アプローチのトップは”すくい打ち”が原因! 修正はダウンスイングは「左向け左」でOK!
セリザワメソッドを継承|広瀬祥代が“ミスの一発解決法”を教えます! ミスの原因&練習法がすぐにわかる! VOL.10
芹澤信雄率いる『チームセリザワゴルフアカデミー』の紅一点のティーチングプロ、広瀬祥代。親切でわかりやすいレッスンで、年齢性別を問わず多くのゴルファーに人気。その広瀬がドライバーからパターまでのミスの解決法をレッスン。ミスの原因に応じた対策法が明確になれば悩みを一発解消、ゴルフがどんどんうまくなる。どんな練習をしたらいいかわからないゴルファーも必見だ!
スティックを使って、すくい打ちのクセを徹底治療しよう!
アプローチのトップはクラブをインサイドに引きすぎるのが原因
ボールはグリーンの手前の花道にあって、ライは良好。ピンまでは30ヤード。ボールを上げてコロがそうと思ったら、フェースの刃がボールに直接当たってトップしてしまったということはよくありますよね。ボールが勢いよく低く飛んでいくので、グリーンの奥のOBまでいってしまったり、トップが続けて出てグリーン周りを行ったり来たりで大叩きとなりやすいのがトップの怖いところです。
アプローチのトップの原因はチャックリと一緒で、スイング軌道の最下点がボールの手前になっていること。特にテークバックでクラブをインサイドに低く引きすぎて、ダウンスイングで手元が先に出すぎるとアッパー軌道となり、クラブヘッドが上昇に向かうところでボールに当たってしまいます。ボールが低く飛ぶから、高く上げようとして余計すくい打ちとなり、トップが止まらなくなってしまいやすいんです。
スティックが左ワキ腹から一度も離れないようにスイングするのがコツ
トップの修正練習にはアライメントスティックを使いましょう。プロたちがアドレスのカラダの向きをチェックするときに地面に置いている練習器具ですが、なければウェッジをもう1本使っても構いません。そしてグリップとアライメントスティックを重ねて両手に持ち、アドレスの姿勢を作ります。ボールの位置はスタンスの中央、両手は左モモのツケ根の前にセットし、スティックが左ワキ腹に軽く触れるように構えます。すると真正面からは両腕とクラブが小文字の「y」に見えるようなハンドファーストの体勢が作られます。
スイング中は左ワキを締めたまま、アライメントスティックが左ワキ腹から離れないようにクラブを振りましょう。テークバックでインサイドに引きすぎたり、フォロースルーで手元が前に出すぎたりしてはアライメントスティックが左ワキ腹から離れてしまいます。またインパクトで手首をこねるとアライメントスティックが左ワキ腹に強く押されるため、そこでスイングが止まってしまいます。手首を使わないでカラダの回転でスイング。テークバックで「右向け右」、ダウンスイング以降は「左向け左」のイメージです。胸の回転と体重移動を連動させてスイングし、ボールを打つ練習をするとクラブヘッドの入射角が安定し、トップがピタッと止まりますよ。
最後に動画でチェック
クラブとアライメントスティックを重ねて持ち、スティックが左ワキ腹に軽く触れたままでスイング。これでトップが直る。
※動画は音声が流れますので音量にご注意ください。
広瀬祥代
ひろせ・さちよ/茨城県出身。社会人になってゴルフと出会い、魅力と楽しさを知ってインストラクターへの道を目指す。2011年にライセンスを取得し、現在はチームセリザワゴルフアカデミーで幅広くレッスン活動を展開している。セリザワメソッドでレッスンスキルをさらに向上中。
取材・文/三代 崇
写真/相田克己
協力/太平洋クラブ御殿場コース