正しいフェースターンを身に付けるための最初の一歩。それは「返す」と「こねる」の違いを知ること!
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
ボールがつかまらない、スライスを直したいと思ったことはありませんか? そのような悩みを解消するにはフェースターンが重要です。「手を返す」と「こねる」の違いを理解し、ドリル練習をすれば、ショットが驚くほど変わるかもしれませんよ!
フェースターンはどうやったらできるの?
先日、ゴルフ友達とラウンド中にこんな話になりました。ゴルフ友達から「最近フェースが開いて右プッシュのミスが多い。それでフェースターンを意識すると、手をこねる動きになってヒッカケがでちゃう。どうしたらいいと思う?」と聞かれました。
私は、「フェースターンは難しいよね。練習ドリルでできるようになっても、気付いたらまたこねる動きに戻ってしまうこともある」と答えました。ゴルフ友達は「一度できるようになっても、また戻ってしまうの?」と聞いてきました。私は「つかまりが悪くなってきて、手首で無理に変えそうとしていると、こねる動きに戻りやすくなるよね」と答えました。
みなさんは、フェースターンを上手く使ってつかまったボールが打てていますか? アマチュアゴルファーなので、なかなかフェースターンの動きを覚えるのは難しいですよね。
今回は、「手を返す」と「こねる」の違いを説明して、フェースターンができるようになる練習ドリルを紹介させていただきます。
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「手を返す」と「こねる」の違いは?
フェースターンを身につけるうえで大切なのが、「手を返す」と「こねる」の違いを知ることです。まず「手を返す」とは、体の回転に合わせて腕とクラブが自然にターンし、インパクトでフェースがスクエアに戻る動きを指します。これはスイング全体の流れの中で起こるので、再現性が高くショットも安定します。
一方「こねる」とは、体の回転が止まった状態で、手首や前腕だけを使ってフェースを急激に閉じようとする動作です。典型的なのは左手首が甲側に折れてしまう形で、引っかけやチーピンの原因になります。正しいフェースターンでは、左手首はフラットからやや手のひら側(掌屈)に保たれ、体の回転に同調して自然にターゲット方向を向きます。スライスを直そうとして「返そう」と意識しすぎると、この左手首が甲側に折れる「こねる」に陥りやすいため注意が必要です。「手を返す」と「こねる」の違いを理解していただいたら、正しい動きを覚えるために練習ドリルを行いましょう!
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フェースターンができるようになる練習ドリルは?
つかまりが悪い時に、フェースターンの動きを確認するための練習ドリルを2つ紹介させていただきます。
スプリットハンドドリル
両手を10~15センチぐらい話してグリップし、素振りを繰り返す練習です。ハーフスイングからスリークォーターの振り幅で体重移動をすると、自然にフェースターンの動きが身に付きます。両脇にタオルを挟んでこのドリルを行うと、ボディーターンで打つイメージをより体感できます。
私は手元を低い位置に保ちフォローを低く出すイメージで振っています。「こねる」動きを一度試していただくとわかりますが、「手を返す」ではなく「こねる」になるとフォローがより高くなります。
ワイドスタンスドリル
ドライバーでスタンス幅を下半身の動きが使えないぐらいに広げてアドレスします。そのままのワイドスタンスでスリークォーターの振り幅でボールを打ちます。下半身が使えず上半身だけで打つことになるので、フェースターンができないとそもそも上手く打てません。ボールの弾道はまっすぐから左に飛んでいけばOKで、右に飛んでいる場合はフェースターンが上手くできていないことになります。
このドリルを続けるとフェースターンでボールをつかまえることが自然に覚えられるので、ドライバーの飛距離アップにも効果があります。
みなさんもこの2つのドリルを試していただいて、正しいフェースターンを覚えてみてください! それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGA/USGAハンディキャップは7.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
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