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ゴルファーのアプローチテクを最大限引き出す! フォーティーン「RM-4」

2020/08/03 ゴルフサプリ編集部

フォーティーンのニューウェッジRM-4のヘッド部分のアップ写真

9月に発売予定のフォーティーンのニューウェッジ「RM-4」。すでにUSPGAツアーの選手に使用されるなどし、発売前から何かと話題になっている。重心可変構造の「ステップブレード」や精密機械加工を新たに加え、スピン性能、操作性、デザインを進化。

様々な状況下において、プレーヤーのイマジネーションに応え、最高の結果へと導く高い機能性を備えたモデルだ。このウェッジをカリスマクラブコーディネーター・鹿又芳典氏と、自らをゴルフバカと呼ぶイラストレーター・野村タケオ氏が芝の上から試打。話題の新製品に興味津々のお二人のインプレッションをお届けする。

優れたスピン性能に魅了された!!

フォーティーンのニューウェッジRM-4,4本のヘッド部分のアップ写真

鹿又「打った時の第一印象は『フェースへの乗り方とスピンの入り方がえげつない(笑)』とにかく、ビタッと止まります。特に短い距離でもしっかりスピン入るから、インパクトで緩まずに打てます。また、構えたときにフェース面に対してのヒールのつくり方にスクエア感が出ていると感じました。
リーディングエッジのラウンドからヒールへのつながりがすごく綺麗で、バーチカルラインを合わせれば、あ……ここに飛ぶなと思う方向に球が飛ぶんです。開いたときも同じで、フェースを開いたときに邪魔になるところが一切ない。どこにもストレスを感じないシェイプなので、アドレスがしやすいですね」

野村「僕も『すっごいスピンが入る』と感じました。特にSのほうは、バウンスがすごい効いています。生の芝の前に練習場の人工芝で打ったのですが、そのときは“当たり過ぎ”で、ダフっているのかと思うくらいでした。
だけど、その後に芝から打ったら、そのバウンスがいい仕事をしてくれて、僕はこ~ゆ~の好きですね。Hはソールのリーディングエッジ側が削り落としてあって開きやすく、スピンが入るから低い球で出て、ギュギュッと止まります。ラインを出せて、方向性も出しやすく感じました」

鹿又「フェース面に目立つミーリングはなく、シンプルな構造なんですが、球がフェースから離れないくらい乗って、その分ちょっと低めに出ます。長い距離でスピンがかかるウェッジは当たり前だと思いますが、これは短い距離でもスピンコントロールがしやすいですね」

野村「芝からのテストは、ピンまで20ヤード弱くらいの距離からでしたっけ?」

鹿又「ピンまでキャリーで15ヤードくらいでした。スピンを入れられるし、球の高さも思ったところに出ていくから操作しやすかったですね。短い距離でスピンコントロールがしやすいと感じましたね」

  • 野村タケオ(のむら・たけお) 1966年生まれ、京都府出身。自称「ゴルフバカイラストレーター」として、さまざまなメディアに作品を提供しながら、情報も発信。SNSなどでも注目を集める存在。

  • 鹿又芳典(かのまた・よしのり) 1968年生まれ。クラブコーディネーターとして年間2000本以上のクラブを試打。「ゴルフショップマジック」(千葉市)のクラフトマン兼店長を務める。

56度以上は2種類のソール形状を用意

フォーティーンのニューウェッジ,SとHのヘッド部分アップ写真

RM-4のラインアップは46度から2度刻みで60度まで。加えて、56度以上は『S』と『H』の2種類のソール形状が用意されている。
『S』は全体にボリュームを持たせ、ヘッドの挙動が安定しやすい形状。芝の上を滑り、ボールをしっかりと拾って、バンカーやラフなど、さまざまなライからオールマイティに使いやすいスタンダードタイプ。
『H』はトゥヒール方向にややラウンドを持たせながら、トゥとヒール部の後方を大胆にカット。フェースを開閉しても、バウンスの効き具合が一定なので、テクニックを使ったアプローチが打ちやすい。

プレースタイルで選べる2つのソール形状

フォーティーンのニューウェッジRM-4,Hのソール部分の写真2種類
フォーティーンのニューウェッジRM-4,Sのソール部分の写真2種類

野村「鹿又さんはどっちが好き?」

鹿又「僕は『H』ですね。バウンスがしっかりあって、多面ソールだから使いやすい。僕は短い距離のアプローチは、ボール位置も変えていろんなところに置くので、すごく扱いやすいと感じましたね」

