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【スライス特集】メカニズムを知ればスライスはカンタンに直る!

長年悩んでいて、どうしても治らなかったドライバーのスライス対策 PART1

2020/11/14 ゴルフサプリ 編集部

今どきのドライバーは「真っすぐ飛ばせる」のが売りものなのに、なぜかスライスが出てしまう。その理由として「フェースが開かないようにするためのメカニズムを理解していないから」と言うのは北野正之だ。最初にインパクトでフェースが開いてしまう原因を詳しく教えてもらうとしよう。

◎解説
北野正之
きたの・まさゆき
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。所属のサザンヤードCC(茨城県水戸市)や松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)で多くのアマチュアをレッスン。知る人ぞ知る名コーチで著書も多数。

原因はただ一つ、フェースが開いて当たる

スライスの原因は様々だが、「インパクトでフェースが開く」という点では共通だ。

スライサーの多くは左手の使い方を間違えている

私たちプロもそうですが、シングルハンディのゴルフが上手な人たちは、「今のクラブは球が真っすぐ飛ぶな」、「ホントに球が曲がらないな」と口を揃えます。それだけストレートな球を打ってくるゴルファーが増えたと思います。

私はたまに遊び心で昔のパーシモンヘッドのドライバーを取り出して球を打ってみることがありますが、結構球が左右に散らばります。比較するほど今のドライバーは「曲がらない」を余計に実感するんです。同じスイングをしてもパーシモンのドライバーは球が曲がるけれど、今のドライバーは真っすぐ飛んでくれる。道具の性能面でいっても球がつかまりやすいし、誰が使ってもストレートな球が打ちやすいはずなのです。

それなのに今のドライバーの恩恵を受けられないまま、スライスばかり出てしまうという人は、スイングのメカニズムそのものを正しく理解できていないところに問題点があるように思います。

〝手が先に行く〟その原因を理解し、対策を徹底すること

スライスが生じる直接的な原因は、「インパクトでフェースが開いて当たってしまう」ということに尽きます。フェースが開いてしまう要因を細かく分析していくと、スライサーに多く見られる傾向がいくつかあげられますが、一番の問題点は「手が先に行ってしまう」ということ。

アマチュアゴルファーのほとんどは意識がターゲットの方向ばかりにいっています。だからインパクトで手が前に進んで、肝心のクラブヘッドが加速しない。振り遅れの状態となり、フェースが開いてしまうわけです。

どうして手が先に行ってしまうかというと、左手の使い方を間違えているから。スライスの原因としては、「左の前腕部をネジレない」という点もありますが、これだって左手をうまく使えていないために起こるミスです。そのほか、「クラブを左に引き込む」と「左ツマ先がめくれる」などもスライスの原因となります。

これらの間違った動きがどうして起こるのか、どんなタイプがこうした動きになりやすいかを整理し、わかりやすく説明しましょう。最初に「こうなるからフェースが開く」という原因を知り、次のステップとして「こうすればフェースが開かない」という対策法を頭に叩き込んでおく。スライスを根本から直すにはスイングのメカニズムを正しく理解することが先決なのです。

スライスの原因・その1[手が先に出てしまう]

ヘッドより手ばかり動かそうとするのが諸悪の根源

インパクトでフェースが開いて当たりスライスが発生してしまう一番の原因は、手が先に出てしまうことです。軽くハンドファーストに打つのはいいとしても、手が体から離れてヘッドよりも先に行くと左ワキが大きく開いてヘッドが加速しません。

左手だけで素振りしたとき左ワキがガラあきになってしまう人は、インパクトで手が先に出やすいので注意しましょう。またインパクトバッグという練習器具をクラブで思い切り叩くときも、手が前に出て左ワキが開く人は強く叩けません。左手で素振りするときも、インパクトバッグを叩くときも左ワキを締め、左手を止めるくらいの気持ちで打たないとパワーを十分に発揮できないのです。それがフェースの開きを抑制し、スライスを防止する動きに通じます。

左ワキをあけないのが正解

左手で素振りするときも左ワキをあけないのが正しい動き。左手をこう使えばフェースは開かない。

手が先に出やすいタイプ

左手だけで素振りするとき、フォロースルーで左ワキが大きく開く人は両手が先に出てしまいやすい。

インパクトで左手を止めるとヘッドが走るから強く叩ける。

手が先に出るとパワーが半減

インパクトバッグを叩くときも手が先に出ると強く叩けない。

スライスの原因・その2[左前腕部をネジレない]

