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HONMA「TW777」シリーズを徹底比較！ 3モデルの個性と最新テクノロジーを読み解く

HONMA「TW777」シリーズを徹底比較！ 3モデルの個性と最新テクノロジーを読み解く

2025/11/12　ゴルフサプリ編集部

さて、2つのモデルに加え、さらに個性を際立たせているのが360ccの小ぶりなヘッドを持つTW777 360Ti。シリーズ唯一のフルチタン構造で、ソールの3ヵ所に可変ウェイトを搭載。細かいチューニングが可能で、操作性と振り抜きやすさを追求したモデルだ。

「TW777 360Tiは、いわゆるミニドライバーだと思います。ミニドライバーはドライバーを小さくしたのかフェアウェイウッドを大きくしたのかで違いが出ますが、僕の印象ではTW777 360Tiはドライバーを小さくしたモデルで、地面の上から打つより刻むためのティショットギアだと感じました。というのも、他社のミニドライバーと違って球がつかまりやすいからです」

「立ち位置的には、ヘッドの大きなドライバーを苦手とする人をカバーしてくれるタイプ。打ってみるとコンパクトで振りやすく球もしっかりつかまります。飛ばすよりプレースメントするクラブですが、ドライバーが苦手な人でもパーチャンスをイメージできるくらいは飛びます。打感は３モデルの中で最も弾き感があり、打音もキーンという感じで特徴的です。オールチタンのボディやヘッド容量による反響の違いだと思いますね」

TW777 360Ti／SPEC
●ヘッド体積／360cc ●ロフト角／11.5度●ライ角／57.5度●長さ／43.５インチ●シャフト／VIZARD BLUE●フレックス（総重量）／50S（約321g）、60S（約328g）●価格／8万5800円〜

個性派揃いの”モグラ３兄弟” それぞれのやさしさ

ということで、3モデルそれぞれの個性が浮き彫りとなり、「TW777シリーズ」は攻撃的とも言えるほどモデルごとに特徴をハッキリさせていることがわかった。では最後に、それぞれのモデルがどんなゴルファーに合うのかをまとめてもらおう。

「TW777は、ある程度振れる人。女子プロのようにアッパーブローで球を持ち上げられるとロースピンで飛ばせると思います。TW777 MAXはオートマチックにハイドローを打つ、みたいな使い方をしたい人にいいでしょう。TW777 360Tiは前述したように振りやすさと、より安定したショットコントロールを求める人に向きます。
いずれもプロが使える設計ですが、どちらかといえばアマチュアにとってやさしい要素が盛り込まれたクラブだと思います。あとはシャフトを選ぶ、ウェイトポジションを変える、あるいはシャフトのスパインを変えずにホーゼルだけで微調整できるHONMA独自の可変システムもありますからカスタマイズは無限に広がります」

HONMA独自の画期的な調角機能「NON-ROTATING SYSTEM」トルクレンチにより、シャフトを脱着・回転することなく、ライ角やロフト角、フェースアングルの無段階調整が可能。

「そこまで視野に入れれば、それこそ必要な人が本当に必要なやさしさを享受できるドライバーになるでしょう。HONMAのクラブの良いところは、人の手が入り、人が見てきれいな形状とかそういった部分の良さがあると思います。今回はそこに回帰して構えやすさデザインをチェンジしていて、とてもいい方向性だと感じました」

「誤解を恐れずに言えばやさしいクラブはありません。クラブには特徴があるだけです」と石井。その特徴が自分のやりたいこととマッチするか。あるいはやりやすいと感じれば、自分にとって都合のいいやさしいクラブであり、それを知ることが自分のスイングを理解することにもつながるという。
「TW777」シリーズは、それに応えてくれるだけのポテンシャルがあるようだ。