野村「鹿又さん、いろんな打ち方しますからね」

鹿又「そうなんです。だから、『H』が扱いやすく感じるんですよ」

野村「でも、難しいかっていうと、全然そんな感じがないんですよね」

鹿又「構えたときにピーキーな(敏感すぎる)感じは、一切受けないですね。だから、よけいに安心感がある」

野村「フォーティーンは他にオートマチックに打てる『DJ』シリーズがあって、それに対して『RM』はツアー仕様の難しいほうのモデルだと思うし、しかもHはソールも落としてある。だから、ミスしたときにも、もっとシビアなのかと思ったら、そんなことなくて、使いやすいですよね」

鹿又「長い距離で打っていても、引っかかる感じも一切ないし、打ちやすい」

野村「『H』はバウンスの当て方を変えられるイメージ。開かなくても使えるし、開いても、もちろん使える。バウンスの当て方を自分で変えられるのがすごいいいと思いましたし、鹿又さんみたいに、操作できる人にとってはすごく使いやすいんでしょうね」

HとSのフェース部分のアップ写真

ソール形状は違えども構えた時の“顔(見た目)”は『H』も『S』も同じ。

鹿又「『S』のソールもパッと見、地面に“当たり過ぎ”るのかと思ったけど、芝だと全く気にならない」

野村「僕は断然『S』です。ナイスショットで寄せられたバンカーで使ったのも『S』です。僕は開きたくないほうなんですよ。だからよけいに『S』がいい。開くと距離感を合わせるのが難しくなっちゃうんです。
普通に構えて普通に打てばバウンスが充分効いてくれる。今日打ったバンカーは柔らかい砂だったから、バウンスが効かなければズボッと入ってしまうところが、バウンスが効いてくれて“ナイスアウト”が出ました。『RM-4』は上級者やツアー向けだけどやさしいと感じられた一因ですね」

鹿又「操作したい時は操作できるし、普通にストレスなく打ちたい時はストレスなく打てますよね。補正能力高いと思います。『H』と『S』、どちらのソールを選ぶか悩む人も多いと思いますが、オートマ感があったほうがいいか、開いて自分でバンス出すのが好きなのかで分けられるようになっていますね」

野村「どっちも顔は変わらないですよね? 今だと片方にグースを入れて、片方はストレートって分けているメーカーも多くて、それはそれでグースを使いたい人はいいのかもしれないけど、僕は顔が変わらないほうがいいと思います」

鹿又「見た目的に、すごくシンプルな感じですよね。考え方としては、こういう風に作ってくれてると、今はウェッジを3~4本入れる時代だから、56度は『S』を入れて、60度は『H』を入れるなどができますね。ロフトとソールバリエーションの変化をつけたセッティングできるから、より使いやすい」

野村「顔が変わらないから、そういうセッティングもしやすいですね」

野村タケオがバンカーで打つ様子の写真3枚
「こういう状況では、バウンスがやさしく機能してくれる。シーンに合わせて必要な仕事をしてくれるのはすごいなあ」(野村タケオ)

ロフトごとで求められる性能に合わせた重心位置設定

鹿又「ハイロフトとロウロフトで重心を変えてあるそうですが、ノムさん、感じました?」

野村「僕は別にわからないです(笑)」

鹿又「実は、そこは感じてしまってはダメな部分 なんです(笑)」

野村「見栄張って、なんか感じますねって言わなくて良かった(笑)」

鹿又「打っているときに、違いを感じちゃうと体が反応しちゃうので、打っているときは違いを全く感じないけれど、出球が揃うことで、ロフトに対しての重心位置に変化をつけていることがわかるんですよ。そこがよくできているところですね」

野村「膨らんでるところにつけられたあの段差が、デザイン的にもカッコかっこいいですよね」

鹿又「部分的に肉厚を変化させて重心位置を変えているけど、それによってハイロフトとロウロフトの打った時のフィーリングが、違ってしまうのは良くないんです。ですが、『RM-4』はフィーリングが変わらない。まったく同じところに重心があるように振れて、出球と結果だけを変えてくれているところがすごいですよね」

野村「勉強になります!(笑)」

新ブレード重心設計で番手、用途ごとに肉厚部を変化

ヘッドの重心位置の比較写真

バックフェース面のふくらみ部分は、トゥヒール方向に段差をつけた新技術のステップブレード設計を採用。番手ごとに求められる性能に合わせて、肉厚部を変化させることで、よりテクニックが使いやすく、スピンコントロール、ヘッド操作性、打球フィーリングを向上させている。

