パンチショットとライン出し、同じだと思っている限り上手くならない
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
低い球を打ちたいと思ってパンチショットを打ったつもりが、球が弱くて距離が合わない。ライン出しを狙ったのに、ただ抑え込んだだけの中途半端なショットになってしまう。そんな経験は、多くのアマチュアゴルファーに共通する悩みです。その原因の多くは、技術不足ではなく、パンチショットとライン出しを同じものとして練習していることにあります。この2つは似ているようで、目的も完成形もまったく別のショット。正しい順番と練習方法を知れば、アマチュアゴルファーでも十分に打ち分けられるようになりますよ!
パンチショットとライン出し、何が違うのか説明できますか?
先日、ゴルフ友達とこんな話になりました。ゴルフ友達から「冬は風が強いし、弾道が高くなるアイアンは影響を受けやすい。プロみたいにバシーっとライン出しというかパンチショットみたいなショットを打ちたい。どんな練習をすればいいの?」と聞かれました。私は「冬は風が強いからできれば低い弾道で風の影響を少なくしたいよね。ところでパンチショットとライン出しの違いは整理できている?」と聞き返しました。ゴルフ友達から「明確に違いはわからないかも」と答えてくれました。私は「パンチショットは低く出ればOKだけど、ライン出しは低く狙ったラインに出す必要がある。プロゴルファーはパンチショットでも精度が出せるからわかりづらいよね」と答えました。
みなさんは、アイアンでパンチショットやライン出しを打つことができますか? 冬は風が強いので打てるようになるとメリットは大きいです。それ以外にも、パンチショットは林の中からの脱出には必須です。また、ライン出しが打てるようになるとショットの精度を高めることができます。今回はパンチショットとライン出しの違いと練習方法を説明させていただきます。
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パンチショットとライン出しは、目的も完成形も別のショット
パンチショットとライン出しは、どちらも低い球を打つショットとして語られることが多いため、同じ技術の延長だと誤解されがちです。しかし実際には、目的・成功条件・求められる完成度がまったく異なる別の技術です。パンチショットは、林の中や枝の下、強風下などで、とにかく低く出して確実に前へ進めるためのショットです。方向や距離の精度は多少犠牲にしても、低さと初速が出ていれば成功と考えられます。
一方、ライン出しは、フェアウェイから低めの弾道で狙ったラインに打ち出し、距離もコントロールする攻めのショットです。そのため再現性が重要で、パンチショットよりも完成度が求められます。この違いを理解せずに練習すると、「低いけど弱い」、「低いけど曲がる」といった中途半端な球になりやすくなります。パンチショットは低さの基礎、ライン出しは精度の向上です。この役割分担を最初に整理することが、最短で上達するための重要な前提条件です。まずはパンチショットから始めて低いショットが打てるようになってから、ライン出しの練習を始めると効率的に両方のショットを習得することができます。
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まず身につけたいのは“低さの基準”。パンチショットの練習方法
パンチショットの練習で最も大切なのは、距離を合わせようとしないことです。7番アイアンを使い、ボール位置はスタンス中央〜やや右、ハンドファーストを通常より強めに構えます。体重は左足多めで、振り幅は腰〜胸までに抑え、フィニッシュを胸の高さで止めると最初から決めてスイングします。このとき、何ヤード飛んだかは一切気にしないでください。見るべきポイントは出球の高さと初速の強さだけです。球が途中で浮いたり、高く上がった時点で失敗になります。パンチショットはキャリーで距離を作るショットではなく、トータル距離で考えるショットなので、距離を合わせにいくとインパクトが緩み、トップやダフリが出やすくなります。まずは低く、前に強く出る球を安定して打てることを目標にしましょう。この低さの基準ができることが、後のライン出し練習に直結します。
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低く“抑える”のではなく、低く“通す” ライン出しの練習方法
パンチショットで低さの基準が身についたら、次にライン出しの練習に移ります。ここで多い失敗が、低く打とうとして抑え込む意識です。ライン出しはパンチとは違い、振り感を残したまま低くすることが重要になります。7番アイアンで、ボール位置はスタンス中央、振り幅は肩〜肩、フルスイングの7〜8割を目安にしますが、テンポは通常のショットと同じに保ちます。フィニッシュは肩〜耳の高さまで自然に出し、意図的に止めないことがポイントです。
また、ライン出しで方向性をあげるためにはフェースの開閉を抑える必要があります。フェースを返してしまうとボールが曲がりやすくなるので、ハンドファーストのまま押し込んでいくイメージでショットを打ちます。
ライン出しの練習をする時には、練習場の支柱をターゲットに設定します。ボールとターゲット結んだライン上に、ボールから30㎝以上前あたりに目印となる別のボールを置くと、そこを通せばOKという明確な目標ができ、ラインを意識した練習ができるようになります。
うまくいかない原因は混同。パンチとライン出しは「切り替えて」練習する
パンチショットとライン出しを習得するうえで、多くのアマチュアゴルファーがつまずく原因が混同です。特に同じ練習場で、交互に打ち分けようとすると、どちらも中途半端になりがちです。これを防ぐために、練習では必ず1球ごとに目的を明確にすることが重要です。打つ前に「今回はフィニッシュを止める=パンチショット」、「今回はフィニッシュを出す=ライン出し」と言語化してから打ちましょう。球の高さや飛距離で判断するのではなく、フィニッシュが設計どおりかどうかで成否を判断します。パンチショットなのにフィニッシュが出てしまったら失敗、ライン出しなのにフィニッシュが止まったら失敗です。切り替え練習は球数を増やすことよりも、意図を曖昧にしないことが何より重要です。
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGAハンディキャップは5.1。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
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