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ふんわりアプローチしたいときは“ふんわり打てる構え”を作る

脇元華|寄せワンの“落としどころ”|第3回|《状況3》 グリーンまでは上り、カップまでは下りの状況から寄せる

2020/11/04 ゴルフトゥデイ 編集部

「どんな球で、どう寄せていくか」寄せワンを成功させる重要なポイントは、打つ前のプラン設計にあると脇元華は言う。短期集中連載、最終回はグリーンまで8ヤード、カップまでは15ヤード、出球の勢いが強いと大きくオーバーしてしまう状況からの寄せ方だ。

GOLF TODAY本誌 No.581/134〜137ページより

脇元 華
(GMOインターネットグループ)
わきもと・はな。1997年10月4日生まれ。宮崎県出身。2018年のプロテストに合格し、ルーキーとして迎えた19年は地元開催の「アクサレディース」で4位に入るなど安定した成績を残し、賞金ランキング47位として初シードを獲得。2020年7月、GMOインターネットグループと所属契約を結び、No.1の選手になるための『5.5年計画』を立てた。
※撮影写真はGMOインターネットグループ、マスターバニーエディションとの契約前のものです。

出球の強さも考慮してイメージを作ろう

最終回の状況は、グリーンの傾斜などの状況をきちんと確認しておかないと「うまく打てたのに寄せられなかった!」と後悔しちゃいそうなケースです。

足元のライは平らなのですが、ボールの位置に対してグリーンの面、ちょうどエッジを越えたあたりのグリーン面が少し高くなっています。そして、そこからカップまではけっこうな下り傾斜です。

この高低差と下り傾斜がなければ52度でちょっと強めに打ち出して、ピッチ&ランで寄せるところです。ですが、実際の状況でそれをやってしまうと、カップを大きくオーバーしてしまうでしょう。

高低差と下り傾斜を加味してプラン設計をするならば、出球の勢いが強くならないように、また確実にグリーンまで運べるように58度を持つのが正解です。落とし所はエッジを越えた辺り。そこから、コロコロと傾斜に乗せて寄せていくイメージです。

脇元華のプラン設計
ライは平らだけどグリーンが少し高くなっていて、しかも、エッジからカップまでは下り傾斜になっている。大きくオーバーさせないように58度でエッジを越えた辺りにキャリーさせて、そこから傾斜にまかせて転がして寄せよう。


ふんわり打ちたいなら“ふんわり打てる構え”を作るのが大事

出球が強く、低くなってしまうと大きなミスにつながってしまう状況。そんな時は、そうならない構えを作ってしまえばいいだけ。構えができたら、打つだけだ。

58度でふんわり転がす|球が強く、低く出ない構えを作るポイント

出球がやわらかくふんわりと打ち出されるイメージを持つ

落とし所にふんわりと運ぶイメージ
打ちたい球があるときは、その球が打てる構えを作ることが大事です。この状況では、やわらかい出球でふんわりと上げたいので、フェースを少し開いて、少し左足体重に構えます。打ちたい球を打つ準備ができたら、あとはクラブの重さにまかせて振るだけです。それから、私の場合はボールがどのくらいの高さで打ち出されるか、落ちた後にどんなふうに転がるかを強くイメージします。打ちたいボールのイメージが明確にあると、そういう球が打てる動きをしようとするものです。

撮影協力/UMKカントリークラブ


脇元華|寄せワンの“落としどころ”

 第2回(前回)へ

【シリーズ一覧】
●第1回:ライが平らな花道から浮かせて転がす「寄せワン」の基本、教えます
●第2回:左足上がりのラフからはヘッドを“球の手前から”滑らせて入れる
●第3回:ふんわりアプローチしたいときは“ふんわり打てる構え”を作る