「Qi4D LS」フェースロールと可動ウェイトが生む“前に強い弾道”
今回僕が試打したのはテーラーメイドの「Qi4D LS」とキャロウェイの「QUANTUM ♦♦♦」です。どちらもシリーズの中で一番スピンが少なくなるヘッドで、叩けるアスリートモデルという位置付けになっています。
まず「Qi4D LS」ですが、もちろんフェースは60層カーボンフェース。そして今回新たにフェース面の縦軸方向に少し丸みを持たせたフェースロールデザインを採用。フェース上下の打点のブレによるスピン量のバラつきを抑え、弾道の安定性が向上しています。
また、2つの可動式「TASウェイト」をソール前方とヘッド後方部に搭載(15g、4g)。ウェイト位置を変えることで、ゴルファーが追い求める弾道を実現しています。
構えてみるとネック側がシェイプされた綺麗な洋梨形状で、絶対に左に行かなそうな顔をしています。個人的にはもう少しつかまる感じがあると嬉しいのですが。ヘッド体積は460ccなのですが少し小さく見えますね。
打ってみると、少し乾いたような打音で、弾き感があり球離れが速く感じます。ロフト9どのモデルを打ったのですが、弾道は中弾道という感じでした。さすがに簡単に球が上がるヘッドではないですね。
スピンはかなり少なく、前に前に行くような強い弾道になりました。ヘッドスピードもいつもより少し速くなったので、空力性能が高いってことなんでしょうね。ボールをガツっと押し出してくれるような感覚で飛びました。これはかなり飛距離性能も高いと思います。
操作性は抜群に良く、上級者であれば自在に球筋を操れるんじゃないでしょうか。僕はフェードヒッターなので、ドローは上手く打てませんが、いい感じのフェードは打ちやすかったです。しかしその分、ヘッドが動きすぎる感覚は少しありますね。やはり中上級者向けのヘッドなので、ある程度のヘッドスピードとミート率がないと性能が生かしきれないかもしれません。
「QUANTUM ♦♦♦」TRI-FORCEフェースがもたらす独特のたわみ感
次に「クアンタム♦♦♦」ですが、こちらは新たに「TRI-FORCEフェース」を搭載。これは打球面は極薄のチタン、その裏にポリメッシュ、さらに最深部にカーボンという3層構造。これにより、耐久性を維持しながらチタンフェースをより薄く設計でき、エネルギー伝達効率が高まると同時に、インパクト時のフェースのたわみ量やたわむスピードを高い精度でコントロールできるようになりました。
また、チタン部分が大幅に薄くなったことで、フェースがインパクトでたわみやすくなった分、AI設計によるコントロールポイントがさらに強化され、弾道補正効果もこれまで以上に発揮されるようになっています。
構えてみると、少しネック部がシェイプされた洋梨形状のヘッドです。そこまで逃げ顔には見えませんが、左には行きにくそう。ヘッド体積は450ccで少しディープフェースなために小さく見えますね。
打ってみると、少しフェースのたわみを感じてからボールが飛び出していく感じが気持ちいいです。この感触は普通のチタンフェースと少し違いますね。たわんだ後に弾いていくという、今までになかったような打感です。打音も低めでいい音。
スピンは結構少なめで、弾道は中弾道。やはりあまり上がりやすいヘッドではないです。つかまりはそこまで悪い感じはしません。しかしフェードヒッターの僕が打つとストレートに近い軽いフェードという感じ。ミスヒットに対してはかなり強く、打ち出し方向や曲がり幅は少なかったですね。これはフェースの効果が大きいと思います。ヘッドの操作性は高く、上級者であれば球筋の打ち分けもやりやすいと思います。
「クアンタム♦♦♦」には少しヘッドが大きく、ボールも少し上がりやすくなっている「クアンタム♦♦♦MAX」というモデルがありますので、少しやさしくロースピンボールを打ちたい人はそちらをチョイスするのもいいと思います。
ロースピン性能・打感・安定感を総合比較してみた
今回、ロースピンモデルである「Qi4D LS」と「クアンタム♦♦♦」をコースで打ち比べましたが、どちらも見た目から上級者好みになっており、操作性も高いヘッドでした。ロースピン性能もどちらも高いですが、個人的には「Qi4D LS」の方がほんの少しスピンは少なかった気がします。弾道は両方とも低めなので、ロフトは少し大きめを選んだ方がいいと思います。
打感に関してはどちらも悪くないですが、たわむ感じのする「クアンタム♦♦♦」の方が僕は好みでした。
飛距離性能はどちらも高いですが、1発の飛びということでは少しだけ「Qi4D LS」の方が高い気がします。ただ安定感という意味では「クアンタム♦♦♦」の方が少し高く感じました。
どちらもある程度のヘッドスピードとスキルがないとヘッドの性能を生かし切るのは難しいと思いますが、ハマればかなりの武器になると思いますので、自信のある人は一度試打してみてください。非力なおっさんゴルファーの僕には両方とも少しハードに感じました。
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。







