トゥルーテンパー|ゴルフシャフトメーカーが最新作に込めた思い
ダイナミックゴールドの信頼感、安定感はそのままにすべてプレーヤーに最高のパフォーマンスを!
最新作シャフトは誰に向けて開発されたのか、どんな特性を持っているのか?企画開発を通じて製品に込められた思いを聞いた。
シャフト選びの徹底ガイド&グリップ・カタログ
「QPこと関雅史が最新&人気全142モデルをすべて試打」
“しなり” “挙動” “弾道” “フィーリング”を総合診断
リシャフトが初めてでも簡単にできます!
“スペシャル企画”メーカーインタビュー
ニューモデルに込めた思いコンセプト&開発のウラ話
“徹底調査”ツアートレンド
男女トッププロの使用シャフト "長く押せる" "曲がらない"を重要視!?
●ニューモデルに込めた思い。シャフトメーカーインタビュー
Part1:株式会社グラファイトデザイン
Part2:株式会社 シャフトラボ
Part3:藤倉コンポジット株式会社
Part4:三菱ケミカル株式会社
Part5:株式会社 FSTジャパン
Part6:トゥルーテンパー スポーツインク ジャパン
Part7:日本シャフト株式会社
トゥルーテンパー|ダイナミックゴールド EXツアーイシュー/ダイナミックゴールド 85/ダイナミックゴールド120VSS/95VSS PRO
すべてのシャフトを同じ重量帯に揃えた
――ダイナミックゴールドEXツアーイシュー(以下、DG EX TI)はどのようなシャフトなんですか?
伊能新吾氏(以下、伊能) シャフト性能自体は、ダイナミックゴールド(DG)と同様で、重量公差をなくすという考え方の部分ではツアーイシュー(TI)と同じなんですが、EXはさらに精密な重量管理を施しています。
――さらに精密というと?
伊能 TIは、個体重量差によって、大きく3つのグループ内に収まるように選別していました。そのため、同じセット内の重量公差は揃っていても、セットが違ってしまうと、わずかな重量差が生じてしまうんです。そのため、セット販売になっていて、1本だけ違うセットからもってくると、基本重量が変わってしまうデメリットがあったんです。それを解消すべく開発したのがEX TIです。
――どんなメリットがあるのですか?
伊能 プロからアマチュアまで、すべてのDGユーザーが同じ重量のシャフトを使うことができるようになりました。今まではセット内の重量公差を揃えていただけだったので、同一のセットじゃないと重量公差が崩れてしまっていたのですが、すべてが揃ったおかげで1本ずつ購入いただけるようになりました。
――それを可能にした技術について教えてください
伊能 新技術の「ウエイトロック」テクノロジーです。基本重量との差に応じたウエイトの特殊素材をシャフト内部に装着し、製造上の個体差を解消します。もちろん、シャフト自体のフレックスやキックポイント、パフォーマンスには一切影響を与えない箇所に装着します。
――DGEXTIはどんな人にオススメですか?
伊能 今までT Iを使ってみたかったけど、6本分も必要ないという方や、まずは1本だけリシャフトしてみたいという方に試して欲しいですね。重量公差が揃っているので、試した後に違う番手をリシャフトできる安心感もありますよね。実はこのモデルは日本先行販売なんです。精度にこだわる日本のゴルファーたちに先に届けたいという気持ちの表れなんだと思います。
――性能自体はDGと同じですか? DGの魅力とは?
伊能 重量的にも性能的にも従来のDGと同じです。DGは発売して、何十年も経っていますが、プロの70%はDGを使い続けています。それだけ愛され続けているシャフトなので、変えないことも大切なんです。愛される理由は、縦距離が揃う安心感ですね。1ヤード未満を打ち分られるし、引っかけたくない、適度な打ち出し角と最適なスピン量でピンをデッドに狙いたい、飛びすぎたり飛ばなかったりすると困る……といった、プロたちのニーズに応えられる部分が評価されていると思います。また、独特の粘り感といったフィーリング面も支持されています。
ずっとDGを使い続けたいと思うプレーヤーのために
――DG85もラインナップされましたね。
伊能 2017年の秋に95、105、120といった重量帯を発売しましたが、95でも重いと感じるプレーヤーの声に応えて発売しました。年齢を重ねてもずっとDGを使い続けたいと思っていただけるのがうれしいですよね。重量は軽めですが、特性である粘り感などはオリジナルのDG同様のフィーリングにしています。加えて、ラクに上がって、距離が出せるのは、この軽量モデルの特徴かもしれません。
―― もう1つの新製品、DG120VSSと95VSS PROはどのような特徴を持っているのですか?
伊能 VSSは「バイブレーション・スプレッション・システム」の頭文字をとったものなんですが、振動吸収システムのことで、ミスヒットしたときに、手にビリビリくる衝撃や振動を吸収します。軟らかいフィーリングに加え、衝撃を吸収するので、身体への負担も軽減します。120VSSは71%、95VSSは56%の衝撃吸収を実現しました。
――軽量タイプのほうが、PROで衝撃吸収も少ないのですね。
伊能 DGを語るからには、フィーリングを損なうわけにはいきません。120のほうは重さもあるので、衝撃吸収を大きくしてもフィーリングに影響が出ないのですが、95のほうは吸収し過ぎるとシャフトの粘る感じが変わってしまうため、衝撃吸収とフィーリングのバランスをとりました。
ダイナミック ゴールド120 VSS、95 VSS PRO
手に響く振動を抑え、柔らかな打ち心地をもたらすシステムを搭載。
ダイナミックゴールド85
ダイナミックゴールドの振り味はそのままに、軽量化されたシャフトなら、パワーが落ちても使い続けられる。
ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー
ダイナミックゴールドらしい、硬派なイメージでしっかり感を感じるシャフトデザインも、ツアーで注目されている部分の一つ。
Q 2019-2020ニューモデルは?
A
●ダイナミックゴールドEXツアーイシュー
●ダイナミックゴールド85
●ダイナミックゴールド120VSS/95VSS PRO
Q セールスポイントは?
A
●ダイナミックゴールドEXツアーイシュー
すべてのシャフトが同じ仕様重量、公差で同じパフォーマンスを発揮する。
●ダイナミックゴールド85
軽量でも従来のDGと同じフィーリングで振れる。高い打ち出し角を実現し、飛距離性能も高めた。
●ダイナミックゴールド120VSS/95VSS PRO
衝撃吸収システム採用で。ミスヒット時の不要な衝撃と振動を吸収し、身体への負担も軽減。
Q どんな人向け?
A
●ダイナミックゴールドEXツアーイシュー
すべての番手で同じ振り心地、フィーリングを求める方。
●ダイナミックゴールド85
従来のDGでは少し重くて使えない方。
●ダイナミックゴールド120VSS/95VSS PRO
頻繁に練習やラウンドに出かける上昇志向の強い方。
Q どこで試せる?
A
全国の試打会、取扱店舗 詳細はHPまたはフェースブックで
お問い合せ
https://www.truetemper.co.jp
別冊GOLFTODAY シャフト選びの徹底ガイド&グリップ・カタログ 22〜23ページより