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あなたに必要なユーティリティはどれ? ロフト別に特性と適正を解説!

吉本巧のゴルフギア教室 第80回

2025/08/16 ゴルフサプリ編集部

同じロフトのUTとアイアンを共存させるセッティングも有効

20度台について付け加えると、UT(カーボンシャフト)とアイアン(スチールシャフト)が同じロフトの場合、UTの方が飛距離が出ます。例えば28度のUTはアイアンより10~15ヤード飛びます。UTの方がシャフトが長くてしなったり、ヘッドの特性が違うためです。ですから、同ロフトのUTとアイアンを入れるのはOK。私もそうで、一番上のアイアン(5番)と一番下のUTはロフトが同じで両者の間に10ヤードのギャップを作っています。

この延長でロフトだけを見ると、ロフトの多いクラブの方が飛ぶ、という逆転現象が起きます。ロフト29度のUTは28度のアイアンより5~10ヤード飛びます。ロフトが立った方が飛ぶわけではなくなるので注意が必要です。あくまで目安ですが、UTとアイアンのロフトに2~3度の差があると飛距離が近づきます。30~31度のUTと28度のアイアンなら同等の距離になるということ。この場合、トータル距離は同じで弾道が変わります。キャリーが出るUTに対してアイアンは低弾道でランが出ます。

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アイアンでは6~7番相当のロフトで最近増えています。当該番手のアイアンが打てない人には救世主的な存在で、球が楽に上がってミート率も高くなります。このロフトが普及すれば、近い将来アイアンセットはが8番から、あるいはバラ売りのみになるかもしれません。

ロフト34度

アイアンでは7~8番相当のロフト。UTの中ではもっともやさしいですが、市場ではまだあまり出回っていないかもしれません。30度台になるとアドレスした時にフェースが見えたり、リーディングエッジが出て見える、いわゆる“出っ歯”のため好まない人も結構います。ロフトを含めて打ちやすいヘッドなのでスチールシャフトを入れても面白い。しなりが少ないぶん曲がりが減り、カーボンよりも球が上がらないのでフケ球も少なくなってグリーンを狙うのに適したクラブになります。ただし、アイアンと同重量のスチールシャフトを入れるとクラブバランスが重すぎるので、10~20g軽いシャフトを入れてアイアンのバランスに近づけた方がいいでしょう。

UTにはアイアン型と呼ばれるヘッドが小さなモデルもありますが、これはかなり難しいと言えます。ヘッドが小さいため重心深度が浅い=ヘッドの重心がフェースに近いところにあります。ヘッドの重心が深いほどインパクト時のロフトが大きくなりますから、同じ19度のUTならウッド型の方が球は上がりやすい。ウッド型だと球が上がりすぎる人ならアイアン型も選択肢に入りますが、そうでなければウッド型の方が無難。ヘッドが大きいぶんブレも減るので、オフセンターヒットのミスにも強いでしょう。アイアン型はミスした時に手の中でグリップがズルッと動くことがありますがウッド型は少ない。こだわりがある人以外は使わなくなっているのか、扱いをやめるメーカーもあります。

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。

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