴルフは集中力勝負です」と言った渡邉がしたことは、ラウンド中に考える時間を大幅に減らすことでした。

例えばティショットの後。
いつもならボールのある地点を見て、2打目地点に行くまでの間に「どういうライにあって、残り距離はどれぐらい、とすぐに考え始めるのを、なしにしました」(渡邉)。

今日はボールの位置に行って初めて残り距離をキャディに聞き、番手を決めるルーティンにしたそうです。

ショットの合間の歩いている時間は、いわば“リラックスタイム”。あえて考える時間を減らすことで、脳から疲れてしまって集中力がなくなることを回避しました。

この日は前半にシビアなパットが3回ぐらいありながらも、全てパーセーブ。
ルーティンを変えた効果で「余計なことを考えずに、自分のやることができた。気がついたら後半に(バーディが)5つ取れていた感じでした」(渡邉)。

スタートは午前7時20分でしたので、気温が一気に上がる後半に5バーディを奪って31で回ったのは、集中力を切らさずプレーできたからでしょう。

「温冷交代浴」を4~5セット

遠征先のホテルや自宅でしているのが「温冷交代浴」です。

渡邉は疲労回復のためにもバスタブには浸かるようにしているそうですが、夏はどうしても体が熱くなってしまうのだとか。

そこで、まずは普通の温度のお湯を半分くらい張ったバスタブに浸かり、水のシャワーを浴びて身体を冷やす。これを4~5セットするようになったことで、体調がいいそうです。

手っ取り早く体を冷やすなら「水風呂」の方が良さそうですが「それは苦手」なので、お湯のお風呂→水シャワーのセットにしているとのことでした。

食事と睡眠は、取れる時に

夏は食欲が落ちて体重が減ってしまう人も多いと思います。

渡邉もそうですが、プロゴルファーである以上「これ以上は痩せたくない」と3度の食事以外にも、少しお腹が空いたらゼリーなどでもいいので捕食することを心がけています。

また睡眠についても、ちょっと空き時間があったら昼寝するといった感じに。

夏バテの原因となる食事と睡眠が不足しないように、“空き時間”を活用してしっかり確保するようにしているそうです。

ホステスプロの重圧に負けないために

所属契約先などのスポンサーが主催者となっている大会は、プロゴルファーにとって重要度がトップクラスです。

渡邉は大東建託所属のホステスプロの中では中心的立場です。ところが過去の戦績は2021年に2位があったものの、8回の出場で5回予選落ち…。

普段はほとんど怒らない温厚な性格が、どうしてもイライラしてしまうことがあったとか。

それがルーティン変更による疲労軽減。交代浴などの効果でストレスなくプレーすることができ、好スコアを出すことができました。

2015年に始まった大会は今年が10周年。節目の大会で2日目以降もホステスプロに相応しいプレーを続けたいものです。

(取材・文/森伊知郎)

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