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そのアッパーブロー、逆効果かも? 高弾道で飛ばすなら「ティの高さ」を変えるだけでOK

飛距離アップレッスン・一問一答 『ゴルフ飛ばしてナンボ!』の小池正次がゴルファーたちの疑問を解消!

2025/12/16 ゴルフサプリ編集部

飛距離優先型のレッスンで人気の小池正次が、ゴルファーたちの会話に出てくるちょっとした疑問に回答し、飛距離アップをサポートしてくれる新シリーズ。第13回のテーマは「打ち出しを高くしたいならティの高さを上げる? それともアッパーブローの軌道を意識したほうがいい?」。もっと飛ばしたい人は絶対知りたいポイントだ。

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/丸山ゴルフセンター

飛ばしの即効法はハイティアップだけでOK。アッパーブローにとらえやすく高弾道の球が打てる!

アッパーブローを意識しすぎるとトップやチョロのミスになりやすい

ドライバーショットは高い球と低い球のどっちが飛ぶかといえば、当然高い球です。打ち出し角を高くすると風の影響を受けやすくなりますが、風があまり吹いていない日や無風の日のフェアウェイが広いストレートホールでは高弾道の方が飛距離を稼げるので有利です。

ボールの打ち出し角を高くするには、「ティアップを高くする」と「アッパーブローの軌道で打つ」の2つの方法があります。しかし、この2つを一緒にやろうとするのは危険が大きいです。

多くのアマチュアはアッパーブローを意識するとクラブヘッドが上昇軌道になりすぎてボールがフェース面の下に当たってトップが出やすいし、極端になるとチョロも出てしまう。思いきり飛ばそうとしたらトップやチョロになったというのは、アッパーブローに打ちすぎてインパクトの打点がズレているからです。それが癖になるとスイングがどんどん崩れてしまうので注意してください。

アッパーブローを意識しすぎると極端な上昇軌道となり、トップやチョロとなりやすい。
アッパーブローを意識しすぎると極端な上昇軌道となり、トップやチョロとなりやすい。

高弾道の球で飛ばしたいならボールの位置を左カカト内側の延長線上のまま、ティアップを高くするだけで十分です。目安としてはクラブヘッドのクラウン(最上部)からボールが半分出るくらいの高さです。

そして上体を少し右に傾けて、ボールを右斜め後ろから見る感じで構えましょう。あとはいつもと同じようにスイングするだけで自然にアッパーブローにとらえやすくなり、キャリーが伸びる球が打てます。

打ち出し角を高くしたいなら、ティアップを高くするだけでいい。
打ち出し角を高くしたいなら、ティアップを高くするだけでいい。
上体を少し右に傾けて右肩下がりのアドレスを作ろう。
上体を少し右に傾けて右肩下がりのアドレスを作ろう。
アドレス時の軸の位置をキープすれば、自然にアッパーブローにとらえられる。
アドレス時の軸の位置をキープすれば、自然にアッパーブローにとらえられる。

知ってた? フェース面のトゥ寄りの上のほうに当てれば飛距離がもっと伸びる!

もうひとつ、すぐに飛ばせるようになるポイントをお教えしましょう。飛距離を出すにはミート率も大事な要素ですから、フェースの真芯に当てなくてはいけないと考えるゴルファーが大半だと思います。

ところがツアープロたちは「フェースの真ん中よりも少しトゥ側の上のほうで当てればもっと飛ぶ」と口を揃えます。

それは私も同感です。ギア効果に近い現象が起きてスピン量が減るのでしょうけど、当たった感触としてはボールがポワーンと飛んで、思った以上にキャリーが伸びてくれます。

打点を少しトゥ側の上寄りに当てやすくするにはティアップを高くした上で、ボールをトゥ寄りにセットして構えましょう。ボールをフェース面の真ん中にセットするとヒール寄りに当たって飛ばなくなることもありますが、最初からトゥ寄りにセットしておけば少し打点がズレてもフェースの真芯を大きく外すことがないので飛距離がそれほど落ちません。
ぜひ試してみてください。

ボールをフェース面の少しトゥ寄りにセットして構えよう。
ボールをフェース面の少しトゥ寄りにセットして構えよう。
フェースの真ん中よりもややトゥ側の上寄りに当てればキャリーがさらに伸びる。
フェースの真ん中よりもややトゥ側の上寄りに当てればキャリーがさらに伸びる。
小池正次

小池正次
こいけ・しょうじ

1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。

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