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スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.22

2020/12/03 ゴルフトゥデイ 編集部

日本のゴルフ場に多く見られる打ち下ろしのホールや打ち上げのホールでは、状況にうまく対応してスコアをまとめたいところだ。ミスを少なく抑えるマネジメントをつかめば、90切りに大きく近づく。そしてスタート前の心の準備の重要性も理解しておこう。

ゴルフトゥデイ本誌582号/114〜115ページより

【マネジメント編】打ち下ろしや打ち上げのホールは構える場所の工夫が大事です

ミスを想定して保険をかけておけば安心感が生じる

平坦なホールならティショットでいい当たりがよく出るけれど、打ち下ろしや打ち上げのホールでは結構ミスしてしまうというゴルファーは多いですよね。

打ち下ろしのホールはボールの滞空時間が長くなるから飛距離が稼げる分、曲がり幅が大きくなりやすいですし、風の影響も受けます。そのためフェアウェイに早く落とそうという意識が働いて、ダウンスイングでカラダが突っ込みやすい。打ち上げのホールの場合は、その逆でボールを高く打ち出したくなるため、ダウンスイングで右肩が下がりやすくなります。

こうしたミスを防止するには、目線が大事だという話を聞いたことがあるでしょう。打ち下ろしも打ち上げも、自分が立っているティーイングエリアと同じ高さと平行に目線をキープ。打ち下ろしなら遠くの雲や山、打ち上げは目標より手前側のフェアウェイに視線を注ぐことで普段と同じアドレスが作りやすく、ミスを減らせるというわけです。

でも私はこれだけでは、まだ足りないと思います。目線の取り方でミスは減らせますが、保険をかける意味で構える場所をもっと工夫してはどうでしょうか。ティーイングエリア上もちょっとした傾斜がありますから、なるべく平らな場所を選ぶのを前提として、打ち下ろしは普段よりもカラダが突っ込みやすく、フェースがかぶって左に引っかけやすいことを計算に入れてティーイングエリアの右端寄りで構え、フェアウェイの右サイドに狙いを定めましょう。

打ち上げのホールはすくい打ちになりやすく、フェースが開いて右にプッシュしやすいですから、ティーイングエリアの左端側で構え、フェアウェイの左サイドを狙うのです。その場面で生じやすいミスを予測し、構えたときに視覚的に安心感が生じやすい場所から打つように心掛けると、グッドショットの確率が上がりますよ。

打ち下ろしのホールは目線を水平にキープするのが基本だが、左に引っかけやすいことも想定し、ティーイングエリアの右寄りで構え、フェアウェイ左サイドを狙うのがいい。

伊能恵子
(いのう・けいこ)
千葉県出身。男女ツアープロをサポートするプロキャディの第一人者。現在は主に片岡大育のキャディをつとめる一方、リンパセラピストとしても活躍中。

【マネジメント編】Q「スタート前は気持ちをどう整えればいい?」

何が起こってもネガティブに考えないのが基本

スタート前の準備はとても大事なことで、この準備をきちんとしておいたかどうかで、その日のスコアが決まってしまうといっても過言ではありません。


一般的にいってスタート前の準備というと、遅刻しないように早めにコース入りする、着替えと朝食、トイレを済ませておく、レンジで球を打ち、練習グリーンでもパットの練習をしておく、などを思い浮かべるでしょう。でも、もっと大事なことがあるのです。それが何かというと、「心の準備」です。

練習などの準備を済ませ、「やるだけのことはやった」と自分に言い聞かせて、気持ちを落ち着かせるのもいいでしょう。だけど、その日のプレーでどうしたいかの準備がまだできていません。よく考えてみてください。スタート前は自分に対して、過剰に期待しすぎる人がとても多いといえます。自分のできることと、できないことをわきまえていれば背伸びはしないはずなのに、スタートホールで後続組の人たちが見ていると、「きれいなドローボールを打ってやろう」とか「250ヤード飛ばしてやろう」などと見栄を張ってばかりいませんか?

スタート前にしっかり準備していても、自分が見えなくなるととんでもないミスが生じて、かえって恥をかくことになりやすい。「今日はダボを減らすプレーに徹してボギーを多く取ろう」とか、「今日はリズムだけを意識してプレーしよう」などと、プレーの目標を立てておく。それが心の準備につながるのです。

スタートホールでいきなりつまずくと意気消沈して、次のホールでもミスを繰り返してしまうのも、心の準備ができていないのが原因です。たとえば、「今日はミスしても、絶対に下を向かないぞ!」と心に決めておくのもとても良いことです。そして、心に決めたことを最後まで遂行する。そうすればプレー態度が変わり、自然とスコアも良くなるはずです。

A.「ミスしても絶対に下を向かないなど心の準備をしておきましょう」

スタート前は行動の準備も大事だが、「心の準備」もしっかりやっておこう。スイングなど技術面よりも、メンタルやプレー態度などの目標を立てておくほうが効果は高い。

北野正之
(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。


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