【46度〜54度】はトゥ側を厚くしてミスヒットに強くフルショットでの使いやすさを向上させている。
【56度〜60度】はヒール側を厚くすることでアプローチショットでの操作性と打感を向上させている。

2度ピッチのロフトなど、使う人のことを考えた豊富なラインアップ

鹿又「ロフトラインナップが46度からあるので、ストロングロフト化したアイアンにも合わせやすいですし、PWのロフトから『RM-4』を入れるという選択肢も可能ですよね。ウェッジは通常、4度ピッチのラインアップが多いですが『RM-4』は2度ピッチなので、ウェッジセッティングの選択肢が多くなりますね」

野村「僕も2度ピッチはうれしいですね。52度だと飛距離的に100ヤードちょっと欠けちゃうから、50度を入れたいんです。50度だと105ヤードくらい打てるから、実戦的なんです。今のセッティングも50度と58度にしていますから、50度があるのはありがたいですね」

鹿又「自分が打ち出したい高さと距離感出しやすいですよね。僕の印象は『とにかく、柔らかく飛ぶのがいい』。柔らかくゆっくり飛んでいく飛び姿がとってもいいです。球を操作するイメージも出しやすいですからね」

野村「『RM-4』はツアーモデルだから、難しいイメージがありましたけど、実際に打ったらスピンも入るし、打ちやすいし『より実戦でやさしい』イメージですよね」

鹿又「2種類のソール形状があるのもいいですよね。『S』はソール幅もしっかりあって、バウンスもある。大きいバウンスなのに、リーディングエッジがそんなに浮いて見えないし、フェースをそんなに開かないで打ってもバウンスをしっかり使って打っていくことができる。すごく操作性があるウェッジなのに、オートマチック感もあります」

野村「そうそう、僕のレベルだと断然『S』だと思いました」

鹿又「『H』は見た目で分かる通り、ソールの無駄なところを落としています。バウンスもしっかり効いていますが、広いソールで高いバウンスではなく、狭いソールで必要な分だけ大きなバウンスがついているので、使いたくないときはしまえるし、使いたい時はちゃんと効かせていける。基本、フェースを開いて、自分でバウンスを効かせていきたいという人には扱いやすいですよね」

野村「そういう打ち方ができる人、フェースを開いてスピンかけたい人にはすごい打ちやすいと思います。そういう人にやさしいウェッジと言えるんじゃないかな?」

鹿又「どっちがいいじゃなくて、自分がどっちのタイプかによって、使い分けるといいですね」

自身のプレースタイルに合わせて選べるソール形状、ロフトバリエーション。スコアメイクに直結するアイテムだからこそ、自身に合わせたチョイスができる『RM-4』は、心強い味方となってくれそうだ。

鹿又さんがショットを打っている様子の写真2枚


■ヘッド:
軟鉄(S25C)鍛造 (鏡面ミーリングフェース&バックフェース)
■仕上げ:
ニッケルクロムメッキ・サテン仕上げ / ライトブラックメッキ仕上げ
■シャフト:
N.S.PRO TS-114wスチールシャフト(WEDGE/125g)
N.S.PRO TS-101wスチールシャフト(WEDGE/111g) 
N.S.PRO TS-101wスチールシャフト/ブラックエディション(WEDGE111g)
■価格:¥24,000/本(税抜)
*BLACK Edition ¥26,000/本(税抜)

■商品詳細 > フォーティーン RM-4 公式サイト

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モデル464850525456 S56 H58 S58 H60 S60 H
ロフト角(°)4648505254565658586060
ライ角(°)636363.563.563.5646464646464
ソール形状SHSHSH
バンス角(°)778811111014121411
クラブ長さ(inch)35.535.535.2535.2535.25353535353535
N.S.PRO
TS-114w
クラブ重さ459g459g465g465g465g470g470g470g470g470g470g
バランスD2D2D2.5D2.5D2.5D3D3D3D3D3D3
N.S.PRO
TS-101w
クラブ重さ446g446g451g451g451g458g458g458g458g458g458g
バランスD1.5D1.5D2D2D2D2.5D2.5D2.5D2.5D2.5D2.5

撮影協力/平川カントリークラブ
撮影/相田克己
取材・文/下山江美、ゴルフサプリ編集部

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