理想のフェースローテーションができて球がラクにつかまる5STEPドリル|重田栄作のドリルシリーズPart4
《全5回》第4回
「飛ばしたい」と力が入るほど、その思いに反して弱々しくペラペラ〜と右方向へ飛んでしまう球。飛距離はでないし、かっこ悪いし、恥ずかしいし……、そんな惨めなゴルフとは、スッキリおさらば!ビシッと球がつかまってプラス30ヤードを実現できる「5つのステップドリル」を紹介。STEP1からSTEP5まで、段階を踏んでマスターすれば、効率よく&カッコよく飛ばせる理想のフェースローテーションが手に入る!
STEP4 スタンスを普段のドライバーショットの足幅に広げてショット。ただし、いきなりフルスイングは×!
ステップ1、ステップ2では足をそろえて確実に手首を返す動きを覚え、続くステップ3では右足を下げて構えてインテンショナルフックを打ち、フェースローテーションを叩き込みました。
いよいよステップ4では、普段のドライバーショットの足幅にスタンス広げて球を打ってみます。ただし、足幅を広げると余計な動きが出やすく新たなミスを誘発しやすいので、ここではタオルを踏んで、ベタ足のまま打ってスイングをがっちり固めます。
なぜタオルを踏むのかというと、足へ意識を向けやすく、少しのブレでも把握しやすくなるからです。理想的な重心位置「土踏まず」でタオルを踏んで構えたら、その状態を最後まで保つ意識で振り抜きましょう。フットワークを使う意識はここでは不要。決して大振りをせず、ステップ3までに覚えた手首の返しを確実に実践することが最優先です。
ベタ足でガマンしたまま、強いライナーで真っすぐボールを飛ばせるようになるまで、根気強く続けます。飛ばそうとして力むと、軸がブレて芯に当てられません。「土踏まず」で最後までタオルを踏みつけたまま打つことが大切です。
《ポイント》
- 最後までベタ足でガマン
- 球は低いライナーで
- 土踏まずでタオルを踏み続ける
■トップもベタ足で上げられるところまででOK
トップの手の高さは、両足をしっかり地面につけた状態で、手が上がるところまで。決して大振りはしないこと!
■タオルを踏むと軸を意識しやすい
フェースタオルを折りたたみ、土踏まずで踏んで打とう。タオルを踏むことで足への意識を向けやすく、また、重心位置の変化を把握しやすくなる。アドレス時の重心位置を保ちながらバランスを保って振ることができればOK!
■スタンスを広げると余計な動きが出やすい
スタンスを広げると無意識に「飛ばそう」としてリキミが生じ、体が伸びたりするなど余計な動きが生じやすい。ツマ先やカカトが浮いたりすれば即軸ブレに……。タオルを踏み続けることで軸を保って振り抜こう。
↓
STEP5に進みましょう!!
重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディで4勝に貢献した後、2003年にプロテスト合格。2007年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟チームKGAジュニアのコーチを務める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。
取材協力・ヴィンテージゴルフ倶楽部(山梨県)
GOLF TODAY本誌 No.544 53ページ〜より
■理想のフェースローテーションができて球がラクにつかまる5STEPドリル
- STEP1 フェースの返りやすいサンドウェッジで正しいローテーションを確認する
- STEP2 フェースが返りにくい長いクラブで返す動きにTRY
- STEP3 大胆なローテーションが不可欠な状況で打ち、STEP1、2で覚えた動きを体に叩き込む!
- STEP4 スタンスを普段のドライバーショットの足幅に広げてショット。ただし、いきなりフルスイングは×!
- STEP5 仕上げはフェースターンの大敵、“右に残る”を強力ブロック。