ドライバーで飛ばすなら息は止めておく? それとも息を吐きながら打つ? 飛ぶ呼吸法を解説
飛距離アップレッスン・一問一答 『ゴルフ飛ばしてナンボ!』の小池正次がゴルファーたちの疑問を解消!
飛距離優先型のレッスンで人気の小池正次が、ゴルファーたちの会話に出てくるちょっとした疑問に回答し、飛距離アップをサポートしてくれる新シリーズ。第12回のテーマは「呼吸はスイング中、止めていた方がいい? それとも吸って始動で、吐いてインパクト?」。案外難しくて、答えが見つからなさそうだけど…。
構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/丸山ゴルフセンター
回答⇒ゴルフスイングは瞬発系運動。息を止めてフィニッシュまで一気に振り抜くのがいい!
吸いながらバックスイングや、息を吐いてインパクトはリズムが狂いやすい
スイング中、呼吸をどうすればいいか。この問題について考えたことはありませんが、私なりの答えを明かすなら息を止めたままがいいでしょう。息を吸ったり吐いたりしないで、無呼吸のままでスイングしているという実感があるからです。
吸ったり吐いたりするのは、スイングにいい影響がないような気がします。バックスイングで息を吸いながらクラブを上げると上体が起きやすいイメージがあるし、インパクトで息を吐くのも上体が突っ込みやすいのではないでしょうか。それが間違いというわけではないですが、スイングのリズムやテンポ、インパクトのタイミングなどにズレが生じやすいように思えるのです。
気合を入れるという意味で、インパクトの瞬間に「ヤーッ!」と大きな声を出すとパワーがみなぎって遠くに飛ばせそうな気もしますが、上体が力んでしまうとしたら逆効果です。腹圧を入れて大きな声を出すことで前傾角度をキープしてインパクトを迎えられる人ならいいですが、やったことがないのにいきなりやろうとしても無理があります。
息を吸って軽く吐いてリラックスした状態からスイングをスタートしよう
呼吸法を考えるなら、いかにフィニッシュまで気持ちよく振り抜くかにフォーカスしてください。私が考えるには打つ前に深呼吸して、スーっと息を吐いてからテークバックを始動する。吸った状態でもないし、息を吐き切った状態でもない。息を吸って軽く吐いて、上体をリラックスさせた状態でテークバックをスタートする。これがベストだと思います。
あとは無呼吸のままでスイングし、フィニッシュへとスムーズに振り抜きましょぅ。呼吸を意識すると上体が起きたり、インパクトで力んだりしてスイングのリズムやテンポ、インパクトのタイミングにズレが生じやすいですが、リラックスした体勢から無呼吸でスイングすれば自分のリズムで振りやすいはずです。
やり投げの北口榛花選手やハンマー投げの室伏広治選手は、投げ終わった後に「ヤーッ!」とか「エーィッ!」と大声を出していましたよね。声は出さなくても、そんな感じで打ち終えてから息をスーッと吐き出すのがいいと思います。
ゴルフのドラコン選手たちもありったけのパワーを込めてクラブを振りますから、自然に大きな声を発します。インパクトの瞬間に腹の底から大きな声を出すことで思いきり息を吐くことに慣れている人もいますし、フィニッシュまで思い切り振り抜いた反動でクラブを胸の前に振り戻してから声を出したり息を吐いたりするタイプもいます。
ゴルフスイングは瞬発系運動ですから、クラブを振っている間は無酸素状態です。スイングを始める前に、呼吸をどう整えればフィニッシュまでスムーズに振りやすいかを自分なりに試すなりいろいろと研究してみましょう。
小池正次
こいけ・しょうじ
1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。
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