「左腕を回せない=フェースが開く」の定義を覚えておこう

「左手のリードで振る」というゴルフのセオリー的な言葉をよく耳にしますね。左手がリードするのは正しくても、左手の使い方を間違えてはインパクトでフェースが開いてしまいます。

とくに重要なポイントとなるのが、ダウンスイングからインパクトにかけて左の前腕部を「外旋」させるようにネジることです。自分から見て左ヒジから先を左側に回すことでフェース面がスクエアに戻り、球がしっかりつかまるのです。ところがスライサーの多くはダウンスイングで左手の甲が上を向いてしまっています。

インパクトで手が先に出てしまう動きにも通じますが、左手とクラブを一緒に目標方向に出す意識の強い人はダウンスイングで左ワキが開いて、ヘッドよりも手のほうがどんどん先行してしまうことになるのです。

左前腕部をネジレないタイプ

左手とクラブを一緒に目標に向かって真っすぐ出す意識の強い人は、左の前腕部を外側に回せない。

シャフトを左に回す意識が大事

シャフトを左に回すつもりで左前腕部を左にネジるのが正しい動き。フェースが返り、ヘッドが加速しやすい。

スライスの原因・その3[左前腕部をネジレないタイプ]

アウトサイドインの軌道もスライスの原因となる

クラブを「左に引き込む」というのは、インパクト以降でクラブを目標よりも左へと引っ張り込むように振ってしまうことです。

その原因としてはダウンスイングで体が早く開いてスイングの軌道がアウトサイドインになってしまうから。トップからダウンスイングへの切り返しのポジションで右手に力が入って上体が突っ込むために、体が早く開いてしまうパターンもあります。

フォロースルーでヘッドが目標に向かって真っすぐ出て行くように振り抜くのが基本の動きですが、飛球線よりもかなり内側に振り抜いてしまうと飛球線の後方側からはフォロースルーでクラブが体に隠れて見えません。自分ではなかなか気づきにくい部分ですが、動画で撮るとか誰かにチェックしてもらうといいでしょう。

目標側に突き出すイメージ

正しい動きはフォロースルーでクラブヘッドを目標側にストレートに出していくイメージとなる。

左に引き込みやすいタイプ

ダウンスイングからインパクトにかけて体が早く開く人は、クラブを目標よりも左側に引っ張り込む動きとなりやすい。

後方からクラブが見えない

クラブを左に振るため、飛球線の後方からはクラブが体に隠れてしまう。

スライスの原因・その4[左ツマ先がめくれる]

スイング中の重心の前後の移動を間違えてはいけない

スライスがよく出る人のスイングを見ていると、インパクトで腰が引けた体勢になっているケースがよくあります。左腰が開いてアウトサイドインのカット軌道となり、フェースが開いて当たるのですが、何故そうなるかというと左ツマ先がめくれてしまうためです。

左ツマ先がめくれるのは重心が左足のカカト側に乗って、左ツマ先が浮いて目標側にクルッと回るからで、要は左足をしっかりと踏ん張れなくなるのです。インパクトで左足を踏ん張るには重心を左足のツマ先側に意識するのが大事なポイントです。

アドレスでカカト体重になっている人はバックスイングで重心がツマ先側に、ダウンスイングではカカト側へという具合に前後の重心移動のエラーが生じやすいので注意が必要です。

左ツマ先に重心を乗せる

インパクトで左足のツマ先側に重心を乗せれば左足をしっかり踏ん張れて腰の開きも抑えられる。

左ツマ先がめくれるタイプ

①カカト体重で構える
②バックスイングでツマ先体重に
③インパクトで左のカカトに乗る

カカト体重で構える人はバックスイングで重心がツマ先側に乗り、その反動でインパクトでは左足のカカトに重心が移動しやすい。

協力/サザンヤードカントリークラブ

GOLF TODAY本誌 No.581 21〜27ページより


長年悩んでいて、どうしても治らなかったドライバーのスライス対策

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【シリーズ一覧】
●PART1 メカニズムを知ればスライスはカンタンに直る!
●PART2 原因別の対策ドリル
●PART3 スライスを味方につける!
●PART4 スライサー卒業はクラブ&ボール選びから!ギアで脱!スライス

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