2019年 全米オープンレポート|市原弘大、予選通過はならなかったが、意外!?な応援団とともに意地のイーグルで会場を沸かす!
ゴルフトゥデイ編集部員あいり 初めての全米オープンレポート【その5】
初日に80を叩いてしまった市原。
全米オープン2日目を74の2オーバー、トータル12オーバーとして予選通過はならなかった市原弘大。
しかし、後半2ホール目の2番ホールで、セカンドショットの残り199ヤードを6番アイアンで直接カップに入れる劇的なイーグルを見せ、会場を大いに沸かした。
「大きな歓声は僕のところまで聞こえてきました。たくさん打ってしまっているのに、あんなに喜んでくれるのは嬉しいですね。カップインしたボールは、現地の子供にその場でプレゼントしました」
2番ホールは516ヤードのパー4、ペブルビーチのパー4の中でも最も距離が長いホールだ。
しかし、初めての全米オープンが、簡単なものではなかったのは本人が1番理解している。
「飛距離の差はそこまで感じませんでした。同組のダニエル・バーガーとマット・ジョーンズともそんなに差があるわけではなくて、差はあっても10ヤードくらいかな。僕の方が飛んでいる時もありました。それでもスコアとして結果が出ていないのは、やっぱりショートゲームにあるのかなと思います。練習ラウンドでポール・ケーシーのプレーを見ていたのですが、本人が悔しがっているミスアプローチでも、僕から見ていると全然ミスじゃないんです。そこに差を感じましたね。キツイ2日間になりましたが、できれば8年後のペブルビーチで開催される全米オープンに、また戻ってきたいです。その時には、45歳になっているので、まずは筋トレ頑張ります」
2日間のデータはパーオン率が44%(全体平均は55%)で114位。フェアウェイキープ率が57%(全体平均は65パーセント)で100位と、大きく後退した。
日本の国旗を持ったおじさまたち、この方たちは一体何者!?
私が市原を観戦していると、何やらリュックに日本の国旗や、「I LOVE JAPAN」という旗を立てているアメリカ人を発見。気になって話しかけてみると、
「僕たちはICHIHARAのファンなんだ!」とのこと。
よくよくみると、その胸には市原弘大の缶バッジが! なぜ市原ファンなのかを聞いてみると、かなりお酒を飲んでイケイケだったようで、
「とにかく好きなんだ!ICHIHARA!LOVE YOU!」とだけ叫んでどこかへ去って行ってしまい理由は聞けずじまい……。
その後市原本人に写真を見せると、
「一緒に回ってくれて、大きな声で応援してくれているのも気づいていました。でも、全く知らない人達なんです。僕がいつも挨拶とかするから、応援してくれていたのかな。素直に嬉しいですね」
缶バッジと国旗や旗は、あまりにも大きな声で応援してくれる彼らを見つけ、市原のマネージャーがプレゼントしたそう。
次回に向けての大きな課題と、ギャラリーの温かさを感じた市原の全米オープンは幕を閉じた。
さて、本日はここまで!
全米オープンでの取材を通して感じたことを、ありのままに更新していきたいと思います!
●取材・文/ゴルフトゥデイ編集部 岩崎愛里
●撮影/和田慎太郎
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