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「全英女子オープン」Vの山下美夢有を宮里藍さんが祝福! 将来は世界ランキング上位を日本勢が独占する時代が来る!?

2025/08/05 ゴルフサプリ編集部

アメリカLPGAツアーのメジャー「AIG全英女子オープン」で優勝した山下美夢有が5日に凱旋帰国した。この快挙を宮里藍さんも祝福。次の世代も含めた相乗効果で、将来は世界ランキング上位が日本勢ばかりになる日が来る、と話した。

山下は凱旋帰国から都内で会見

この日午前に成田空港に帰国した山下美夢有は午後4時から都内の日本記者クラブで会見。自身が高校生だった6年前の大会で渋野日向子が優勝した姿を見て「自分も海外で活躍したいと思いました」と話しました。

今後の目標については「他のメジャーでも勝ちたいですし、出る試合は優勝目指してやっているので、上位で戦えるように頑張りたい」とさらなるメジャー制覇への意気込みを語りました。

宮里藍さんも「率直にうれしいです!」

イベント終了後に山下の勝利について答えてくれた。(撮影/森伊知郎)

山下の快挙を宮里藍さんも祝福しました。
5日は千葉県内で契約するブリヂストンスポーツのイベント後に取材対応。開口一番「率直にうれしいです」と身内のことのように喜んでいました。

山下とは2年前の「サントリーレディス」のプロアマ戦で一緒にラウンドした経験があるそうで「アイアン、ユーティリティの縦距離の感覚が素晴らしい」との印象を持ったそうです。

会見での山下は銅メダルに1打差の4位だった昨年のパリ五輪のことを聞かれた際に「あの時は縦距離が合わなくて、ショートゲームも今ひとつ」だったと打ち明けました。
その後は距離よりも正確性を重視するようになったことで今年から主戦場をLPGAツアーに移しても「技術面で戦えると思った」そうです。
藍さんも認めた自身の“ストロングポイント”をより磨いた結果がメジャー制覇の快挙に結びついた、ということですね。

藍さんが「いいなぁ」と思ったシーンは

藍さんが山下の優勝シーンで「いいなぁ、と思った」のは勝利を決めた後のシャンパンシャワーだったそうです。

「美夢有ちゃんが勝った時にみんな残っていて、おめでとう!というシーンはスポーツマンシップとしてすごくいいし、(お互いの)モチベーションにもなると思います」(藍さん)。

自身も2009年の「エビアンマスターズ」(現在のエビアン選手権。当時はメジャー昇格前)でLPGAツアー初優勝を挙げた際に、一緒に出場していた日本勢にウォーターシャワーをやってもらって「これは最大のご褒美だ!と思いましたから」と、歓喜のシャワーを浴びた側としての経験を語ります。

浴びた側はもう一度! 浴びせた側は、次は自分が!とお互いの気持ちを高める効果があるということです。

日本勢がメジャーで勝てるようになった理由は

今シーズンのLPGAツアーは3月に竹田麗央が初優勝すると、4月には西郷真央が「シェブロン」でメジャー制覇。5月には岩井千怜も勝ちました。

「そのことでいい流れがありますね。(他の日本勢も)自分の優勝がイメージしやすくなっているんじゃないでしょうか」と藍さん。

その“流れ”の源として藍さんが挙げたのが「シブコちゃんの優勝は絶対に大きかったと思います」と言う、山下も海外志向を持つきっかけとなった2019年大会で渋野が優勝したことです。

「身近な一緒にやっている人がメジャー勝っているんだから、自分もできるはず、と意識が変わったはずです」と藍さんが言うように、その後のメジャーでは笹生優花が「全米女子オープン」で2勝(2021&2024)。
昨年は古江彩佳が「エビアン選手権」を制し、今年も西郷と山下と、2年続けて日本勢がメジャーで複数回優勝を達成しています。

「メジャーに出たい」から「メジャーで勝ちたい」に

藍さんは、次の世代はさらなる意識改革が進む、とも言います。
「(日本勢の活躍を見ている)ジュニアの子たちの意識も変わって、メジャーに出たい、じゃなくてメジャーに勝ちたい。世界ランキング1位になりたい、となってくるはずです。意識が変われば頑張り方も違ってくると思うので、世界ランキング上位が日本人だけという時代が来ると思います」(藍さん)。

藍さんの“予言”を叶えるために必要なこと、と山下が挙げたのは

この藍さんの“予言”が現実のものになるためには何が必要なのか。
これに応えるように、山下が次の世代へ向けて発信したメッセージは「自分の目標を立てて、それを達成できるようにコツコツ地道に頑張ること。でも焦らずに、ゴルフが楽しい!と思えることが大事。結果もあるけど、伸び伸びとゴルフを楽しんでもらいたいです」というものでした。

現在の女子ゴルフ人気の立役者である藍さんと、2001年に生まれてその藍さんの絶頂期にゴルフを始めた山下の言葉は、次の世代のさらなる繁栄のための金言となることでしょう。

(取材・文/森伊知郎)

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